nikkurei社長のひとこと**ケアマネは希望の星だ**

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福祉用具は十年一日の商品

2008-07-01 18:23:05 | 経営
年ぶりぐらいに福祉用具のカタログを見たが、掲載されている商品のほとんどはなじみの物ばかり、商品開発がなされていないことを示している。福祉用具は完成された商品なのか、開発にかける費用が捻出できないのか、それとも開発の視点が乏しいのか、これほど変化がない商品カタログも珍しい。
以前用具にかかわっていた時、かなり昔になるがお客様に車いすを勧めたことがあった、その時のお客様の反応は車いすの色に関して「今年の流行色は」と質問されたことがあった。その当時は今より未熟ですから驚きました、なんてことを言うお客様だろうか、と。いままでの発想にない質問で正直驚きました、同時に返答の困りました。
その当時の用具から今の用具はそれほど変わっていないという印象です、住宅との関連で開発する余地はまだあると思うのですが、その研究開発費が出せないのが今の事情なのかもしれません。
福祉用具は主なものは介護保険制度を利用するような仕組みになているのでその使用形態はレンタルという制約に縛られるのでしょう。その結果、市場が固定され拡大再生産されない構図が出来上がっているのかも知れません。
ですがレンタルだけでは満足してる消費者ばかりでなないと思うのですが、企業としては見えない消費者へ向けた商品開発という冒険はできないわけで、構造をいじらないといけない部分もある。
介護保険発足当時福祉用具をレンタルとしたのはその負担費用を抑える目的と廃品となる無駄への備えでもあったのですが、レンタル以外の使用方法もあってもよかったのかも知れません。たとえば廃品となることの備えとしては引き取り後再利用という方法を作ること、制度上横出し上乗せが介護保険の特徴ですからレンタル以外の福祉用具の使用方法も認めるという方法は検討できないのでしょうか、ともかく拡大再生産が行われない市場経済は衰退するのが経済原理ですから、なんとか時代の要求にあった商品が開発されるだけの利益を上げられることを考えないと福祉用具業界は衰退するかもしれません。



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