フキの薹
2008-02-08 | 草花
春日井市にある都市緑化植物園では、落ち葉の陰でもうフキの薹が芽を出していた。よく陽の当たる暖かい場所なのか、芽が出るのが少し早いようだ。フキは茎を地上に伸ばすのではなく、地下茎として地中で伸びて成長する。春になると、地下茎の先端から花芽だけが先ず地上に芽を出すが、この花茎が「フキの薹」である。フキは雌雄異株なので、フキの薹も雌雄が別々である。雌花は、花が咲いて受粉した後は茎が伸びて、いわゆる“薹(トウ)が立つ”状態になって枯れるが、雄花の方は花粉を飛ばした後はそのまま萎んでしまうそうだ。食用にするフキは、フキの薹が終わった後に、地下茎から新たに出てきた葉芽の葉柄部分だ。