浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

静岡県知事の妄動

2013-09-20 21:38:04 | 日記
 先に行われた学力テストで、小学校の国語の成績が全国で最低だったことから、川勝知事が点数の低い小学校の校長名を公表すると言い出した。

 それに対して、県教育委員会は、それには反対であると主張している。ボクは教育委員会は好かないが、この場合だけは支持する。

 そもそも学力テストは、よく解釈してみれば、子どもたちの学力を客観的に調べ、その不足してるところを知って、その後の指導に役立てようということなのだろうと思う。別に子どもたちや教員、学校を競わせるためにおこなったものではないはずだ。もし競わせるために行われたとするなら、ボクは学力テストそのものに反対する。

 さて、子どもたちの学力は、学校の力だけで決まるものではなく、地域や家庭の状況に大きく左右されることは、経験的に明らかである。

 すでに子どもの学力と親の経済力が比例関係にあることは、証明されている。親の経済力が高ければ高いほど、子どもの学力は高い。

 だとするならば、学校名ではなく、たとえ校長名でも、それが公表されれば地域が特定され、学力差だけではなく、経済力をはじめとした地域の力も序列化の渦に巻き込まれるであろう。

 川勝知事は、そんなことをするよりも、もっと教員の数を増やし、一クラスの子どもの数を減らし、教員たちに教材研究をする時間を保障するべきだ。そうすれば、子どもの学力は底上げされていくことだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪の人たち

2013-09-20 10:54:02 | 日記
 なぜ大阪の人たちは、「維新」の政治家を、知事や市長にするのだろうか。いろいろな言動をみていると、人品骨柄はまったくよくない。そういう人物の所に近寄ってくる者も同様のようだ。

 「維新」に関わる人々は、法や制度、あるいは市民の意向を全く無視して、自分のしたいことをする、そういう性向の人々ばかりのようだ。自らの職務を誠実にこなしていくということには、まったく関心がない。

 それを表す記事が、『毎日新聞』に載った。大阪では、なかなか『毎日』は頑張っているようだ。
 
大阪市:民間出身校長の不祥事、新たに3人 セクハラなど

毎日新聞 2013年09月20日 07時30分

 大阪市の公募で就任した民間出身の校長の不祥事が相次いでいる問題で、市教委は19日、新たに3人の民間出身校長にセクハラやパワハラの疑いがあることを明らかにした。市教委は事実関係を調べ、処分を含めて検討する。

 市教委や学校関係者によると、西成区の中学校長(59)は今年4〜5月に個人面談した6人の女性教職員に、「結婚せえへんの?」「なんで子供作らへんのか」などと質問。教職員の指摘を受け、校長は6月の職員会議で謝罪した。

 生野区の中学校長(37)は地域との連絡を巡って教頭と口論になり、「間違っていたら謝罪すべきだ」と問い詰め、教頭は土下座して謝った。教頭は「パワハラまがいだった」と市教委に話している。6月には修学旅行で川下りをした際、ふざけて生徒を川に落とした。生徒にけがはなかった。

 一方、鶴見区の小学校長(57)は出張や休暇の手続きを取らずに計3回、職場を離脱した。市外に長時間出かけたこともあった。

 校長公募は橋下徹市長の公約で、市教委は今春、民間から11人を採用した。うち1人は3カ月足らずで退職。他の1人はセクハラ行為を繰り返したとして減給処分、別の1人は虚偽のアンケートを保護者らに配ったとして厳重注意を受けた。

 この日の市議会では、市議から処分の甘さを指摘したり、制度の見直しを求めたりする声が相次いだが、市教委は来春も、予定通り35人の民間出身者を採用する方針。【林由紀子、茶谷亮】


 しかしつくづく思うのだが、大阪は、大阪の警察は不祥事をなんども起こしているが、教育委員会もひどいようだ。

 首長の命令のままに、非常識きわまりないことを、よくも続けられる。それは、東京都教育委員会も同様だが。

 いずれにしても、権力機構に住まいする者たちの品性が、大きく劣化している。その原因は、品性下劣な者たちを政治家にしているからだ。結局は、国民自身にかえってくるのだが・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

肌寒さに目が覚める

2013-09-20 07:21:18 | 日記
 昼間はまだまだ暑いけれども、朝夕は涼しくなった。特に朝は、肌寒さを感じて布団をさがしてしまうほどだ。

 これからしばらくは、良い季節となる。

 だが、安倍政権の動向を報じる新聞の記事を読んでいると、心も寒くなる。自民党の政治家諸君は、人格だけでなく識見もなくしているようだ。

 周辺諸国と摩擦を起こして何が面白いのか。アメリカのご機嫌伺いに、日本国の富を差し出すとは何事か。

 安倍政権の動きを見てると、彼らは「政治ごっこ」をしているような気がする。

 具体的な政治は、自己の利益確保に汲々としている官僚に好きなようにさせて、自分たちは「日本ってこんなにも強いんだぞ」ということを何とか示そうと、同じような考え方をしている者どもを周辺に集めて、アジア諸国に「君臨」しようとしている。世界情勢や国際関係、経済の変化などを顧慮せずに、アジアにおける「お山の大将」になろうと腐心しているようだ。

 そのためには、自衛隊を世界各地に派遣してアメリカ軍と共同作戦をし、アメリカ軍の「威光」を借りながら「強い日本」を演出しようとしている。

 戦後の重要な方針、日本は戦争で人を殺さず、殺されない、が、安倍政権で消されてしまうのか。

 近代日本は、戦争ばかりしてきた。日本国内では、沖縄だけが戦争の渦中に巻き込まれたが、日本の戦争はほとんど海外で行われてきた。その戦争の結果が、1945年の敗戦であった。今また、日本は海外で戦争をしようというのか。

 寒さは、季節の変化だけではない。安倍政権の政治が、寒さをつくりだしている。


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする