グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

素晴らしい連休!

2010年05月02日 | ツアー
金曜日から連続でネイチャーツアーに行っています。
今までさんざん寒かった大島ですが、4月30日金曜日からようやく晴れ続き。
今までの天候不良は大型連休に晴れるためのツケだったようですね^^

金曜日は晴天ではあったのですが、強風。
4時間あるツアーだったため、裏砂漠と山の表を組み合わせました。
裏砂漠では南西の風でも北東の風でも吹き抜けになるポイントがあるのですが、
そこでは腰をかがめないと前にすすめないほどの風に当たりながらも
眼下に広がる、地球でないような絶景を楽しんでいただきました^^

裏砂漠に行く途中の道ではいつも目につくユズリハの赤が目立つのに気付きました。

拡大するとこんな感じ。

雄花でした!これからもう少し開くようです。

アジサイロードやサザンカの道を通り抜けて、山頂口駐車場につきました。
表の登山道でも強い風に負けず山頂を目指します。
晴れたときにしか花を咲かせないコケリンドウが元気いっぱいに水色の可憐な花を咲かせていました!


山頂の火口展望台では、フェンスがなければ火口に落ちるのではないか、というぐらいの強風を体験し、いつも手をあててみる蒸気の出口穴からは蒸気がまったく出てなくて驚きました。
ゲストの方が芸術作品を作っている方だったのですが、ヒカゲノカズラの這い伸びる様を
見て、模様に活かせそう、とワクワクして話してくださいました。
ほんと、こんな模様の作品があったらかわいいですね!!


次の5月1日土曜日はJTBとタイアップしている3時間ツアーのご案内です。
三原山を遊歩道で登山し、火口を展望して馬方の道から下り、山頂口に戻るルートです。
一日たって風は少し落ち着いていたものの、やはり馬道では南西の風がずっとあたっていました。

でも日差しは強く、風も時々止んだりして、ウグイスは気持ちよくさえずり・・・
「あぁ、ようやく春が来たんだ~~!!」と喜びの声を上げてしまいました^^;

この日は馬が山頂まで上がっていて、ちょうど馬方の道を私達が降りるときに同じように馬たちもおりていました。

三原山で馬が歩いているなんて昔話のようにお話をしていましたが、はじめてこうして写真に収めることができました!
幻の池をバックに。


そうそう、外輪山のふちを歩いている際、トビがすぐそば外輪山の一部の岩に止まり日向ぼっこをし始めました。おかげでじっくりと双眼鏡で覗いて見てもらうことができました♪
さらに、すぐ後に別の場所で木の枝にホオジロが止まりました!
すかさず双眼鏡で観察していただきました。

風が和らいだことで、鳥さんたちもなんだかウキウキしているようでした^^♪

それから、この日はお客様がフデリンドウを発見してくださったのですが、これもコケリンドウと同じく、よく晴れた日でしたので元気いっぱいの花を咲かせてくれていました!!


最後は本日、5月2日日曜日です。
3名様と4名様、どちらもファミリーでのご参加でした。
昨日よりもさらに風が和らいでいたのですが、やはり山にはいつものように風が当たっていました。
カジイチゴはまだまだ実をつける感じではないですが、そろそろオオシマツツジのピンクが
ちらほらとカルデラの中で見えるようになってきました。

さすがGW中日、山頂部には観光のお客様がたくさん、景色を楽しんでいました。
馬道で山を下ってみると、昨日広がっていた幻の池の水がすでに一回り小さくなっていて池のすぐ横を歩いて抜ける事ができました。

今日もまた、目の良いお客様にイズホソバテンナンショウを発見してもらったりしながら山頂口の駐車場まで無事一周して帰ってきました。

明日も山です。 明後日も山です^^♪
晴天続きで最高の連休ですね!

三原の山は毎日綺麗に姿を見せてくれています。
虫や鳥や植物達、たくさんの喜びの声が聞こえてくる今日この頃。
山歩きに最適な季節です。

ぜひみなさんも足を運んでみて下さいね!
きっと足取りも軽くなると思います♪

(友)

*本日のツアーに参加されたお客様へ。
みんなで撮った集合写真と、たくさん飛んでいた虫の写真を「画像掲示板」へ貼りつけましたのでご覧ください!

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夏の鳥たち

2010年05月01日 | 
今日から5月ですね。
木々が若葉を伸ばし島中が緑であふれつつあります。
少し風が強かったですが『風薫る』という言葉がぴったりな見事な晴天になりました。

今の時期は南の地で冬を過した鳥たちがもっと北へ旅する途中で伊豆大島を中継していきます。
オオルリのように大島で繁殖する鳥もいますが、ほとんどは通過組です。



ここ最近のそんな鳥たちをご紹介します。



まずはキビタキ。



まさに黄ビタキでしょう?
この黄色と黒と白の3色はオスです。

このオスは今朝の撮影で素晴らしいさえずりを聴かせてくれました。
初めて聴きましたよ!
キビタキのさえずり!
まさか大島で聴くことができるなんて思ってもいませんでした。
途中でコジュケイの鳴き真似を入れていました。




続いてオオルリ。







このオスは自分のさえずりはせずにいろんな鳥の鳴き真似をしていました。
「一体何が鳴いているのだろう?」と樹の上を探すと彼がいました。





アマツバメ。



今朝の牧場にたくさんいました。
う~ん・・・200~300羽くらい?
もっといたかも!



調布-大島の定期便 ドルニエ228と。
まさかぶつからないでしょう!?




ゴイサギ。



目が赤いのは徹夜で飛んできたからです。

・・・ウソです。
年中こんな目です。



と、以上が今日の撮影です。





サンショウクイ。



声は以前に聴いたことがありますが姿を見るのは初めてです。
こちらはメス。



こっちの白黒ハッキリしているほうがオスです。



なんてつぶらな目をしているんでしょう。
騙されちゃいそうです(笑)

「ピリリー、ピリリー」と盛んに鳴いていました。
この鳴き声が「山椒を食べて辛い!」と言っているかのようなのでサンショウクイと名がついたそうです。
(昨日の成瀬と山椒つながり?)



イモムシ、ゲットーーー!!






隣のメスにプレゼントするかと思いきや、自分で食べてました・・・







オオルリのメスです。



この子、額になんか青い羽が生えているように見えるんですけど?




コサメビタキ。



わー!!
春の渡りの途中で出会えるなんて!!
去年の秋にはエゾビタキやサメビタキに混じって少しだけ見ることができました。
今回はイヤっていうほど見ましたよ~(笑)



とにかくかわいい。





正面顔~。







伸び~。







むんっ。







イモムシ、ゲットーーー!



しかしエゾビタキ、サメビタキには会えず。




以上、最後のコサメビタキ以外が一昨日、最後は昨日の撮影です。







こっちでもイモムシ、ゲットーーー!



って、誰!?



アチコチから聴こえてくる「チョビチョビビー」という鳴き声からどうもセンダイムシクイらしいですが・・・
だとしたら初めての出会いです。うれしー。



どう?



センダイムシクイ?






っぽくないですかー?
間違っていたらご指摘お願いします。





ツツドリ。



なんか挙動不審でした。




以上が昨日の撮影です。




さて、最後にご紹介するのは・・・



サシバです。



獲物を掴んでいます。
マムシかも!?





4月25日の撮影です。
このときは3羽でいて、盛んに鳴き交わしていました。

もしかしたら大島で子育てしてくれるかもしれません。




私が見つけられないだけで、もっともっとたくさんの鳥たちが大島を通過していっていることでしょう。

鳥たちは一体どんな目で大島を見ているのでしょうか?
快適に過すことができているでしょうか?





今日出会った鳥たち(声のみを含む)
ウミウ、オオミズナギドリ、ウミネコ、ゴイサギ、チュウサギ、ダイサギ、トビ、ハヤブサ、コジュケイ、キジ、カラスバト、キジバト、ツツドリ、アマツバメ、イワツバメ、コシアカツバメ、ツバメ、サンショウクイ、ヒヨドリ、モズ、イソヒヨドリ、アカハラ、ウグイス、セッカ、センダイムシクイ、イイジマムシクイ、キビタキ、オオルリ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス



      がんま
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