グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ツアーに行きましょう

2017年11月20日 | ツアー
ツアーに行きました(いつもはブログは書かないけれど)

31年前に起こったこと、66年前に起こったこと、

江戸時代にさかのぼったり

大きな火口の前に小さな噴火口に登ってもらったり


蟻さんを捜しているわけではありませんよ
溶岩が鉄分を帯びているかを磁石で確かめてもらっている所(う~ん地味ですね)
この前にここでシャボン玉を飛ばしましたが(こちらでテンション上がりました)


有るところに来たら

ど~こだ


カエルくんを見つけてくれました


こんなところに

お客さんとも『どうやって来たの?』『何しているの?』

それもそのはずここは三原山の山の上のお鉢回りコースの一番高いところ749メートルなのです。蝶やセミなどは良く会いますが歩いてくるには距離がありますね

ここで冬眠するのでしょうか?にしては朝晩寒そう?石を少しかけてあげたら?石の中から出られなくなってしまうよ。目を半分あけたよ。鼻がぴくぴくしている。

周りに枯葉が有ればかけてあげたい そして、つついてみたい衝動を抑えていました
考えてみればカエルの痕跡は沢山あります。内輪の水溜りにはオタマジャクシを見ますし、遊歩道の水がたまるところには紐状の卵が毎年見られます。冬の姿を見たことも深く考えたこともありませんでした(まあ冬眠はするのだろう)

夕日と一緒に温泉ホテルに戻って来ました。強風の中のツアーでしたが 強健なお二方で最後までとても元気でした。その続きで夜の“星空ツアー”も申し込まれていました.満天の星空の楽しめたことと思います(しま)


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カナダからのお客様・1日目

2017年11月19日 | ツアー
今日は、取材で来島されたカナダ在住ジャーナリストのおふたりを案内しました。

リクエストのあった火山博物館、郷土資料館、バードウォッチング(ガイドは願法)をメインに、少しずつ「火山」を感じてもらえる場所に立ち寄りました。

有名なナイアガラの滝の近くに暮らしているというS氏。

31年前に元町に流れてきた溶岩で、とても嬉しそうでした!
「近くに火山はないから」とのこと☺️

真っ赤な丘「赤はげ」でも、高いところから激写。


景色が良いと好評でした!


美味しそうなマルバアキグミの実や…


地面に落ちた椿の花や…


たわわに実ったオオムラサキシキブの実も撮影されていました。


午後2時ごろ、牧場で願法と合流。


普段のツアーでは歩く機会がほとんどない民家周辺の道を、鳥を探して歩く時間は、なかなか新鮮でした。

おふたりはカナダでも最近鳥の撮影に夢中なのだそうです。

牧場の牛も撮影。

これもカナダにはない風景なのだそうです。

数10万年前の古い火山と言われる「乳が﨑」に、鳥を求めてやってきました。

なんだか崖の形が変わったような気がするんですが、台風の影響でしょうか?

過去の写真と比べたくて探したけれど、すぐ見つかったのが3年半前の写真(2014年6月20日撮影)でした(^_^;)

もっと最近のがあるはずなんですが、とりあえず載せておきます。

かなり崩れていますが、3年以上経ったら崩れて当然かも(^_^;)

さて、鳥の出方はあまり多くはなかったのですが…

鳥の代わりに富士山が出てきてくれました!(なんと高速船つきの豪華版です☺️)

頭上をいく、着陸態勢に入った調布からの小型飛行機も、カッコ良かったです☺️


さて、本日のツアーの締めの夕日ですが、海岸ではなく山の上から見ることになりました。
そうすれば、まだ少し景色が見えるうちに、ホテルの露天風呂に入れそうだったので…。

で、日没直前のオレンジ色の三原山と…


紫色に染まる伊豆半島や富士山と…


海と雲の間のわずかな隙間が赤く染まる、スペシャルな景色に出会いました。

シアワセな1日の終わりでした。

明日の取材が楽しみです☺️

(かな)
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アオジ

2017年11月18日 | 
数日前から確認はしていましたが今季初撮影は一昨日の夕方です。
4羽の小さな群れでいて、道端のイガアザミの種を食べていました。
家族なのかな・・・?


胸からお腹にかけて鮮やかな黄色のオス。



こちらはちょっと地味なメス。





最初のオスとは別個体のような気がします。
毎年きっちり北の国からやって来てくれる常連さんも初撮りはうれしいものです。

がんま
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伊豆ジオ楽しい

2017年11月17日 | 火山・ジオパーク
だいぶ前のことになってしまったけど、
キノコ採りに行った次の日の事です。
キノコ採りへ

大島からもよく見える美しいスコリア丘の大室山
(↓今年の1月1日。富士山左の茶色い所が大室山)


のふもと、一碧湖のほとりのホテルに夫婦で泊まりました。
今調べたら、大室山を作った噴火の時の溶岩が一碧湖にも流れ込んだそうです。
大室山はスコリア丘。
(以前登った時の報告もまだしてない!真っ赤なスコリアがいっぱい噴出したそうです。
この時はひとり夢中でトイレの写真を撮る怪しい人でした)



ホテルの敷地にも赤いスコリアが敷き詰めてあります。
大室山から採掘したのかな??



いい天気なので、歩いてお散歩。


ふかふかの苔の上にドングリが芽を出していました。


マユミ?!じゃない。なんでしょう。

(後日ゴンズイと言うのだと元スタッフA氏から教えてもらいました)

キノコ!おおきい。
でももう5合目のキノコ博士に見てもらうことはできません。
友人に確認したところ、毒キノコの可能性があるという事で、食べるのは断念。


キレイ!大島でも見たことがあります。


びっしりカワラタケ(?)!!

見上げたら、立ち枯れした木でした。
なるほど。

そして、鳥の卵??


と思ったら、周りにはこんなのが。キノコでした!


名前は特定できない・・・
カニノツメやサンコタケなどこれ系は
腐臭がするとよく書いてありますが、無臭でした。

葉っぱについたこれはキノコと言える?


(私にとっては)謎の生物に出会えて大興奮でした。
みんな個性的な造形で、自然ってほんとに楽しい。

一碧湖はひょうたん型。
沼になっている小さいほうを抜けて、大きい方にでたら、
なんと湖畔の道が一部水没していました!
台風21号の影響です。

なので神社に行くのは断念しました。


歩けるところを歩いていると、ジオパークの看板が!
〈img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/92/3b01c7ddda6952e218c872cc9797d0d2.jpg" border="0">

わかりやすい文章で、すっと入ってきました。
こういうのいいね。

マール!
波浮港も「マール」です。
「爆発角れき岩」って、なんか強そう^_^;

露頭があるそうなので、そこを終点に。


たしかに「爆発で吹き飛ばされた角ばった岩」が埋まっているのがはっきりわかります。
当時の情景を想像すると大迫力!



キノコもジオもすっかり堪能した楽しいお散歩でした。
また来よう!(あい)
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一周道路の桜並木

2017年11月16日 | 植物
大島の一周道路の一部に、オオシマザクラの並木があります。

桜並木というと、一斉に桜の花が咲き、華やかな景色になるのが一般的なイメージですが、オオシマザクラは野生種なので一斉には咲きません。

野生種は変化に富み、咲く時期もそれぞれの木ごとにかなりズレがあります。
でもその「一斉に咲かない」ところが、オオシマザクラらしくて私は大好きなのです。

ほとんどの葉を落とし、木の幹や枝ぶりがよく見えるようになった一周道路のオオシマザクラたち。

普段車で通り過ぎるだけですが、少し歩いてみることにしました。

オオシマザクラの幹は、年をとると随分「見た目」が変化します。
並木道には若い木も年をとった木も両方生えているので…

ツヤツヤの若者から…


かなり年上の木など、さまざなま年齢の木に会うことができます。


おや…?

木の股の緑&黄色はいったい誰?

今はもう、ほとんどのオオシマザクラが葉を落とし、残っていてもこのぐらいです。

なので、多分木の股の植物は、桜ではないはず…

近づいて観察したら…

ハチジョウイボタでした。

ススキとは共存できそうですが…

数mに成長するイボタは辛いかも。
(でも並木は管理されているのでイボタは生き残れないですね^^;)

ノキシノブというシダが生えているサクラが何本もありました。

モシャモシャ豪華だ〜☺️

ほぼ垂直な木の幹に生えるノキシノブは、降雨時にはたっぷりと水を吸い、湿っているわずかな期間だけ光合成を行い、後はひたすら耐え忍ぶ生活を送っているそうです。

でも雨の多い伊豆大島は、住みやすいかも。

胞子もいっぱいつけて、元気いっぱいな感じでした。

ノキシノブ以外には、地衣類に覆われた幹が目立ちました。

木が歳をとってくると樹皮の入れ代わりが遅くなり、古い皮がいつまでも付いていて地衣類がつきやすくなるようです。

ところでこれ、たぶんウメノキゴケという地衣類で良いと思うのですが…

ウメノキゴケは、排気ガスなどの大気汚染が進行すると発生しない地衣類で、昨今、都会の桜では見られなくなっているそうです。
ウメノキゴケの生きられる環境で暮らせてラッキ〜♡

わずか20分ほどの桜並木散歩。
でも例によって…

ここでも「顔」が見つかりました☺️

ええと、ナニモノカと…

「あ〜れ〜」

…と言っている顔です。

口に指つっこみたくなりました(笑)

(かな)


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ホシムクドリ

2017年11月15日 | 
昨日朝の牧場で出会いました。
いやー、久し振りです。
ホシムクドリは数年に1度出会えるちょっとレアな鳥さんです(私的には)





見つけたときは高い木にとまっていましたがすぐに地面に降りてきました。
スズメと一緒に食べ物探し~。


これ!!

なにこの悪人(悪鳥?)顔!!
スズメをにらんでいるに見えます(汗)



次のカットはかわいく撮れました。


しばらく見ていると擬木柵にとまりました。





すっきりと全身を見せてくれてうれしかったです。
昼休みにも見に行きましたが見つけられませんでした。

がんま
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夜空は楽しい (^^♪

2017年11月14日 | 星空
石廊崎に陽が沈みます。



夜のとばりに包まれるにつれ、無数の星々が輝き始めました。
この時期、頭上に瞬くのは”秋の星座”ですが・・・



西の空には“夏の星座”も残っています。



22:00・・・ 夜も深まり夏の星座“白鳥”も
頭(アルビレオ)を下にして、伊豆半島へと沈んでいきます。


どこに白鳥が居るか分かりますか?

この時、白鳥は十字架にも見えるので
南半球の“南十字星”に対抗し、別名“北十字星”とも呼ばれています。



東側に目を向けると、沢山の煌びやかな星達が昇ってきました。
4シーズンの中でも一番華やかな“冬の夜空”です。


更にその中でも目を引くのはこれ・・・


この星座を知らない人はきっと居ませんね。
大都会東京の夜空で、おそらく唯一その姿全体が見られる星座です。

数年前からニュースでも取り上げられご存知の方も多いと思いますが
右肩に赤く輝く“ベテルギウス”
【黄色の矢印】
この星は、現在、天文学者から熱い視線を浴びています。
もしかすると、消滅する瞬間が見られるかも知れないのです。
今見えているこの星の光は、640年前に発せられたエネルギー。
私達は夜空を仰いで、遠い星達の過去を見ているんですね。

宇宙には、謎や夢が、い~~~~っぱい!詰まっています。
そして人類の未来が掛かっているかも知れないのです。
そんな魅力溢れる星空、私は大好きです。
光害の無い大島に住めて良かった~!(^^♪  本当に思います。

実は子供時代、山に住んでいた事が有り夜空の星は友達同然でした。
そして今、”星空案内人”を名乗り”星空ガイド”をしています。



宙で輝く星達を眺めていると心が洗われます。

時折、宙から眺めた地球も想像します。
壮大な宇宙からすると何とちっぽけな地球・・・

と、同時に地球って凄い! まさに一つだけの地球なのです。

大気に包まれ海が存在し、その環境の中
永い年月を掛け、様々な生命が誕生してきた奇跡の星なのです。


「大事にしなきゃいかんぞ~!」と思います。地球もそこで育まれてきた命も・・・。

そんな事を、この犬も祈っているのかも知れません。


by GIBA





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何処へ行っても大地が気になる

2017年11月13日 | 植物
滝が出現 

ここを登ったことが有った。いつも水が無かった(いつも雨の何日も後だったから?)


5mぐらいの所をロープを伝わって降りる
ロープには瘤を作ってね!そのままだとズルズル滑ってしまうから!
ロープの下はいつもなら足場が有るのですが今日は滝の水が流れていて狭い
その先は大きな岩場を渡るがそこにも水が迫っていて う″~ん

自然愛好会のイズノシマダイモンジソウの見学会に参加しました

場所は筆島の少し東北の“ネジの鼻” 海のふるさと村から歩いてヘーベー小屋(正式名称は海仁館)の跡地から少し先から海辺へ降ります

降りてすぐは溶岩の大きな岩を超えその先は玉石の上を歩きます

あそこまで


花が有りました

      
溶岩の壁に張り付いて咲いています。華やかさはないけれど可憐で美しい

どの様に増えているのでしょうか?種なのでしょうけれど平面なら分かるのですが壁面に咲いているのが?なのです(山の土が出ている面であれば納得がいくのですが)
同じ仲間でユキノシタはランナーでも増えるのでランナーの跡も捜していましたが、無いようです(これから季節を変えてランナーが出ないか観察しましょう)


穴まで来ました。写真の右上に緑に見える所にはダイモンジソウが群生しています
この辺りは上からぽつぽつと水が染み出ているのです
草の生えている所は噴石が堆積したところらしくその上に溶岩が流れ海に流れたようですが、この穴の部分は噴石が波に洗われて無くなってしまったのではないかと思います

いつもは穴の中を通り向こう側に行くのですが

今回はこんな波も来るので穴の手前まで



ジオ好きなので溶岩の貫入を見たり(正面?)


その横からも見るころが出来ました
長い時間かけて土が流れてしまったようです


これもダイク(貫入)こちらは小さいですよ。どこか分かりますか?
綺麗なのが2本見えるのですが(右上です)

前回の時よりがけ崩れが有った。沢山ある松の若木が気になったり明日は足もそうだろうが手も筋肉痛かなと思ったり(その通りでした)する日でした。次に来るときにはどの様なことが有るでしょうか(しま)
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秋色の不思議

2017年11月12日 | ツアー
昨日体験ダイビングに参加されたお客様と、三原山の半日ツアーに行ってきました。
伊豆大島が初めてなのでまずは火口を目指すことになり…

出発地点でガイドも一緒に記念撮影!

後ろ向きなのは、奥様が「顔が映るのは恥ずかしい」とおっしゃったからですが、これはこれでナカナカ良いかも☺️

三原山に向かって進んで行くと山全体が太陽の光で輝いて、なんだか豪華な気分になりました。


ススキがモサモサ揺れる登山道を登り…


人の背丈ほどの百合の実に注目し…(こんなに大きなユリは見たことがないそうです)


火口を見下ろして「こういう風景初めて見ました。満足です!」と言っていただきました!


三原山も嬉しいのか“歓迎のノロシ(噴気です)”も勢いよく上がっていました☺️


視界もクリアで、南の島々がクッキリ見渡せました。


「ちょうどこの方角に住んでいます(静岡在住)」とお客様。

東伊豆の集落まで見渡せるぐらいよく見えました〜☺️

下りは道のない西側斜面を自由に歩きました。
ご主人は、離れたところにある溶岩を探索しに横移動。

この景色、素敵ですよね〜☺️

おふたりは御神火様にお祈りもしてくれていました。

山に敬意を表してもらったような気持ちになり、うれしかったです☺️
仲の良いご夫婦と、秋の三原山を堪能した素敵な時間でした。(感謝)

ところで、今日の三原神社から見た風景です。

落葉樹が葉を落とし、ススキがまだホワホワの白い冠毛をつけて、秋らしい色が目の前に広がっていました。

緑はイヌツゲやヒサカキなどの常緑樹、薄黄色がススキ、赤茶がイタドリと考えてほぼ間違えないと思います。

ちょっと拡大…31年前の溶岩流(黒い部分)の上には、植物が点在していますが、写真の左下の方が白い部分(ススキ)が多いです。

画面奥の高まり(外輪山)の下ギリギリまでが66年前に流れた溶岩地帯ですが、ここは緑の常緑樹と薄黄色のススキに別れています。

同じ年代に流れた溶岩の上で、こうやって植物の生え方に違いができてくるのは、一体ナゼなのでしょうか?

風当たりの違い?
微地形の差?
偶然の積み重ね?

わからないことだらけです。

で、最後に一句。

「秋色や 不思議楽しき 三原山」☺️

(カナ)





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オスも確認!

2017年11月11日 | 
先月28日にメスを初確認して昨日はオスを見つけました。

ジョウビタキです。
何かの実を食べているように見えますが、これは吐き出しているところ~。



一旦姿を消して近くのササにとまりました。
時々「ヒッ、ヒッ、ヒッ・・・」や「カッ、カカッ」と鳴いて晩秋の空気を彩ってくれました。
ジョウビタキのこの声を聴くと、秋の深まりを感じます。


もひとつ。
ジョウビタキを撮影しているときに上空に現れたタカ。





オオタカのオスだと思うんですけど。
ハイタカかもしれません。

がんま
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