『世界』(岩波書店)3月号を購入した。
ボクは、『世界』は毎月購読している。政治・社会について、まっとうな批判的精神を持った雑誌は、今では数少なく、『世界』はそのなかでも卓越した批判的姿勢を堅持している。
ボクがいつもまっ先に読むのは、神保太郎氏による「メディア時評」である。
日々の政治や経済、社会の情報をどこから入手するかというと、ほとんどがテレビや新聞となる。マスメディアに依存しないと、情報は得られない。もちろんインターネットを駆使していれば、テレビや新聞が報じないことも知ることが出来るが、大方の人はそうしていない。マスメディアこそ、国民の情報入手の手段となる。
ところが、マスメディアは、何度も記しているが、基本的に支配権力の一部を構成するメディア権力と化している。したがって流される情報は、権力の点検を受けているか、あるいは権力が許容する内容のものと言うべきであろう。
そして残念ながら、ボクは少なくとも、テレビは見ないから、あるいは新聞は『中日新聞』しかみていないから、メディア権力の流す情報がどういうものかを知ることができない。
そういうとき、神保氏の「メディア批評」は、マスメディアがどういうことを報じているかについて、厳しく、根拠に基づいて批判している。
今月号は、安倍という人物の、あるいは安倍という人物の周囲にいる者たちの、質の悪さを正確に指摘している。とくになぜ人気があるか分からない石破の、無内容な、神保氏がいう「念入りな愚論」に対する言及は見事である。
また神保氏は、安倍に関して「もしや、この人の頭の中には、メディアはガセを流せば飛びつき、恫喝すればすぐに引っ込むというような、とても幼稚で傲慢な観念が詰まっているのではなかろうか」と指摘するが、おそらく安倍の頭の中はそうなっているのだろうと思う。なぜなら、マスメディアはガセに飛びつき、恫喝に屈しているからだ。
そしてこの安倍について、日本の東京発行紙のうち『東京新聞』を除いた各紙は、安倍政権に迎合的である(各紙に濃淡はある)が、欧米紙はきちんと指摘すべきを指摘しているという。そして末尾にこう記す。
「海外メディアは、安倍政権の経済政策・外交政策だけではなく、そのリーダーとしての根本的な資質と、教養について疑問を投げかけている」
資質と教養に欠ける者たちによる内閣が、今日本の政治や経済を動かそうとしている。しかしそうさせたのは、残念ながら日本国民なのだ。ということは日本国民もまた・・・・・なのか。
ボクは、『世界』は毎月購読している。政治・社会について、まっとうな批判的精神を持った雑誌は、今では数少なく、『世界』はそのなかでも卓越した批判的姿勢を堅持している。
ボクがいつもまっ先に読むのは、神保太郎氏による「メディア時評」である。
日々の政治や経済、社会の情報をどこから入手するかというと、ほとんどがテレビや新聞となる。マスメディアに依存しないと、情報は得られない。もちろんインターネットを駆使していれば、テレビや新聞が報じないことも知ることが出来るが、大方の人はそうしていない。マスメディアこそ、国民の情報入手の手段となる。
ところが、マスメディアは、何度も記しているが、基本的に支配権力の一部を構成するメディア権力と化している。したがって流される情報は、権力の点検を受けているか、あるいは権力が許容する内容のものと言うべきであろう。
そして残念ながら、ボクは少なくとも、テレビは見ないから、あるいは新聞は『中日新聞』しかみていないから、メディア権力の流す情報がどういうものかを知ることができない。
そういうとき、神保氏の「メディア批評」は、マスメディアがどういうことを報じているかについて、厳しく、根拠に基づいて批判している。
今月号は、安倍という人物の、あるいは安倍という人物の周囲にいる者たちの、質の悪さを正確に指摘している。とくになぜ人気があるか分からない石破の、無内容な、神保氏がいう「念入りな愚論」に対する言及は見事である。
また神保氏は、安倍に関して「もしや、この人の頭の中には、メディアはガセを流せば飛びつき、恫喝すればすぐに引っ込むというような、とても幼稚で傲慢な観念が詰まっているのではなかろうか」と指摘するが、おそらく安倍の頭の中はそうなっているのだろうと思う。なぜなら、マスメディアはガセに飛びつき、恫喝に屈しているからだ。
そしてこの安倍について、日本の東京発行紙のうち『東京新聞』を除いた各紙は、安倍政権に迎合的である(各紙に濃淡はある)が、欧米紙はきちんと指摘すべきを指摘しているという。そして末尾にこう記す。
「海外メディアは、安倍政権の経済政策・外交政策だけではなく、そのリーダーとしての根本的な資質と、教養について疑問を投げかけている」
資質と教養に欠ける者たちによる内閣が、今日本の政治や経済を動かそうとしている。しかしそうさせたのは、残念ながら日本国民なのだ。ということは日本国民もまた・・・・・なのか。