各地のジオガイド有志で構成されるガイドワーキンググループでは、2年前の霧島大会で作った「私たちの目指すガイド像」の8項目に沿って毎年課題を拾い出し、問題解決に向けて少しでも先に進めるように「日本ジオパーク全国大会・分科会」の機会を活用しています。
1年前の全国大会の時に有志で話し合い、ガイド自身のスキルアップと人材育成の両方が必要であると考えて、大会運営スタッフ(磐梯山GP、栗駒さんろくGP)とともに、準備を進めてきました。
5月の幕張での会議や…

6月の上野原での打ち合わせ。

分科会前日の会議など…

いや〜、みんな遠方なのに、実によく集まりました☺️(私は合計5回)
今年の分科会は「ガイド技術を考える〜インタープリテーションの視点から〜」と「ジオガイドの人材育成と団体運用について」の2つでした。
私が参加したのは「ガイド技術」。
人気のTV番組「ブラタモリ」でガイドとして登場したジオパーク関係者のトークと、インテープリテーション協会代表理事で帝京科学大学教授の古瀬浩史氏の講義の2本立てでした。
いつも人気のガイドのスキルアップの分科会ですが、今年は140人越えの参加者でした!

希望したのに抽選に漏れて、参加できない人もいたようです(^_^;)
(写真は、伊豆半島GPの鈴木さんからいただきました)
今日の報告は、前半40分の「ブラタモリ出演者トークセッション」
伊豆半島GP・鈴木雄介さん、佐渡GP・市橋弥生さん、磐梯山GP・蓮岡真さんの3人に「撮影の際、工夫したこと、ガイドに役立ちそうなこと」等を語ってもらい、私は司会を担当しました。

(写真は茨城県北GPの荒川和子さんからいただきました)
3人のお話で共通していたのが、取材や準備期間の長さと、物語作りに科学的正確さを徹底していく取材班の勉強ぶりでした。
45分の番組を作るのに、2ヶ月〜1年以上かけて取材し、取材開始の頃は素人だったスタッフが、終わる頃には専門家のように詳しくなっていたそうです。
そして「100個の面白いことを探し出し、必要のないものをそぎ落とし5個だけ拾う。科学的正確さを追求し、わかりやすさを作り出していく」(鈴木さん談)ということが、佐渡でも磐梯山でも行われていたようです。
「自分の覚えたことを全て説明するのではなく、たくさんの引き出しの中から厳選し、わかりやすく正確な物語を選んでいく」確かにこれは、ジオガイドにとってとても大切なことですね!
また収録中は、ガイドが喋るのではなく、タモリさんに喋ってもらう(お客様が主役)という姿勢も徹底していたようです。
タモリさんに同行するアシスタントの女性に対しては、その人の知識に応じて「どういうことかわかりますか?」という問いかけをしたり、しなかったり…という工夫もされていたようです。
トークを聞いていた古瀬さんからは…
「ガイドが一方的に喋るのではなく、双方向のコミュニケーションが大切」「番組のように自分のガイドをビデオに撮って、客観的に見てみるのも良いのでは?」などのアドバイスがあったほか…
「海の底に生まれ、陸の火山として活動し、一度海に沈んでからまた現れた佐渡の成り立ちを『荒れた青年時代を過ごして成長し、世間の荒波に揉まれて一度沈んだけれど、周囲に持ち上げられてまた成長した人間の一生』に例えた話を用意していた」(放送はされなかったそう)というような内容の市橋さんのアイデアを「とても素晴らしいと思います」とコメントがありました。
「世界の誰にも通じること(例えば友人や家族など)」を『ユニバーサルコンセプト』と言い、インタープリテーションにとって大切なことなのだそうです。
なるほど!目の前の景色や、ジオパーク的物語が、お客様にとって「自分と関係のない他人事」にならないようにするために「ユニバーサルコンセプト」という考え方は、とても役立ちますね!!
この「自分に関係あることとして聞いてもらう」ということの大切さは、日々のツアーで実感しているところでもあります。
さて、分科会はこの後、古瀬さんの講義に続いていきます。
が、あまりに長くなるので、明後日のブログで報告します〜☺️
(かな)
1年前の全国大会の時に有志で話し合い、ガイド自身のスキルアップと人材育成の両方が必要であると考えて、大会運営スタッフ(磐梯山GP、栗駒さんろくGP)とともに、準備を進めてきました。
5月の幕張での会議や…

6月の上野原での打ち合わせ。

分科会前日の会議など…

いや〜、みんな遠方なのに、実によく集まりました☺️(私は合計5回)
今年の分科会は「ガイド技術を考える〜インタープリテーションの視点から〜」と「ジオガイドの人材育成と団体運用について」の2つでした。
私が参加したのは「ガイド技術」。
人気のTV番組「ブラタモリ」でガイドとして登場したジオパーク関係者のトークと、インテープリテーション協会代表理事で帝京科学大学教授の古瀬浩史氏の講義の2本立てでした。
いつも人気のガイドのスキルアップの分科会ですが、今年は140人越えの参加者でした!

希望したのに抽選に漏れて、参加できない人もいたようです(^_^;)
(写真は、伊豆半島GPの鈴木さんからいただきました)
今日の報告は、前半40分の「ブラタモリ出演者トークセッション」
伊豆半島GP・鈴木雄介さん、佐渡GP・市橋弥生さん、磐梯山GP・蓮岡真さんの3人に「撮影の際、工夫したこと、ガイドに役立ちそうなこと」等を語ってもらい、私は司会を担当しました。

(写真は茨城県北GPの荒川和子さんからいただきました)
3人のお話で共通していたのが、取材や準備期間の長さと、物語作りに科学的正確さを徹底していく取材班の勉強ぶりでした。
45分の番組を作るのに、2ヶ月〜1年以上かけて取材し、取材開始の頃は素人だったスタッフが、終わる頃には専門家のように詳しくなっていたそうです。
そして「100個の面白いことを探し出し、必要のないものをそぎ落とし5個だけ拾う。科学的正確さを追求し、わかりやすさを作り出していく」(鈴木さん談)ということが、佐渡でも磐梯山でも行われていたようです。
「自分の覚えたことを全て説明するのではなく、たくさんの引き出しの中から厳選し、わかりやすく正確な物語を選んでいく」確かにこれは、ジオガイドにとってとても大切なことですね!
また収録中は、ガイドが喋るのではなく、タモリさんに喋ってもらう(お客様が主役)という姿勢も徹底していたようです。
タモリさんに同行するアシスタントの女性に対しては、その人の知識に応じて「どういうことかわかりますか?」という問いかけをしたり、しなかったり…という工夫もされていたようです。
トークを聞いていた古瀬さんからは…
「ガイドが一方的に喋るのではなく、双方向のコミュニケーションが大切」「番組のように自分のガイドをビデオに撮って、客観的に見てみるのも良いのでは?」などのアドバイスがあったほか…
「海の底に生まれ、陸の火山として活動し、一度海に沈んでからまた現れた佐渡の成り立ちを『荒れた青年時代を過ごして成長し、世間の荒波に揉まれて一度沈んだけれど、周囲に持ち上げられてまた成長した人間の一生』に例えた話を用意していた」(放送はされなかったそう)というような内容の市橋さんのアイデアを「とても素晴らしいと思います」とコメントがありました。
「世界の誰にも通じること(例えば友人や家族など)」を『ユニバーサルコンセプト』と言い、インタープリテーションにとって大切なことなのだそうです。
なるほど!目の前の景色や、ジオパーク的物語が、お客様にとって「自分と関係のない他人事」にならないようにするために「ユニバーサルコンセプト」という考え方は、とても役立ちますね!!
この「自分に関係あることとして聞いてもらう」ということの大切さは、日々のツアーで実感しているところでもあります。
さて、分科会はこの後、古瀬さんの講義に続いていきます。
が、あまりに長くなるので、明後日のブログで報告します〜☺️
(かな)