グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

磯の貝類21

2010年02月17日 | 海の生物
下がりに下がっていた水温も何だか最近急に上がってきました。
通常2月の水温と言えば13~14℃位なのですが
ここ数年は、そこまで下がっても続く事無く、すぐに15~16℃まで回復します。
自然のサイクルを考えると一抹の不安を感じずにはいられません。

水温が下がらなければ、海藻が育たず
その海藻を餌とする貝も育たない事になります。
後は、食物連鎖の頂点まで繋がるだけの事です。
これは、地球にとって大問題です。
ま~ 人間のせいと言われればしょうがない話のですが・・・
しかし、ここまで身近に自然の変化を感じると、もう対岸の火事ではすみません。
実に問題ですね~ 
と言っても毎日、海に入る我々にしてみれば、有難い事です。

水中をよく見ると、海岸に打ち上げられているよりも遥かに多くの貝殻を目にします。
中には、綺麗な物も少なくありません。
やはり人気は、このブログでも度々登場するタカラガイ系です。
打ち上げは大抵傷が付き、表面が磨耗していますが
水中で見ると、まるでニスでも塗ったかの様にピカピカ輝いています。

そんな中には、貝殻は見るんだけど生態を見た事な~い
という貝が少なくありません。
今回、お届けする貝はそんな貝です。
名前は、「シラタマガイ」といいます。
貝殻には、無数の細かい筋が入り、その細かさに自然の造形の凄さを感じずにはいられません。
この貝もタカラガイみたいに貝殻を外套膜という軟体部に覆われます
一体、どんな外套膜をしているのか、いつか見たいと思っていました。。。

ある日、水深の浅い所で石を捲ると見慣れない貝を付いていました。
写真を撮ると透けた外套膜の奥に多数の溝が見えていました。
とうとう、出会ったシラタマガイです。

出会いたいと思っている生き物に広い海で出会った時
大袈裟かもしれませんが、運命を感じます。
そんな、素敵な出会いが毎日海に入る原動力になるのです。
なので、明日も海に行きます(笑)
次は、どんな生き物に出会えるでしょう
コメント
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