僕はびわ湖のカイツブリ

滋賀県の風景・野鳥・蝶・花などの自然をメインに何でもありです。
“男のためのガーデニング”改め

春のシギチの仲間たち~田圃に下り立つ野鳥たち~

2024-05-10 06:33:33 | 野鳥
 毎年、春と秋になると通称「シギチ」と呼ばれるシギ・チドリ類の野鳥がやってきて、田植え前後の水田に下り立ちます。
シギチの大半は渡り鳥で、春に繁殖地(ロシア・アラスカなどの北極圏)に移動し、秋には越冬地(東南アジア等)に移動する鳥です。

日本には中継地として一時的に立ち寄り、海辺の海岸や干潟などに飛来しますが、淡水の琵琶湖や水田で一時を過ごすシギチもいます。
シギチはカラフルな色合いの鳥は稀ですが、クチバシや足など特徴のある姿の種類が多く、バーダーの春の楽しみになっています。



まず最初に見つけたのはセイタカシギの番です。
ピンク色の長い足に特徴があり、スラッとした姿で優雅にエサを捕る姿から「水辺の貴婦人」と呼ばれるセイタカシギ科の鳥です。



背面の羽の色が片方は黒色で、もう一方は褐色がかっているので普通に見ると番ということになりそうです。
2羽のピントをそれぞれに合わせて撮ってみました。



次に遭遇したのはアオアシシギが1羽。
以前は水田に数羽が入っている姿を見かけましたが、周辺に仲間は以内でしたので単独で過ごしているようです。



複数のアオアシシギが水田でエサ取りしている時に見かけると、白っぽいお腹がよく目立つ鳥です。
アオアシシギは渡りの鳥ですが、過去に真夏に見かけたことがありましたので、定住して越夏する個体もいるようですね。



当方がシギチの楽しみを知った頃、ベテランのバーダーから“数年前に比べたら数も種類も減った”とよく聞きました。
それから年月を経た今感じているのは、この何年かで飛来するシギチの数も種類も増々減ってきているなぁ~です。
以前は春のシギチ20種にあと僅かとか、数十・数百の群れなんてことがあったのですけどね。



コチドリ(チドリ科)は留鳥だと思いますが、ケリ(チドリ科)と一緒にカウントしておきます。
湖北のシギチが減ったのは部分的な話ではなく、気候の変動や繁殖地・越冬地の開発など全体的な問題があるのかもしれません。





例年、春のシギチ祭りの時はどこへ行ってもチュウシャクシギに出会うのですが、この日は中々出会うことが出来ませんでした。
過去には他のシギチはいなくてもチュウシャクは居る、とかチュウシャクばっかで撮るのをやめたなんてこともあったにも関わらずです。



でも、居ましたよ!
まず2羽を見つけ、その後に6羽のグループを発見!
飛ばれてしまったのでちょっとお遊びカットでホップ!



水面に足は着いていないけどステップ!



田圃の水面すれすれをジャンプ!



そして着地!



ちょっと目を凝らせば、田植えが終わったばかりの田圃にこんな面白いクチバシをした鳥が普通に過ごしています。
少し数も種類も寂しいかぁと感じることはありますが、湖北の田圃に下り立つ鳥たちに楽しませてもらいました。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伊吹山星空観光バスで伊吹山山頂へ~入道雲に稲妻が走る雷ゴロゴロの夜!~

2023-08-25 19:08:08 | 野鳥
 伊吹山の登山道は7月12日の大雨で登山道が崩落して以来、入山禁止となっており入山禁止期間にはニホンジカの駆除も行われているため立入できない状態です。
今年は伊吹山の三合目のユウスゲを見に行きたいなと考えていた矢先の入山禁止ということでしたので諦めるしかなかったのですが、こちらは来年以降の楽しみということになります。

2023年の伊吹山は早々に終了か?と思っていたところ、『伊吹山星空観光バス』を紹介して頂きましたので、満点の星空を見る(つもり)でバスツアーに参加しました。
バスは関ケ原を経由して伊吹山ドライブウエイに乗ると、約30分の走行で伊吹山ドライブウェイ山頂駐車場に到着。



山頂駐車場は日暮れにも関わらず、数百人レベルの大勢の人でごった返していて、駐車してある車の台数もかなり多かったように見えました。
夕日や星空観察、翌朝の御来光を目的に来られている方の多さに驚きましたが、駐車場すぐ下のイヌワシ・ポイントに並ぶ大砲レンズの数も凄い数でしたよ。



山頂駐車場に到着したのは日没の少し前のトワイライトタイムが始まる頃。
湖北平野には小谷山や山本山が点在し、琵琶湖には竹生島が浮かぶ。
琵琶湖の向こうには高島市の山々が連なり、太陽はその向こう側へと沈んで行く。



日没する琵琶湖方向の夕日撮影ポイントには夕日を眺める人、撮影に集中する人などが並ばれています。
「秋の日は釣瓶落とし」といいますが、まだ猛暑が続く気候とはいえ、暦の上では秋ですから見る見るうちに太陽は沈んでいきます。



展望台の上から夕陽を眺めておられる方もいます。
太陽が沈みつつある時にはたくさんの人の姿がありましたが、沈んでからは黄昏時のマジックアワーを楽しむ人だけになっています。



沈む寸前の夕日をパチリ!
雲がかかってしまっている部分もありますが、燃えるようなオレンジ色に輝いていました。



伊吹山の北側にあった大きな入道雲も色づいてきました。
いかにも夏らしい大きな入道雲ですが、雲の中では稲妻が走っています。
どうもこれから伊吹山の山頂にも雲がかかりそうで、空にも気持ちにも暗雲が立ち込めてくる。



結局、山頂には雲がかかってしまい星は雲の合間から覗き見る感じとなってしまったものの、雷は遠く雨も降り出さなかったので助かりました。
こういう色づき方をしている入道雲は平地ではなかなか見ることが出来ませんので、標高1300m独特の光景なのかもしれません。



迫力のある大きな雲の塊ですが、入道雲の中は雷がゴロゴロとなっています。
動画で見ると、ほのぼのとした雰囲気の星空観測場所の向こうにはゴロゴロと雷が落ちる雲が迫ってきています。
こっちに来るな!はみんなの願いでしたが、空にはどんどんと雲がかかってきました。



雷は山の方には来なかったものの、北の空に悲しいかな雲に覆われていきます。
まぁ雷が迫って来たり、雨が降り出さなかったのが幸いです。



雲のかかった空には雲の合間に星が何とか見えるのみで、空の状態から星空撮影はちょっと無理そうな夜空になりました。
ということで星は諦めて、伊吹山山頂までの約40分のハイクに切り替えます。

携帯してきたライトで暗闇の中、足元を照らしながら登ります。
稜線に見えるは雄鹿のシルエット。横には数頭のシカの姿もあり、夜の伊吹山の雰囲気を楽しみながら山頂に到着。



しかし、山頂に着いた頃には霧が立ち込め、もう真っ暗です。
山小屋は閉まっていたものの中に人の気配があり、登って来る人・下山する人にも時々会うことができたので闇の中でも怖さはあまり感じない。
下の駐車場には三桁の数の人が居ることもあって安心感はあり、これが全く人の気配のない山だったら怖くてとてもじゃないけど登れなかったことでしょう。

日本武尊(ヤマトタケル)の像も闇の中でしたが、フラッシュをたいて何とか見える感じです。
雨が降り出したり雷が近づいてくると困りますので、山頂ではそそくさと数枚の写真を撮って、急ぎ下山します。



西遊歩道の途中で見た湖北の夜景です。
湾曲した琵琶湖の形がよく見え、平野部の灯りが綺麗ですが、これは何万ドルの夜景と呼べばいいのでしょうね。



山頂駐車場には星空観察の方の他にも翌朝の御来光を目的に泊まり込みの方もおられるようで、キャンピングカー泊やテント泊、車中泊の方もおられるようでした。
Tシャツ1枚では寒いような気温の中、大勢の方が山頂駐車場の夜を楽しんでおられましたが、星空観察するには天気がイマイチでしたね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カタクリとショウジョウバカマとジョウビタキ!~スプリング・エフェメラルと最後の冬鳥~

2023-03-21 13:25:25 | 野鳥
 早春に咲く花を「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」とも「春の儚さ」とも呼び、まだ肌寒い季節に可憐な花を咲かせます。
その代表的な花のひとつにカタクリの花があり、ギフチョウとのコラボを楽しみにしていますが、年々ギフチョウの姿を見る機会が減ってきています。



カタクリの花とギフチョウの出現時期は微妙なズレがあり、カタクリの満開期がギフチョウには早かったり、ギフチョウが活発になる頃にはカタクリの花期は終わっていたりすることがあります。
以前はこのカタクリの群生にはギフチョウが飛んできたものでしたが、近年はギフチョウはやって来なくなってしまいました。



現地で出会った地元の方の話によると、以前は頼まれて幼虫の食草のカンアオイの繁殖を手伝っていたが、イノシシに荒らされることが多くなって止めてしまったとのこと。
里山の開発や放置の影響もあるかと思いますが、獣害が巡り巡って蝶の減少にもつながっているようです。



早春の季節になるとショウジョウバカマを見かけることが多くなり、カタクリの群生に遠慮するかのように控えめに咲いていました。
ショウジョウバカマは垂直分布が広いとされるので、低山以外にも山麓の寺院の庭園などにも咲いており、群生は作らないものの、しぶとくひっそりと咲く印象があります。



カタクリの花は、花の咲く場所へ見に行かないと見れない花ですが、ショウジョウバカマはふと気が付くと足元に咲いていたという感じでしょうか。
これから出会う機会の増えてくる花かとも思います。



さて、早春の訪れとともに去っていく冬鳥もあとわずかになってきました。
カッカッカッの声とともに冬の使者ことジョウビタキの♂が姿を見せてくれました。
今は「冬の使者」と「春の妖精」が交差する季節ですが、もしかしたらジョウビタキは今シーズンの最後かもしれませんね。



そこそこ近い距離にいたのはわずかな間だけでしたが、枝の間からなんとか姿を見せてくれる愛想のあるやつです。
周囲にはシジュウカラ・ヤマガラ・コゲラのカラ軍団とまだ残っているツグミの姿があり、山の方からはウグイスの囀りも聞こえてきます。



サクラが咲いて散った後、葉桜になってくると花も野鳥も大きく様変わりしてくると思います。
春のシーズンにはどんな出会いが待っているのでしょう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アカゲラをパチリ!

2023-02-19 17:07:07 | 野鳥
 2月も中旬を過ぎて、春へと季節は向かっているように感じられ、あちこちで梅の花が咲いたり花の蕾が膨らんできています。
ウグイスの囀りが始まり、菜の花の黄色や桜の花の桜色に覆いつくされる季節になると、見られる野鳥はすっかり入れ替わってしまうと思いつつ鳥見に出かけてみました。

とはいえ、この土日は天気が崩れてしまって期待薄の中、聞こえてきたのはアカゲラの声。
木の枝の隙間から姿を見られたのはほんの一瞬で、すぐに遠くの木へと移ってしまいました。
後頭部に赤い部分がありますので♂のアカゲラのようですね。



♀のジュビタキが姿を見せてくれ、時々地面に降りてエサを探しながら別の場所へ留まり直す。
地面だと枯れ草に体が埋まってしまいますので枝に留まってくれるのを待ってみる。



周辺で見られたのはツグミ・ヒヨドリ・モズといったところで少し出は寂しい。
やはりある程度は雪が積もってくれないと野鳥が平地に出てきてくれませんね。



水面にはカワアイサが十数羽いるのが見えましたが、葦の蔭へ隠れる時に気付かれて半分は飛ばれてしまう。
残りの半分が残ってくれて、飛ぶ気配はない。
それほど遠くはなかったので天気が良ければなぁ~と曇天が恨めしい。



10羽弱のグループに♀は2羽でしたので、♀からすれば繁殖相手は選び放題です。
常に♂に取り囲まれていて女王様状態のカワアイサ♀でした。



アトリの集団には離れている2カ所の田圃で出会いましたので、大きなグループ複数が湖北に来ているようです。
識別用の写真ですので集団のごく一部だけしか写っていませんが、2つとも巨大とは言わないものの大きな集団を作っていました。



湖北の冬に出会ってもおかしくない野鳥は数多いものの、出会えなかった野鳥はかなり多い。
どいつもこいつもどこに居るのやら?


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コハクチョウの羽ばたきをパチリ!

2023-02-14 19:42:22 | 野鳥
 湖岸道路を北上して早崎ビオトープの辺りまでくると、ビオトープを取り囲むようにカメラを構えた方々の姿があり、ビオトープには何百羽ものコハクチョウの姿がありました。
みなさん朝のやや黄味がかった光の中を飛び立つコハクチョウの離水待ちでしょうか。コハクチョウが飛んで行ってしまたらそれぞれ次の被写体の元へと行かれるのでしょう。

車を駐車する場所もなくて探鳥したいポイントがありましたので通り過ぎてしまいましたが、やはり早崎ビオトープは野鳥のメッカですね。(でもあまり工事をしないで欲しい。)
さて、見事に探鳥ポイントが空振りとなってしまった帰り道に田園地帯を走行中、空にはヒシクイ・コハクチョウが飛び交う光景に出くわしてまずはコハクチョウの後を追いました。



3カ所の田圃には数百羽のコハクチョウ。
しかも次々と編隊を組んで飛来し、空を何度も旋回しながら田圃に降りたちます。
コハクチョウは田圃に降りたつと、毛づくろいをしてから羽ばたきをしますが、ちょうど目の前に降りたコハクチョウが羽ばたいてくれました。
グゥーと溜めて~...。



胸を張って反って~...。



大きく羽を広げて~...。



羽を最大限まで開きながら反って~...。



バサバサ~!
コハクチョウが羽ばたいた風が当方の頬を撫でて...!(嘘です。)



別の田圃にはヒシクイの小グループが飛んでくる。
何度も何度も空を旋回して、2カ所に分かれて田圃にいるヒシクイの中から自分たちの仲間を探しているかのよう。



田圃にいるヒシクイは人の気配を感じて、ゆっくりと田圃の中央に歩き出す。
ヒシクイもコハクチョウもこれから日を重ねるごとに北帰が進んで数が減りそうですね。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミコアイサをパチリ!

2023-02-12 16:33:33 | 野鳥
 他府県から観光などで冬の琵琶湖を訪れる人から琵琶湖に浮かぶ無数のカモの姿に驚いたという話を聞く事があります。
確かに琵琶湖は“水鳥の楽園”と呼ばれ、正確な個体数は知りませんが、冬季に飛来する水鳥の数は7万羽とも8万羽ともいわれます。

いかにカモの姿は多いとはいえ、広大な琵琶湖や池にいるカモがが相手ですので岸辺近くまで来てくれないとカメラが届かないということは多々あります。
ミコアイサは“パンダガモ”の愛称を持ち、淡水の湖や河川に飛来して普通に観察できる水鳥ですが、岸辺近くに来てくれるのは運しだいということになります。



この場所では最初はちょっと離れたところを泳いでいたのですが、他のカモをチェックしているうちに岸辺近くでエサ取りを始めてくれました。
潜っては水面に顔を出しての繰り返しの中で、どこに浮上してくるかを予想して待つのも楽しい時間です。



裸眼で見える範囲ではミコアイサはこの♂が1羽だけ。
周辺にはコガモ・マガモ・カルガモ・オオバン・オナガガモ辺りで、オナガガモを除けば年間通して見ることのできる鳥ばかりでした。



鳥見を始めた頃はミコアイサを見たくてあちこち探し回っていたが見つからず、図鑑などで“普通に見られる鳥です。”と書いてあるのが恨めしく思っていました。
今となったら毎年普通に見られる鳥と思えるようになりましたので、やはり経験を積むのも大事なことですね。



別の場所ではミコアイサの♀が1羽だけで泳いでいるのを発見。
カモは雌雄で外見が大きく違いますが、ミコアイサも♂と♀で随分と姿が違います。



ミコアイサばかり撮っていて目の前でポーズを付けていたオナガガモに申し訳ないので記念写真を1枚パチリ!
ずんぐりとしたカモの中ではシャープな感じのする鳥です。



水辺にせり出した木の枝の上にはカワセミが待機中。
水にダイブしてエサ取りを見せてくれるかと思いきや、飛んでしまって見えなくなってしまいました。



ノスリを見かける機会が多くなってきましたが、何年か前はもっと数が多かったように感じています。
チョウゲンボウも同じくで、以前は電柱に留まるノスリやチョウゲンボウってまたかと呆れるほど姿を見かけましたが、近年はそれほどでもないような...。



ところでこのノスリ、右目を開いた瞬間もありましたが、白い瞼を閉じたままです。
ノスリの瞼ってグレー色とか鉛色かと思ってましたが、それは瞬膜のことで瞼は白いようです。



両目を閉じた姿を見ると、ノスリの瞼はグレー色とか鉛色で左目はそんな色になっていて、右目は真っ白い。
あまり警戒心がないようだったのは単に眠かったのでしょうか?



田圃には小グループのヒシクイが降りていた場所が複数あり、コハクチョウは大群で幾つかの田圃に分かれて群れでエサ取りをしていました。
田圃の上を飛ぶ白い羽根が見えたので確認すると、十数羽のタゲリのグループでした。



タゲリの金属光沢のある背中は、太陽光が当たらないとどんよりくすんだ色になってしまいますが、光の当たる日に出会うと輝いて見え、黒い冠羽も特徴的です。
今シーズンにタゲリには何度か出会ってますが全て曇り空で、シーズン最終コーナーで晴天のタゲリに会えてよかった。



キャベツ畑のキャベツの上にはツグミ♀が乗って日向ぼっこ中のようです。
隣のキャベツ畑ではキャベツの上にヒバリが乗っており、田園地帯を通るとヒバリの囀りで賑わい、春近しを告げています。



ユリカモメも冬場は数十体の個体が越冬してきています。
次に会うのは田起こしや代かきが始まった頃、黒頭巾を被った姿になったユリカモメの姿なのでしょう。



湖北の冬の野鳥が見られるのもあと1ヶ月程度かと思います。
3月にはウグイスが囀り、カンムリカイツブリやカイツブリは夏羽になり始めて繁殖の準備に入ることでしょう。
でも、今シーズンまだ出会っていない冬鳥ってたくさんいるのですけどね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湖北の野鳥を探して琵琶湖沿いを行く!~アカハラ・アトリ・カシラダカ...~

2023-02-05 16:00:00 | 野鳥
 湖北で探鳥を始めてからそれなりの年月になっていますが、以前から巡回コースとしていた中で少しづつ探鳥場所が失われてきているように思います。
探鳥場所が減ってきているため、湖北で確認出来る野鳥種が減ってきたような感じを持っていましたが、そこは湖北ですので探せばいろいろな野鳥との出会いがあります。

湖北琵琶湖沿いコースを巡回中に最初に出てきたのはアカハラで、最初の発見時はすぐに飛んでしまったものの、少し離れた道筋で発見!
同じ個体なのか別の個体なのかは不明ですが、過去に同じ場所で見たことがありますので、アカハラにとってこの辺りは越冬場所になっているのかもしれません。



アカハラのいた場所と近い所ではシロハラ多数とヒヨドリといった処でしたが、シロハラは先週撮ったので今週はパスです。
もう少し日差しが欲しかったのですが、太陽に照らしだされたら出てくることはないでしょうから、これで精いっぱいです。



アトリは大群をつくる鳥で時には数百羽以上の大群で田圃に降りることがありますが、出会ったのは数羽のグループです。
頭に黒味がありますので♂のアトリ冬羽と思われ、こいつだけが飛び去らずに枝に残っていた愛想のいいやつです。





隣の枝には♀のアトリも残ってくれました。
頭に黒味がなく、♂が正面からでしたので背中をこちらに向けて羽がよく見える姿だったのがありがたい。



複数個所で見かけたのはカシラダカ。
農道で飛んで少し前の道の上に留まっての繰り返しの場所があって、撮ることも出来ず進むことも出来ずの困ってしまった時もありました。



カシラダカは頭部の冠羽が立っている時がカシラダカらしくていいですね。
カシラ(頭)ダカ(高)と和名はその姿から名付けられているようです。



カシラダカがいる葦の付近にはカワラヒワやホオジロ。
カシラダカもホオジロも同じスズメ目ホオジロ科の鳥で、ホオジロは冬は平地に、夏は山でよく見かける鳥です。



おっと!茂みの中にノスリがいますよ。
ノスリはトビと同じような場所にいたりしますが、丸い目に愛嬌があり、ハントの上手い猛禽です。



移動中に琵琶湖へ向かってV字編隊飛行で帰っていくオオヒシクイの姿が見えましたが、このグループはまだ田圃に残っていました。
十数羽でしょうか。隣り合わせた2つの田圃に分かれて数羽づつ。





同じ一帯の田圃に分かれて数十羽が食事中だったコハクチョウの群れとオオハクチョウの家族です。
集団から離れて過ごすオオハクチョウの家族もいますが、この家族は集団の中で混在しているようです。



違いを対比してみると、体の大きさ・首の長さ・嘴の黄色い部分の長さなど違いがあります。
こういったハクチョウの集団の中には、ちょっと変わったのがいるレアケースがありますが、近年は体験していませんね。



オオハクチョウは少なくとも成鳥2羽は確認しましたが、全体で何羽が湖北に飛来しているのでしょう。
今シーズンにコハクチョウとオオヒシクイが混在しているのを見かけたことはありますが、北帰が近くなると混在して集団をつくることが多くなってくると思います。



ハクチョウの田圃の上からはコォーコォーという声と羽ばたきの後が聞こえてきて、次々とコハクチョウが田圃に舞い降ります。
白い天使が降臨する姿は、冬の湖北でも有数の美しくもあり、自然の豊かさを実感できる光景です。





湖北琵琶湖沿い探鳥で出てきた鳥を撮ってみましたが、いつでも見られる鳥や今シーズン撮影済の鳥はスルーしてしまいました。
残念だったのは、オオジュリン・ルリビタキ♀・ジョウビタキ♀・キジ♀3羽を目視で確認したにも関わらず、撮れず仕舞いだったことになります。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョウビタキとシロハラをパチリ!

2023-01-29 15:22:22 | 野鳥
 冬になると雪のあまり降らない温暖な地域に住んでいる方から“雪は大丈夫か?”と連絡が入ります。
しかし、身の回りではこの寒波で道路に雪で真っ白になっていたのは半日ちょっとで、この冬はあっけないほど雪が少ない。
雪本番の2月はまだとはいえ、大雪に埋もれていた昨冬の大雪のことを思えば楽に過ごせる冬が続いています。

久しぶりに晴れ間の出た休日でしたので野鳥を見に行こうと北へ向かうと、進めば進むほど空が鉛色になり小雪が舞ってくる。
これは湖北地方の御馴染みの気候ではありますが、少し晴れ間が出てきた時に姿を見せてくれた野鳥を撮ってみました。
まずはジョウビタキをパチリ!



ジョウビタキは警戒心が他の小鳥に比べて若干薄いので撮りやすく、特にこの場所で冬を過ごすジョウビタキはあまり人を怖れません。
カメラのファインダーを覗いているので手を伸ばせば届きそうに錯覚することもありますが、ジョウビタキは人との最低限の距離を保ちながらエサを探しています。



冬の小鳥の中ではもっとも人と近い場所で暮らす野鳥で、オレンジ・黒・グレー・白の模様が綺麗な小鳥だと思います。
民家の植え込みなどでも見かけることがあり、以前はお隣さんの庭によく遊びにきていました。



今朝はシロハラにも5~6羽出会いましたが、今年はツグミの仲間が来るのは少し遅かったようです。
ガサゴソと落ち葉をひっくり返してエサ探しに夢中でしたので、陽の当たる所に出てくる時を狙ってパチリ!



降雪量が地面に降りてエサ取りする野鳥にはちょうど良い加減でしたので、他の小鳥の出に期待しましたが、出たのはツグミ・モズ・ヒヨドリだけでした。
ライファーの鳥とか思わず感動してしまうような野鳥との出会いが最近ないので、そろそろあっ!と驚くような感動の出会いに期待したいところです。



ツグミも見かける機会が多くなってきたように思いますが、近年は普通のツグミしか会っておりません。
珍種のツグミはともかくとしてハチジョウツグミとかには久しぶりに会いたいですね。





ついでにモズもパチリ!
モズも冬場になってから見かけることが多くなった鳥です。



渓流で見かけることはあっても琵琶湖近くの平地ではあまり見かけないキセキレイが足早に通り過ぎていきました。
速足で動くのでレンズで追いかけるのが大変です。まぁその瞬間が楽しいのですけどね。



お腹の色が淡い黄色なので、こいつは幼鳥なのかと思いますが、定住しているのか移動してきたのか。
付近にはセグロセキレイとハクセキレイの姿がありましたので、セキレイ3種が近い場所で暮らしているようです。



水辺にミコアイサの♂が見えましたので、撮れそうな位置まで移動中にどんどんと遠くへ離れてしまい証拠写真にもならず。
シーズン中にリベンジしておきたい水鳥です。



ミコアイサを探している時にイカルの小グループがいましたので撮ってみましたが、枝にピントを持っていかれました。
顔はいかついけど声は綺麗な鳥で、声が聞こえてくると聞き惚れてしまう鳥です。



冬の野鳥シーズンは2月も続きます。
3月に入るとウグイスの初鳴きが聞こえてきたりして、野鳥は北帰してしまったり、山へ帰ったりして移動が始まってしまいます。
残された期間でいい出会いに期待したいですね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トラツグミとミコアイサをパチリ!

2022-02-13 15:30:30 | 野鳥
 オミクロンが猛威と何年ぶりかの大雪で外に出れずストレスが溜まっていましたが、三連休の初日と中日は好天に恵まれ、やっと外へ出ることが出来ました。
野鳥は雪が積もると普段見られない鳥に出会うことがありますが、積雪が多すぎると逆に出が悪かったりしますし、雪が道を塞いで入れない場所が多くなるのが難点。

山本山周辺や早崎ビオトープ、野鳥センター前には大勢の野鳥撮影者や観察者が集まり、にぎわっていましたので人の来ないローカルテリトリーを一回り。
植え込みの蔭にトラツグミの姿が見えましたので、待っていたら出てきましたよ!今年の干支の虎にちなんだトラツグミ!



雪のある所ではエサがとれないでしょうから、雪のない所まで出てくるだろうの読みが当たりましたね。
植え込みの蔭に見え隠れするトラツグミが予想通り出てきたのは嬉しかったですよ。



枝が被らない場所まで出てきて!との願いが通じたのか少しづつ姿を現した。
見てる方はもうちょっと前へとか、向きを変えてとか勝手な事を言っていますが、当のトラツグミはエサを探すのに夢中です。



なんとか全身が見える所まで出てきてくれたので、今年初見のトラツグミに堪能させてもらいました。
おや?近くの植え込みには太ったトラツグミ?,...いや違いますよ。キジの♀です。



例年ならよく見かけたシロハラは姿を見せてくれず、場所を移動。
移動中に目の前に出てきてくれたのはジョウビタキの♂でした。



このジョウビタキは積雪のせいもあったのかほぼ警戒心がありませんでした。
大袈裟にいうと、もう少し手を伸ばせば触れられそうな距離にいても、すぐ横の枝に移る程度。



しばらくすると道路に降りてエサを食べ始める。
ジョウビタキは綺麗な小鳥ですが、食べてるのは虫かな?あまり美味しそうではないですね。



虫を飲み込んでホッと一息のジョウビタキ。
警戒心はほぼないんだけど、日陰に入って陽の当たる所にはあまり出てきてくれないのは習性でしょうか。



しばらく楽しませてもらったので、ではまたお会いしましょう!ということで水辺へ移動する。
おやおやミコアイサが近くに寄ってきてくれましたよ。



カモにはいろいろな姿をしている仲間がいますが、ミコアイサはかなり特殊な色合いのカモですね。
通称パンダカモと言われるだけあって、白い体に目の周りが黒く縁どられた愛嬌のあるカモさんです。



パンダもミコアイサも白ベースに黒が入って似た感じがしますが、正面顔を見ると目の周りの黒い縁は吊り上がっていて、垂れ目のパンダとは違いがあります。
とはいえ色合いからパンダのように見えてしまいますね。



水面にはカモが密集して休んでおり、気持ち悪いくらいです。
マガモ・コガモ・カルガモ・ヒドリガモ・ヒシクイといった面々でしたが、岸辺にいたオナガガモの夫婦をパチリ!



寒々とした風景を見ているとまだまだ冬が続くように思えますが、冬の野鳥を楽しめるのもあと少しになってきています。
2月の終盤にはウグイスの初鳴きが聞こえてくるでしょうし、初春の花や蝶も見られるようになってくるのでしょう。
季節を楽しみながら最後はシメで〆です。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コハクチョウをパチリ!

2021-11-20 18:55:55 | 野鳥
 琵琶湖の水位が今日現在で-0.67m低下していており、湖岸へ出ると岸辺近くは湖の底が剥き出しになっている場所もあります。
このまま水位が低下していくと-70cmで渇水対策本部が設置されて節水の呼び掛けが始まり、-90cmになると取水制限が実施される可能性があるとのこと。

琵琶湖の水位が観測史上最低になったのは1994年の-123cmで、この時は琵琶湖で潮干狩り(貝掘り)が出来たという伝説の年でした。
治水や利水対策が実施されているので深刻な水不足にはならないだろうとは思いますが、見慣れた琵琶湖の風景も少し感じが変わってきています。
例年と理がってコハクチョウも沖合にいることが多く、距離があり過ぎて観察がしにくいですね。



湖岸道路を走行していると、琵琶湖の岸辺からやや近いところにコハクチョウ数羽がいましたので湖畔に降りてみる。
3~4組のコハクチョウの家族を見ていると、第一陣・第二陣のコハクチョウ達が次々と飛んできます。
仲間のいる所がよく分かるなぁと思うと共に、飛んできた方向が南方向からだったので“一体どこに居たんだ?”と不思議にも思う。



湖北の空は冬になるとコハクチョウのグループやヒシクイの集団が交差するように行き交う姿が見られますが、今年は初めて見たな。
コォーコォーの声が聞こえてくると毎年のことながら嬉しくなりますね。



コハクチョウは湖上を旋回しながら琵琶湖へ着水。
どんどん着水するので、一気にコハクチョウの数が増えてきました。



既に湖面でエサ取りをしているコハクチョウの周囲にはヒドリガモやオオバンがおこぼれにあずかろうとひっついています。
首の長いコハクチョウでないと取れない水草が湖面に浮いてくるのを目ざとく拾います。



1羽だけ羽ばたきしてくれるのがいましたよ。
写真の精度は悪いけど、コハクチョウの羽ばたきする姿はほんと美しいですね。





羽ばたいてくれたのは1羽だけでしたが、見れただけでも満足でした。
この先、コハクチョウ達が田圃に上がるようになると、また楽しませてくれるはずです。



飛んでくるコハクチョウもひと段落すると、皆エサ取りに夢中になります。
お腹が膨れたらどこかでお昼寝タイムに入ることでしょう。



コハクチョウが離水する光景にも出会いたかったのですが、当分はお食事タイムでしょうからこれで引きあげる。
ガンカモ・猛禽・小鳥と湖北の冬が始まりましたね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする