グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

春の訪れ

2010年02月25日 | 今日の大島
昨日はスタッフ勉強会で、今日はお客様の案内で、山を歩いてきました。

昨日の勉強会では猛禽類に襲われたと思われるヒヨドリやコジュケイの羽が、3箇所で見つかりました。
ハイタカ、オオタカ、ノスリなどの猛禽類が空を舞っていましたから、彼らに狩られた鳥たちの羽なのかもしれません。

イタチの糞と思われる物も落ちていて、その糞からはアカネズミの前歯らしき物が出てきました。
キジの足跡やペリット(猛禽類の吐き戻した餌の動物の毛など)も見つかりました。

森を歩いていて動物たちに出会うことはまれですが、こうやって丁寧に見て歩くと
常に食べたり食べられたりという生きるための真剣勝負の戦いが、繰り広げられていることを実感します。

目の良いスタッフと一緒に歩くと、本当に色々なことに気づき、勉強になります。

勉強会に参加していた他ショップのガイド仲間が、見たことのない生き物を見つけました。
これです!

ものすごく小さく、赤い粒はマッチ棒の先より小さいものもあります。

あまりの小ささに、観察するのも一苦労…。

散々調べて、「どうやらコナアカミゴケという地衣類では?」という結論に達しつつありますが、今ひとつ自信なしです。
どなたか詳しい方に教えていただきたいです。

そして今日は横浜からいらした2人のお客様と、春を目いっぱい感じる山歩きを楽しみました。

アシタバやカジイチゴは新葉を伸ばし始め、ウラジロも新しい葉を伸ばす準備をしていました。
クルクル丸まった毛だらけの新芽を、まだ小さい緑色の葉が守るように包んでいる姿が、とても可愛かったです。


大島動物園では大島桜が満開!今が一番の盛り、という感じで咲き誇っていました!!


そして今、この日記を打ち込みながらヒキガエルの甘いコーラスを聞いています。
あの体からは考えられないような、なんとも言えない切ない声が響いてきます。

庭に観察に出てみたら、なんと40ペア以上のヒキガエルが集まっていました。


天気予報は明日から1週間雨模様の予報を出しています。

ヒキガエル達は「今日しかない!」と言わんばかりの気迫で2匹重なって歩きまわっていますが、
明日から雨が始まることがわかっているのでしょうか?

泥だらけになりながら、わずかな水たまりに卵を産み続けるカエル達を見ながら、
新しい命があふれかえるような春が、確実に始まっているのを感じました。

(カナ)

コメント (2)
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