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その八滝の中でも最大の滝である「鶏鳴の滝」は、“笹ヶ岳の山頂に古い寺跡があり、元旦の朝になると、この寺跡の閼伽池から黄金の鶏が現れ新年の幸を告げるという伝説”にちなんで「鶏鳴の滝」と呼ばれています。
駐車場にあった案内図によると「鶏鳴八滝」とは“初音の滝・垂尾の滝・白神の滝・鶏鳴の滝・白蛇の滝・白布の滝・岩しだれの滝・神有の滝”の8つの滝の総称となっています。
結局4番目の「鶏鳴の滝」まで見て折り返してきたのですが、迫力に圧倒される「鶏鳴の滝」は充分に満足出来る滝だったと思います。
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信楽方面への国道と分かれ、山道に入ってしばらくすると大きな湿地が見えてきます。
大雨などで水量が増えると、おそらくこの場所は水に浸かるのでしょう。
独特の雰囲気の場所でしたので何か変わった生き物はいないかと見渡してみたものの2羽のアオサギがいただけ。
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湿地のある場所を超えると急に道路の幅が狭くなってくる。
“こんな細い道を車で行けというのか?”と不安を抱きつつも、幸いにして対向車がなかったのは助かった。
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「鶏鳴八滝」の各滝の横には信楽焼のタヌキが置いてあり、お腹の部分に滝の名称が書いてあるので分かりやすく、見落としがない。
最初の「初音の滝」は渓流の一部にしか見えず、見落としそうになるところでしたが、タヌキのおかげで気付くことが出来ました。
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2つめの滝は「垂尾の滝」。
垂尾の滝も滝というより渓流の雰囲気ですが、水量は非常に多く流れに勢いがあります。
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岩を渡って正面に回ってみると、滝の雰囲気が随分と変わります。
滑りやすそうな岩でしたのでここは細心の注意での移動です。
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「白神の滝」の辺りからは渓流沿いの道を歩くことになりますが、最近は休みのたびにこんな道ばかり歩いているような気がします。
道は整備されてはいますが、誰も来ない山道を進んでいくのは少し怖いものがありますね。
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タヌキさんの案内されて「白神の滝」に着いたものの、滝は木に隠れて見にくい状態でした。
滝が見やすい場所まで降りることが出来ましたが、降りるのは楽でも登るのは一苦労。
木を掴みながら何とか元の道へ戻れたという有様でした。
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そうこうしているうちにいよいよ本命の「鶏鳴八滝」を代表する「鶏鳴の滝」へ到着です。
滝を見に行って最高の気分になれるのは“本命の滝が見えた最初の瞬間の感動”ではないでしょうか。
この光景を見た瞬間、来て良かった!と満たされた気持ちが溢れてきます。
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「鶏鳴の滝」は高さ13m・幅11mの大迫力の滝です。
高さがあって直線に落ちてくる滝も素晴らしいですが、「鶏鳴の滝」のように幅のある滝にも神秘的な凄さがあります。
水量のある瀑布ですので周囲には水飛沫が飛び、天然のミストは涼しいというより寒ささえ感じてしまいます。
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滝には様々な姿がありますが、「鶏鳴の滝」に似ている滝は今まで見たことがなかったと思います。
角度によって滝の姿は変わるとはいえ、この滝の瀑布の幅の広さには驚きます。
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滝の左上には祠があるのが見えます。
かつてここで修験道や密教の行が行われていたかどうかは定かではありませんが、滝の奥にある笹ケ岳の山頂に寺跡があってといいますから、その可能性はありそうです。
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滝の真横には不動明王の石仏が祀られていました。
不動明王が滝に安置されている場所は数多くあり、この「鶏鳴の滝」も修行の場として考えられていたのかもしれません。
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「鶏鳴の滝」の左上の祠の横を通ってさらに残りの4滝がある方へ登ることは出来ますが、この滝で堪能してしまったのと、先の道が足元の悪い道になっていたため、ここで折り返します。
もう一度「鶏鳴の滝」の滝を見て合掌してから駐車場まで戻る。
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滝を見て合掌したり、日の出に向かって合掌したりするのは日本人独特の発想なのでしょうか。
神々しいものや神秘的なもの、自然の生み出す迫力あるものに感動しながらエネルギーを感じ、その力を受け取ろうとするのはごく自然な想いだと思います。