浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

象山地下壕

2017-04-01 21:54:39 | その他
 長野県立図書館にいったついでに、象山地下壕に行った。市営の無料駐車場に車をおいて、佐久間象山関係の史跡には目を向けず、地下壕入り口をめざした。入り口でヘルメット着用を命じられ、地下壕に入っていったが、何とまあその広さ。きれいに掘ってあった。すべて頑強な岩、大本営や天皇をここに移そうとした気持ちもわかるが、ここにこもって戦いをつづけようと考えた当時の支配層の無謀さにあきれた。

 この地下壕を守るためでもあったろう、米軍が上陸してくる可能性がある遠州灘にも本土防衛のための軍隊が置かれていた。三方原という台地上に部隊は配置された。しかし、三方原の南方には平野が広がり、たくさんの庶民がそこで生きていた。庶民は、銃剣術ならぬ竹槍訓練に励んでいた。上陸する米軍を竹槍で迎え撃ちなさいというわけだ。そうした庶民を守るためではなく、台地上に兵士はいた。

 ここでも、軍隊は国民を守らないところに置かれた。

 司馬遼太郎が書いた文が思い出される。司馬は北関東の戦車部隊にいた。米軍が上陸してきたら南下して戦うことになっていたそうだ。司馬は上官に尋ねた。米軍が上陸するとたくさんの国民が北上してきます、そうなると戦車を南下させることはできません、そうしたらよいでしょうか。上官は答えた、ひき殺していけ。

 軍隊は国民を守らない。軍隊は、国家権力を担う集団だけを守るのだ。もちろんそれは日本軍だけではない。

 さて、その集団が最後の隠れ場所が象山地下壕である。その地下壕を掘ったのは、朝鮮人であった。

 象山地下壕については、入り口付近にいる係の方が配布する簡単なパンフレットに書いてあるが、入り口近くにある「もう一つの歴史館・松代」という民間の歴史館に詳しい展示がある。

 http://www.matsushiro.org/

 この地下壕は、必見である。地下壕は無料である。

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テレビ局もpost truth

2017-04-01 07:46:26 | その他
新聞のテレビ番組欄だけはみるが、安倍応援団の田崎とか山下敬之をコメンテーターとして出演させているようだ。ばからしい。テレビ局は真相を究明しようとする姿勢ではなく、疑惑の持たれている人々を擁護する番組を垂れ流している。

http://lite-ra.com/2017/04/post-3039.html
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日本国家は、ひどい国だと今更ながら思う

2017-04-01 07:18:43 | その他
 2011年の原発事故。大量の放射能がまき散らされた。それは静岡県にまで及び、翌年友人等と寸又峡にいったときに検知器で調べたところ、私の居住地域の10倍の数値があった。申し訳ないが、わが家では川根茶を購入していたが、数年購入を控えた。

 放射能が体に与える影響は、わかっているようでわかっていない。広島や長崎での被曝者に対する調査をもとに、「安全基準」(?)を作成しているようだが、それとてどれほど真実を示しているかとても信用できない。

 その後、米ソなどが核実験を繰り返し、大量の放射能を地球全体に拡散させた。ガンなどの疾患だって、それらが原因であるかもしれない。要するに、被曝による健康被害は、ほんとうのところはわかっていない。

 福島県はじめ、大量の放射能がまき散らされた。原発事故に関する本をいろいろ読んできたが、国はもとより、福島県や市町村の対応もひどいものだ。飯舘村なんかも、自治体としてはなかなか頑張っていると思っていたが、結局村当局は被災者の立場に立たなかった。日本の地方自治体の本質、つまり国家の統治機構の一部であることがこの事故で証明されたようなものだ。日本には、地方自治はない、それが私の結論だ。それは自治体史を編纂した結果の結論でもある。

 さて、4月から避難指示が解除される。しかし住民は帰ってこない。あたりまえだ。私でも帰らない。放射能が滞留しているところにわざわざ帰るものか。

 政府の原発政策、東電のカネもうけの犠牲にされた人々が、それ相応の賠償も受けないでいる実態。なんてことだ。儲けは東電の幹部や社員(東電などの従業員給与は今までもずっと高かった)、株主に、犠牲は地域住民が背負わされる。いつの時代も、こうした構図がみられる。水俣病然り、である。

 国民の怒り、それは極めて弱々しいものだが、それが向けられるべき所に向かわない。被害をうけない国民は他人事として関心を示さない。かくて、日本ではどのような失態が起きても、その責任者が追及されず、被害を受けた人々だけが泣き寝入りをさせられる。そして汚染者負担の原則が無視され、税金が汚染処理に投入される。

 
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