グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

漫画取材3日目

2023年05月21日 | ツアー
漫画家&編集者の方の取材ツアー3日目。
午前中は、表砂漠経由で赤ダレへ。

森の中では、ハナイカダの実が

逆光で光って、綺麗でした。

😊

表砂漠から見える三原山。

良く見ると、山腹の斜めの黒い筋が“龍”に見えるような気も…。

干上がった“幻の池”の地面が、「鱗みたい」ということでも、盛り上がり

“龍の顔”を作ってみました。



🤣

太陽が照りつける火山灰が積もった地面の上に、大きなムカデが歩いていて驚きました!

昼は暗くてジメジメしたところにいて、夜活動する虫だと思っていたのですが、チャレンジャーな個体なのでしょうか??

友達のカメ(に見える火山弾)の無事を確認して

赤ダレへ!

太陽の光が良くあたり、鮮烈な赤でした〜😊

帰りは、三原山の裾野にある小さな祠に、お参りしてから

“龍”の体のような(?)溶岩トンネルを登り、

溶岩丘の一番上へ。

お客様は、しばらく景色を見下ろしていました。
(なにか漫画のヒントが、見つかっていることを祈ります)

午後は、スダジイの巨木が多い薬師堂へ。

空に向かって伸びる、人間の何倍も大きな木々に圧倒されながら

頭上を覆うような木の幹や枝を眺めて、時を過ごしました。

☺️

巨木以外では、白いキノコと、地上に出てきたばかりの小さなキノコ(お客様が指差してくれました)や

逆光に輝く、クモの巣との出会いが

嬉しかったです💖


逆光好き、水滴好きの漫画家の方&同じように一緒に楽しんでくれる編集者の方との3日間。
幸せな時間でした😊
漫画の完成も、楽しみです!(発売されたらまたお知らせします)

(かな)

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モンキアゲハ交尾

2023年05月20日 | 
初めて見ました。
今週火曜日の昼過ぎです。
車で走っていると前方に何やら見慣れない黒いモノが視界に入りました。

単体ならすぐにアゲハの仲間だとわかるのですがこうなっていると一瞬なんだかわかりませんでした。

急いで車を停めて撮影。
飛ばれないようにそーーーーーっと近付きます。


しかしかなり近付いても飛び立つ気配はありませんでした。


翅の感じからして上がメス、下がオスだと思います。
ネット上にはモンキアゲハの交尾の画像がたくさんありますが実際目の前で見るとやっぱり違いますね。
感動。



いつまでこうしているかわからなかったのでこの場を後にしましたが外敵に襲われないよう無事を祈りました。

がんま
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漫画取材2日目

2023年05月19日 | 植物
漫画家の方&編集者の方のツアー2日目は、火口〜裏砂漠を一日かけて歩いてきました。

逆光好きのお客様が、歩き始めてすぐにカメラを向けていたのは…

太陽に照らされたオオバヤシャブシの実でした!

光が当たって良い感じ😊💖

火口一周コースは、アマツバメが飛び、青空が爽やかで快適でした。

お客様は、自然観察会の手伝いをしていたこともあるそうで、次々にいろいろなものを発見して教えてくれました。

たとえば、丸い葉のオオシマツツジとか(普通もう少し細長く先端が尖っている気がします)

ヒキガエルに見える溶岩とか。


地面に落ちていたボロボロの蛾を見て「オオミズアオだ!」と

私と同時に名前を呼んでくれたので、楽しくなりました😊

サルトリイバラのツルが、仲間のツルと絡み合い、グルグル巻きになっていたのを丹念にほどき

ついに完成!(さすがに根気がありますね〜)

この後の経過観察を心に誓いました(笑)

ところで、一昨日のブログにも書きましたが、今回は「龍が出てくる漫画のイメージづくりのための取材」ということで、特にリクエストされたわけではないのに、ついつい景色の中に“龍”を探してしまいました。

龍の体に見える(?)溶岩トンネルとか

塚のてっぺんから流れ出た、見ようによっては龍に見えるかもしれない(?)溶岩とか。

😊

眼下に見える雲の影は

「いつか龍が現れるのではないか?」と期待しましたが

毎回、龍の形になる前に崩れてしまいました😅

う〜ん…、これは、どちらかというとエイリアンかな?

(ハチジョウイタドリの根から葉が再生しています)

周りの木々に負けまいと、背丈を伸ばしたハチジョウイタドリの枝も

なんとなく、天に登る龍に見えました。


この日は、森の中の龍(溶岩トンネル)を見てもらいたくて樹海の中へ。

溶岩を割って亀裂を広げていく、植物たちの根のたくましさを、観察しながら歩きました。

ちなみに、「精選版 日本国語大辞典」によると、「龍」は「水中または地中にすみ、時に空中を飛行し、雲や雨を起こし、稲妻を放つという」とあります。

形が同じでなくても、活火山の島である伊豆大島には、たくさんの龍が住んでいるような気がしました😊

取材ツアー3日目の報告は、明後日に続きます😊

(かな)

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東京から1時間45分の島

2023年05月18日 | ツアー
全国的に5月にしては気温の高い日が昨日、今日と続いていますが、
大島は海洋性気候のため、今日は最高でも気温26度くらいで
海風が涼を届けてくれます。

そんな今日、大島に初めて訪れたお二人と三原山に行ってきました!


伊豆大島が舞台のドラマ「東京放置食堂」を見て、
いつか火口と裏砂漠を見に伊豆大島に行きたいとずっと思ってくれていての、
念願の来島✨✨

ドラマでは「東京から1時間45分」が繰り返し言われ、
そんなに近いなら来ようかと思っていただいたようで、
ドラマの宣伝効果は絶大だとあらためて実感しました。

「1時間45分」で大自然を味わえる伊豆大島。
この時期ならではの、ピンク色のオオシマツツジと新緑の緑が
黒い溶岩を引き立たせてくれています。


広大な風景に感動していただき、わたしも嬉しかったです。


国立公園の特別保護地区内の植物たちは人間の手が加わっていないとお話すると
自生している植物たちが整然としているのが意外とのご感想。

確かに!
溶岩の上に植物たちが芽吹いて、順を追って植物たちが場をつくり、種類も入れ替わり...
人間が整えなくても、自らの居場所を作っていくのですね。
自然の営みの偉大さを再認識しました。

日差しが強いので、ゆっくり歩き
標高が高くなると景色が違う!と風景を楽しみ、
振り返ると頑張って歩いた距離がわかる!と振り返るなど、
こまめに休憩しながら、三原山を登りました。


山頂の三原神社では、雲がものすごいスピードで周りを白くしたり、晴らしたりと
景色の移り変わりの様子は、まるで雲の上の世界。


普段、山を歩かないので、標高差が200mくらいと言われても想像がつかず、
地図で見るより、ハードな道のりということで、
お鉢巡りはせず、西展望所に行って火口を見ることになりました。

目指した西火口展望所に到着です!

霧がなく、火口がくっきり見えてなによりでした☺️


ガイドと一緒に歩き、説明があることによって、
ただ「溶岩がある」と思って歩くだけの景色と、全然深みが違うと
ありがたいご感想をいただきました✨

お一人は、もうこのパホイホイ溶岩のところで心は満足していたとのこと

御神体のようにしめ縄があってもおかしくないくらいエネルギーを感じると✨

そして、あとどのくらいの距離なのか、自分たちの体力で大丈夫なのか、
相談できる人がいるのは心強かったと言っていただけました。

ガイド冥利につきる、嬉しいご感想をたくさんいただいたツアーでした✨
ご参加いただいたお客さま、どうもありがとうございました。

(ユリカ)
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漫画取材1日目

2023年05月17日 | ツアー
一昨日〜今日まで、取材でいらした漫画家&編集者の方と、火山、森、集落、海を歩いてきました。

今日は、取材1日目で見た風景の報告です。

雨上がりで、三原山に雲がかかっていたため、森や海岸、人が暮らす地域を歩こうと決めました。
最初に訪ねたのは、岡田港の集落内にある八幡神社。

最初にお客様が見つけてくれたのが、堂々たるカタツムリでした。

「大きい〜!」と、みんなで観察したのですが、その後、鳥居にも

枯れ葉の上にも

別の木の幹にも、次々にカタツムリが見つかりました。

溶岩を積んだ石垣の穴(気泡)の中に収まりそうな、小さな個体まで!

さらに、ヒモミノガ(カタツムリの右横にいるヒモみたいなミノムシ)と、キセルガイ(右端にいる細長い貝)が並んでいるという、あまり見たことがない光景も!

石垣の上のコンクリートには、キセルガイが何匹も這っていました。

いくら雨上がりとはいえ、陸生貝の密度の濃さにビックリしました😲

社の奥の木の幹には、フウトウカズラの紐のような花がゴージャスに垂れ下がり

とても目立っていました!

龍が出てくる(かもしれない)ファンタジー漫画のイメージづくりのため、伊豆大島を取材するとのことだったので、様々な環境を訪ね、

久しぶりに、こんな風景も眺めました!

ヘビの鱗のようなコケを紹介したり

逆にお客様が、怪獣のような(?)木の根や

妖精の輪っかのようなコケを見つけて、教えてくれたり

と、すでにファンタジーの世界へ💖😊

お客様は「水滴好きで、逆光好き」とのことで、こんな景色も「綺麗ですよ〜」と教えてくれました。

オオシマハイネズが生える海岸に行ったときは

「葉っぱの形で、丸くない水滴が見られるのが面白い」とも。

「確かにガラス細工みたいだな」と思いました😊

オオバエゴノキの花の“白い絨毯”や

“花の天井”も楽しみました!


黒砂の海岸に流れ着いた流木を見たときは、お客様が「良い流木ですねえ」と。

こういう流木に絵を描いていたのだそうです😊

盛り沢山すぎるので、今日はもうやめますが、お客様の“発見する目”と感性のおかげで、とても楽しい1日でした。

取材ツアー、まだまだ続きます!

(かな)
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超・晴れ男

2023年05月16日 | ツアー
自称「超・晴れ男」の山男の男性と、笑顔が素敵な女性とで、一昨日に火口〜裏砂漠の一日ツアーへ行ってきました。

前日までは、「雨だし、視界もなさそう」と思って、お客様に裏砂漠半日ツアーへの変更を提案したりしていたのですが、朝になったら、曇りながらも湿度が低くて山も見えていました。

前日までツボミだったコゴメウツギの、米粒サイズの花が開花していました。 

ホッコリ💖

二人とも、とても楽しそうで「穴だらけだ!」と溶岩を近くで観察したり

避難壕に入ってみたり

5mぐらいの高さの溶岩に登る時は、山男っぽい安定感のある姿勢で登っていました。(月1回ペースで3000m級の山にも登っているとのこと)


この日は島生まれのジオガイドさんも一緒に歩いたので、島の暮らしのことなどの会話を楽しみつつ、のんびり登りました。


お客様は、溶岩トンネルの中にカメラを入れて、天井から滴ったような形状の溶岩の写真を撮り

火口や噴気を楽しみながら

降り積もったマグマのしぶきでできた、丸い小山のてっぺんでポーズ。

この風景がカッコいいということで、「後ろ向きが良いよ」と言いながら、互いに写真を撮りあっていました。

私の携帯が、ときどき「雨雲が近づいています!」と知らせてくるのですが、相当強力な晴れ男らしく、雨は全く降りませんでした。

たくましい植物が作った緑の草地も

植物が生えていない黒い大地も、快適に歩きました。


ところどころでお客様が、「山に抱かれている感じがする」とか、「風しかない場所」などの素敵な言葉で、目の前の景色を表現してくれました。

カフェタイムは、島の形をしたサブレと目の前の景色を比べて位置確認😊

「ジオ・ロックガーデン」では、あらたなニワトリを見つけてくれ

「いつか森になる道」では、オオシマザクラが、他の木の間を抜けて奥から枝を伸ばしているのを、見つけて教えてくれました。

なんだか、私の方がガイドしてもらっている気分になりました(笑)

最後は、再生の一本道を二人で歩いてもらいました。

笑顔が素敵なお二人との、楽しい時間でした。

ありがとうございました!!

(かな)
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「森林の大合唱」

2023年05月14日 | ツアー
一昨日、ダイビング&陸のツアーのリピーターの看護師さんから、「部下が行くからよろしく」と連絡を受けていたお客様が、お母さんと来島。
火口〜裏砂漠一日ツアーに、参加してくれました。

オオシマツツジのピンクの花が点在する、華やかな三原山。

「何があったの?」と、聞きたくなる枝を見て、立ち止まり🤣


ナースだけに、「ナースプラント」(過酷な環境下で、植物が定着・成長する手助けとなる植物)と一緒に記念写真!

😊

36年前に流れてきた溶岩に登り

溶岩流のキワに立った時、お母さんが「際立ってる〜!」、「崖っぷち」と、次々に素敵な言葉を口にしたので

かなり、ツボにハマりました🤣

登山道沿いでは、たくさんの二ガナが黄色い花を咲かせていました。

(年々、増えていく気がします)

娘さんは、蔵王の「お釜」を見てから魅力にハマり、もう10回ぐらい見に行っていて、好きすぎて今度、宮城に移住するのだそうです。
なので、火山を感じられる、あらゆる風景が楽しそう😊

溶岩トンネルと一緒に写真を撮り(上下に並ぶアイデアは、お母さんから)

元気いっぱいで

火口を見た時は「これはヤバい〜!!」と感動の声💖


あまりにも楽しそうなお二人を歓迎しようとしたのか、どこからともなくアマツバメが飛んできて、火口の上や

裏砂漠側など

手を振る私たちの周りを、猛スピードで飛び回り

しばらく一緒に遊んでくれました。

アリガトウ!!

アマツバメだけでなく、噴気も我々の目の前で増え始め

歓迎してくれました😊

お二人の感動の声は途切れることなく、裏砂漠で休憩した時も

「地球に体つけて寝てる〜!」「私たち、ジオってる〜!」という素敵な言葉が次々に❣️

ジオ・ロックガーデンの“顔ハメ溶岩”でも、岩の形に合わせて顔を傾け、隙間なく入るようにしてくれていました🤣

そして、この後、不思議なことが起こったのです。

岩の上にカラスがいて、

飛び去ったのですが、

実は、これと同じ光景を、お二人を紹介してくれた看護師さんと歩いた時にも見ていたのです。(その時のブログはこちら
なんという不思議な偶然!!
「もしかしたら、同じカラスじゃないか??」などと言い合いながら、歩きました。

この辺りではまだ花が咲いていないニオイウツギも、1つだけ白くて可愛い花が咲いていました。

火山にも、鳥にも、植物にも歓迎されている気がしました😊

そしてツアー最後の森に差し掛かった時、お二人から「赤毛のアンの道だ」いう言葉が。

「?」と思って聞いたところ、「赤毛のアンにはよくこういう道が出てきて、アンが名前をつけていたから、娘も小さい頃、いつも道に名前をつけて歩いていた」とのこと。(素敵〜!!)

で、この森に、名前をつけてもらいました。

その名前は…「森林の大合唱」

目の前の景色を楽しむ、素敵な感性を持つお二人と、とても幸せな時間を過ごしました。
感謝💖

(かな)

追加のお知らせ。
先日ロケに協力したテレビ番組「そこに山があるから」が、2回に分けて放送されます。
良い天気で、美しい景色が撮れていると思うので、ぜひご覧ください!
番組案内はこちら
ロケ時のブログはこちら

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ザトウクジラ

2023年05月13日 | 哺乳類、爬虫類、他
先月24日の午後、珍しく元町沖で姿を見ました。

ほとんど風がなかったので噴気がキレイに撮れました。




深く潜るときの尾びれ。

2~3頭いるように見えました。
すると。




!!
2頭は確実。






ナント親子でした。
ザトウクジラの親子を見るのは初めてでとても嬉しかったです。


尾びれの裏側。
どこかで個体識別されている子でしょうか?

10分後。
かなり遠くに行きました。







私が見ていた感じでは2組の親子だったような気がします。
冬の間、大島より南の海で過ごしていたザトウクジラたちが北の海に行く途中に現れたんだと思います。
たくさんの船が行き交う所。
無事を願いました。

がんま
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7年目のフィールドワーク(市立千葉高校)

2023年05月12日 | ツアー
昨日は、千葉市立千葉高校の、地学・生物分野の野外実習の皆さんと、火口〜裏砂漠を歩いてきました。(今年で7年目)

スタート地点から見える、三原山や溶岩流のスケッチがフィールドワークの始まり。

最初雲で隠れていましたが、目の前で雲が取れていき、なかなか好調な始まり方でした。

生徒さんたちは、例年通り課題がいっぱい書かれた冊子を手に、自分で観察し、空欄を埋めながら進んでいきます。

たとえば、「山頂に近づくにしたがって、スコリアの粒径がどう変化していくのか記載しなさい」という問いに答えるために…

足元の小石をスケールで測ったり…

チェックする植物リストに入っているクロマツの、まだ小さい個体を観察したり

伊豆大島の特徴的な植物を観察しながら、江戸時代にできた溶岩の丘までやってきました!

ここでのノルマは、「丘をスケッチして特徴を書く。溶岩流がすれ違っているのはなぜか考察する」こと。

実は、最近この場所に、一般の方のためのジオパーク看板が3基設置されています。

先生は伊豆大島ジオパークのFacebookなどから、すでにその情報をご存知で…

答えがわかってしまう看板に自分のジャケットをかけて隠していました(笑)
別の場所も、シャツで(笑)

服を脱ぎつづけ、ついにTシャツ1枚になってフィールドワーク!
(この間、一般観光客の方は来ませんでした)

1986年溶岩の上では、溶岩の中の鉱物をルーペで観察したり、

イタドリの種子の形を観察したり

生徒さんの観察のおかげで、妙に丸い形のイタドリ若葉も見つかりました!

💖

登山道では、ガクアジサイの葉の大きさを測り、学校で観察したデータと比べるという課題に挑みます。

縦横測って「大きい」とのこと。

そして計測のみならず生徒さんからは、「茎に黒い点があるのはなぜか?」とか

「葉の縁のギザギザが不揃いなのはなぜか?」とか、普段あまり考えたことのない質問が。
「葉が元気なので茎の黒点は個性、葉のギザギザも個性では?」と答えたのですが、どうでしょう?(後でネットで調べたら、茎の黒点は「こういうものだ」「病気だ」と色々な意見があるので、時間できたらもっと調べてみたいです)

遊歩道を歩きながらも、「この辺りの木が、あっちより高いのはなぜ?」との質問がありました。

(たぶん、流れた溶岩の年代のせいかと思いますが、スルドイ!😊)

溶岩流の断面が見える場所では、複数の生徒さんが"手触り”を調べに行っていました。


神社横の大きな岩も、形態の観察や、「どうして、この岩がここまで溶岩流に乗って流れてきたと考えられているか?」の証拠探し。

みんな、とても真剣に話し合っていました!
(ここでは、回答のヒントになる看板を、先生のリュックで隠してます・笑)

後半は、火山弾の観察をしたりしながら移動し、


裏砂漠では、30分かけてパッチ状にある植物の観察。

みんなで植物の種類と大きさを測りました。

複数の生徒さんが「植物が線状に並んでいる!」と気づき教えてくれたので、その理由を一緒に考えました。

最初の観察場所が、3年半前の台風で一度ゼロにリセットされた場所だったせいか、植物はほとんどイタドリとススキだったので、少し場所をずらして、台風直後もパッチが残っていた場所も計測。

少しの距離の違い、風当たりの違いだけで、この場所にはサクユリやニオイウツギ、ハチジョウイボタなど何種類もの植物が生えていて、あまりにもわかりやすい違いに、提案した私自身が驚きました。

しっかり調べるって大切ですね!!

この後も、生徒さんたちの集中力は途切れず、約8時間のフィールドワークが無事終了しました。
毎年同じですが、「自分で答えを探す」「間違っていても良いから自分で考える」「仲間と話し合う」ことが、これだけ生徒さんを、活発にするんだなと感心します。

何より、生徒さんたちがみんな、楽しそうでした。
フィールドで本物に触れ、考えた体験を、学校での勉強とつなげて、成長していって欲しいです。

質問いっぱいの、楽しい時間をありがとうございました〜😊

(かな)
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風を楽しもう!

2023年05月11日 | ツアー
先週の金曜日に千葉からお越しのご家族と裏砂漠に行ってきました!

温泉ホテルからスタートして、こもれびトンネルでは気持ちのよい
陽射しと木々たちの匂いに和やかモード。

面白い根っこも見つけました!


いまの季節ならではの産毛をつけたシロダモの若葉、
通称「うさぎの耳」もたくさん発見!


触ってみると、もふもふ。

何度でも触りたくなっちゃいます。

こもれびトンネルを抜けると、風が横切り、
木々たちが風を遮ってくれていたのを痛感します。

再生の一本道を振り返ると美しき、この光景✨

奥の方と手前のほうでは色が違います。
この違いは、どうして生まれたのでしょう💡

裏砂漠に到着です!


写真では、駆け上がりたくなるほどのいい天気ですが、
ものすごい強風で、立つのもやっとの感じでした。

小学3年生のNちゃんは、朝も早く、風も強いから
早く帰りたがっていましたが、せめて写真撮影だけでも!


強風の雰囲気が伝わるでしょうか😅


強風を活かして、Hちゃんがしていたのは...

空気イス!!

体重&風速の絶妙なバランスで完成する、空気イス。
すごい!この遊びは強風でしか、できませんね😆

わたしもやってみましたが、
そもそも、膝を曲げる体勢が難しいことに気づきました😅
身軽っていいですね〜。


帰り道にNちゃんが発見した不思議な幹。

(写真がブレていました💦)

みんなで「オー!」と歓声をあげて発見を喜び合いました💕


自然の中にたくさんの発見と気づきがあることを
いろいろな視点があることにより
あらためて、感じさせていただくツアーでした😌

ご一緒いただいたみなさま、ありがとうございました✨

(ユリカ)

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