東京都、文化施設に「指定管理者制度」を導入

こんにちは。

東京都の文化施設に「指定管理者制度」が導入される模様です。09年度からだそうです。

都の文化施設の運営主体、企業にも門戸 09年度から(asahi.com)
東京文化会館や江戸東京博物館、都現代美術館など、首都の文化を支えてきた東京都の主要文化施設6館が民間企業によって運営される可能性が出てきた。都が09年度以降の6館の運営主体を、企業にも門戸を開いた公募で決め、委託する方針を固めたためだ。03年秋に導入された「指定管理者制度」で可能になった。6館で年間計600万人超が訪れることもあり、全国への波及も予想される。

記事にもありますが、6館とは、
東京文化会館
都美術館
江戸東京博物館
都現代美術館
都写真美術館
東京芸術劇場
のことです。

現在、全ての施設は東京都歴史文化財団(特殊法人)によって委託管理されていますが、09年度には民間会社の委託運営となるかもしれません。東京都では、少し前に都響の「リストラ」が発表されたところです。管理者制度とは異なる施策ではありますが、既存の文化への「合理化」と、その上での新たな可能性を見出そうとする視点は同じかと思います。

全国への波及とも書かれていますが、既に「指定管理者制度」の導入を検討している自治体はかなりあるようです。asahi.comの別の記事には、島根県の例が取り上げられていました。

現代美術館や写真美術館などは、今でも集客を相当に意識した展覧会が行われています。制度による民間委託によって、さらなる経済性を求められた時、どのような運営になるのか、そしてそこで提示される「文化」が如何なるものになるのかは、今の段階では未知数です。選考は06年度だそうです。どのような企業が手を挙げるのでしょうか。官にはない民の知恵が上手く生かされることを願うばかりです。
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