10月12日 北海道大学名誉教授の宇井先生が、翌日の講演会のため大島に来島されました。
到着後、2時間ほどの時間を使って「海の精」さんの塩工場にお邪魔しました。
(海の精さんは、工場見学のお客様にジオ的な説明を始められているそうです)
黒い溶岩の海岸線の近くに工場があります。

この辺りの地面はどのようにしてできたのでしょうか?
足元の地面をよく見れば、大小様々な小石が混ざっています。

角が取れた丸い小石も見つかります。

この石から過去に、土石流が上流の石を巻き込み転がして、角を削りながら流れて来たことが想像できるようです。
近くにはシマシマの地層が見え、大きな石が地面にめり込んでいる。のが観察できます

これは「マグマと水が接触するような爆発的な噴火で飛んで来て、地面にめり込んだもの」…と以前から考えてはいましたが…
横にラインをたどっていくと石のめり込み具合が揃っていることに、宇井先生の指摘で初めて認識しました。

噴火は毎回同じではなく、大きな石を吹き飛ばすパワフルな噴火や、そうでもない噴火など様々だったことが見て取れます。
また比較的平行に地層ができていることから、一連の噴火は短い時期に集中しておこった(1週間とか1ヶ月とか?)と考えられるようです。時間をかけて積もったものだと、雨で地面が削られた跡が残ることが多いとのこと。
知識が増えれば増えるほど、よりリアルに昔の出来事を想像できるのが、とても楽しいです☺️
お!
犬の肉球にも見える穴発見!?

…な、わけはないので、塩の結晶が作った穴かと思いきや「マグマの発泡でしょう」とアッサリ却下(笑)修行せねば〜。
海岸の観察の後は、工場内のとある場所へ案内してもらいました。

中央に、見事な凹み。
かつてここに沢があったのですね。
ここでジオガイド仲間のNさんが、西暦838年の神津島噴火の白い火山灰を発見。

「こっちに続いている」とNさん。

島の色々な場所で、この白いラインを観察しているNさんに「さすが!」の声が上がっていました☺️
この後、少しだけ海岸に出て観察。

でも暗くなりかけていたので、短時間で終了しました。

翌日は1日フィールドワークで三原山周辺を歩く予定でしたが、天気予報は1日雨!
で、観察場所を火山博物館に変更しました。

火山博物館前の駐車場に集合し、目の前の地層観察。
質問続出で、なかなか先に進みません(笑)

真っ赤な大きな岩の前では…

「こういうものがある時は、必ず一周して見るんですよ」との宇井先生の声掛けで、みんな岩の周りを回りました。
そして「これはフツーの空を飛んだ火山弾ではないが、では一体何者か?」について、あれこれ意見交換。
溶岩が木の周りを取り巻いて木が燃え尽きた後にできた「溶岩樹型」の前では「溶岩が流れてきた方向がわかりますよ」と宇井先生。

「あ、本当だ!」と参加者の声。
さて、どちらから流れてきたか、この形からわかるでしょうか?

あ、ちなみに、これは横向きに展示してありますが、本当は縦穴です。
そしてここでもグルリと回り、裏側も見ると…

1回だけでなく2回溶岩が流れてきたのでは?と想像できる形状でした。
「これ、裏側見せた方が良いね」「いや〇〇したら良いんじゃない?(詳細忘れました^^;)」などなど活発な意見が出されました。
その後、火山博物館内を意見交換しながら巡りました。

結局、駐車場と火山博物館内だけで、あっという間に4時間が経ってしまいました。
午後2時間と、夕方19時〜21時までは、火山や防災の講演。

雨でも内容の濃〜い1日でした。
ところで今回の宇井先生の講演やフィールドワークは、すべて自費で来島してくださって実現したものです。
本当〜に、ありがたいです。
宇井先生のご厚意に応えるために、みんなで学び続け、火山の島の魅力を伝え続けていきたいなぁ…と思います。
(かな)
到着後、2時間ほどの時間を使って「海の精」さんの塩工場にお邪魔しました。
(海の精さんは、工場見学のお客様にジオ的な説明を始められているそうです)
黒い溶岩の海岸線の近くに工場があります。

この辺りの地面はどのようにしてできたのでしょうか?
足元の地面をよく見れば、大小様々な小石が混ざっています。

角が取れた丸い小石も見つかります。

この石から過去に、土石流が上流の石を巻き込み転がして、角を削りながら流れて来たことが想像できるようです。
近くにはシマシマの地層が見え、大きな石が地面にめり込んでいる。のが観察できます

これは「マグマと水が接触するような爆発的な噴火で飛んで来て、地面にめり込んだもの」…と以前から考えてはいましたが…
横にラインをたどっていくと石のめり込み具合が揃っていることに、宇井先生の指摘で初めて認識しました。

噴火は毎回同じではなく、大きな石を吹き飛ばすパワフルな噴火や、そうでもない噴火など様々だったことが見て取れます。
また比較的平行に地層ができていることから、一連の噴火は短い時期に集中しておこった(1週間とか1ヶ月とか?)と考えられるようです。時間をかけて積もったものだと、雨で地面が削られた跡が残ることが多いとのこと。
知識が増えれば増えるほど、よりリアルに昔の出来事を想像できるのが、とても楽しいです☺️
お!
犬の肉球にも見える穴発見!?

…な、わけはないので、塩の結晶が作った穴かと思いきや「マグマの発泡でしょう」とアッサリ却下(笑)修行せねば〜。
海岸の観察の後は、工場内のとある場所へ案内してもらいました。

中央に、見事な凹み。
かつてここに沢があったのですね。
ここでジオガイド仲間のNさんが、西暦838年の神津島噴火の白い火山灰を発見。

「こっちに続いている」とNさん。

島の色々な場所で、この白いラインを観察しているNさんに「さすが!」の声が上がっていました☺️
この後、少しだけ海岸に出て観察。

でも暗くなりかけていたので、短時間で終了しました。

翌日は1日フィールドワークで三原山周辺を歩く予定でしたが、天気予報は1日雨!
で、観察場所を火山博物館に変更しました。

火山博物館前の駐車場に集合し、目の前の地層観察。
質問続出で、なかなか先に進みません(笑)

真っ赤な大きな岩の前では…

「こういうものがある時は、必ず一周して見るんですよ」との宇井先生の声掛けで、みんな岩の周りを回りました。
そして「これはフツーの空を飛んだ火山弾ではないが、では一体何者か?」について、あれこれ意見交換。
溶岩が木の周りを取り巻いて木が燃え尽きた後にできた「溶岩樹型」の前では「溶岩が流れてきた方向がわかりますよ」と宇井先生。

「あ、本当だ!」と参加者の声。
さて、どちらから流れてきたか、この形からわかるでしょうか?

あ、ちなみに、これは横向きに展示してありますが、本当は縦穴です。
そしてここでもグルリと回り、裏側も見ると…

1回だけでなく2回溶岩が流れてきたのでは?と想像できる形状でした。
「これ、裏側見せた方が良いね」「いや〇〇したら良いんじゃない?(詳細忘れました^^;)」などなど活発な意見が出されました。
その後、火山博物館内を意見交換しながら巡りました。

結局、駐車場と火山博物館内だけで、あっという間に4時間が経ってしまいました。
午後2時間と、夕方19時〜21時までは、火山や防災の講演。

雨でも内容の濃〜い1日でした。
ところで今回の宇井先生の講演やフィールドワークは、すべて自費で来島してくださって実現したものです。
本当〜に、ありがたいです。
宇井先生のご厚意に応えるために、みんなで学び続け、火山の島の魅力を伝え続けていきたいなぁ…と思います。
(かな)