僕はびわ湖のカイツブリ

滋賀県の風景・野鳥・蝶・花などの自然をメインに何でもありです。
“男のためのガーデニング”改め

向日葵(ひまわり)畑は夏色の彩りに染まる!

2024-07-31 17:48:48 | 花と蝶とトンボと昆虫
 夏を彩る花といえば、蓮や睡蓮の花や朝顔の花などが思い浮かびますが、忘れてはならない夏の花といえば向日葵(ひまわり)の花ではないでしょうか。
子供の頃に咲いていたひまわりはというと、1本立ちで茎が太く、背が高くて大輪の花を咲かせていたものですが、近年はそれよりも小ぶりの花が多いようです。

ひまわりは品種改良によって新しい品種が増えているといい、現在は約100種以上のひまわりがあるようです。
お庭のプランターに植えられていたり、畑の片隅にひまわりが植えられているのを見かけることがありますが、毎年恒例の大きなひまわり畑が今年も出現しました。



買い物途中にひまわり畑を通りがかると、ちょうどひまわりの花が満開になっており、青空にひまわりの黄色が美しく、思わず車を停めて立ち寄りました。
ひまわりを撮影されている方が多く、畑の中が迷路になっているため子供連れの親子は迷路の中へ吸い込まれるように入っていかれます。



夏の焼けつくような日差しの中で写真を撮ったり、迷路を歩くのはとてつもなく暑い。
とはいえ、満開のひまわりが見られる時期は限られていますので汗を拭いながら散策します。

一方のひまわりはというと、元気にみな同じ方向を向いてすくっと姿勢よく整列して並んでいるような姿です。
花期が終わると花の部分が頭を垂れて前のめりのような恰好になってしまい、ひと夏の終わりが近づいてきた哀愁を感じる姿に変わります。



季節になったらその季節の花を楽しむ。
そんな当たり前のことが地球温暖化が進んでいくと植生が変わってしまうのかもしれませんね。




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琵琶湖岸のハスの群生地~延勝寺のハス~

2024-07-28 17:33:55 | 花と蝶とトンボと昆虫
 湖北の琵琶湖近くのハスの群生地は、「奥びわスポーツの森」と「早崎ビオトープ」の群生の消滅により、延勝寺の琵琶湖岸のみになってしまいました。
延勝寺のハスの群生地は琵琶湖に面しているので、遠くに竹生島や葛籠尾崎や浮島(水中林)が背景になり夏の風物詩のような光景が望めます。

そんな景色を楽しみに写真を撮りに訪れる方もチラホラおられ、沖にはSUP、岸辺には釣り人と、暑い夏の日差しにめげずにみなさん休日を楽しまれておられます。
当方も湖岸道路を走行中にハスの群生とピンクの花が見えましたので、思わず車を停めて立ち寄ってみました。



ハスの群生地の向こうには浮島と竹生島。
ちょうどいい具合に咲いているハスの花は少なかったのですが、蕾は多いのでまだ花期を続きそうでした。



北方向を見ると浮島・竹生島の右に葛籠尾崎がせり出しています。
かつてはこのハスの群生地に珍鳥が飛来したりしましたが、遠くにカルガモが浮かびトビが飛んでいるだけで静かなものです。



岸辺には何人かのカメラマンがカメラやスマホを構え、釣り人の姿もあれば浮島の横をSUPで通り抜けていく人もいる。
昨年の冬は琵琶湖の水位が低下して「奥の洲」まで地続きになり、歩いて行かれる方もいたが、場所的にはもう少し南の湖岸でしたね。



トンボもチョウトンボが何匹も飛び交っており、他はシオカラが多かったと思います。
最近どこへ行っても出会うのがショウジョウトンボですが、撮ってくれと言わんばかりにハスの蕾に留まります。



数は多いのに撮りやすい場所になかなか留まってくれないのがチョウトンボでした。
今の季節、水辺にいくとかなりの数のチョウトンボが見られますが、湖北にはそれだけ生息環境のいい場所が多いということなのでしょう。



目の前に留まったのでキイトトンボをパチリ!
イトトンボの仲間は文字通り「糸」のように細長いトンボで、青・赤・緑・黄などいろいろな色の種がいて、結構識別が難しかったりします。



さて、お昼時になりお腹も減ってきましたし、予報では天気は崩れそうですので、JR高月駅前にある「十割蕎麦 坊主bar 一休 」へ向かいます。
このお店は初めて訪れるのですが、現役のお坊さんが蕎麦を打ち、原料の蕎麦は地産地消を目指しておられるとか。



坊主barと名付けられていますが、なんとお店はログハウスで、洋風のカフェのような外観です。
毎年秋の「観音の里ふるさとまつり」で前を通っているはずなんだけど、ここに蕎麦屋があるのは今まで全く気付きませんでした。



お店は土足禁止なので入口で履物を脱いであがります。小綺麗でアットホームな感じのする室内です。
メニューは、十割蕎麦にきつねおろし・山菜おろし・鴨汁蕎麦などがあり、丼物が3種ほどあります。



注文したのは十割蕎麦と田舎十割蕎麦の「二種盛十割蕎麦」です。
玄蕎麦挽きぐるみの田舎蕎麦と丸抜き(抜き実)のいわゆる更科そばの2種の蕎麦を、最初は岩塩で食べて次は薬味を入れた蕎麦つゆで食べる。

すると計4つの味が楽しめることになり、飲み物は冷たい蕎麦茶と暖かい蕎麦湯。
蕎麦殻を入れて炊いたご飯がお仏供(おぶく)さんくらいの量で出てきます。
従いまして味わうものは全て蕎麦がらみになります。



食事している時に次のお客さんが入って来られましたが、車の駐車の案内をされていたのが僧衣の姿の老住職の方でした。
お店の方は、住職の方が蕎麦打ちされているお店ですので、葬儀や法務や寺院の行事のため臨時休業される日もあるようです。


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映画「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」~アポロ11号の月面着陸はフェイクだったのか?~

2024-07-24 17:20:20 | アート・ライブ・読書
 世の中には陰謀論やフェイクの話が多く流れており、近年ではコロナの発生原因やワクチンにICチップが入っているなどの陰謀論が渦巻いていました。
直近では某大統領候補が銃撃されたのはヤラセだったといっている人もいる反面、公式に公開されている情報が一概に正しいと言えないのも事実ではないでしょうか。

人類は宇宙人とのファーストコンタクトは済ませており、地球上のあちこちで宇宙人が暮らしている説などは夢があります。
しかし、本当に重要な機密情報や争乱の元になる情報は決して公開されることはないでしょう。
そんな中、昔からアポロ11号の月面着陸は捏造ではないのか?ハリウッドで撮影した映像ではないか?といったムーンホークス(インチキ)説があるようです。



公開されたばかりの映画「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」ではそんな陰謀論を逆手に取って奇想天外なエンターテイメントに仕上げています。
時は1969年、アメリカは宇宙開発でソ連(現ロシア)に後れを取り、ベトナム戦争は泥沼化、是が非でもアポロ計画を成功させなければいけない時期です。

政府は、PRマーケティングのプロであるケリー(スカーレット・I・ヨハンソン)を雇い、スポンサーを集めメディアを巻き込んだイメージ戦略を展開します。
そのために、月面着陸に関わるスタッフにそっくりな役者を雇って演技させたり、予算を確保するために議員の懐柔などをしていきます。
最後はアポロ計画を失敗できないニクソン大統領の側近から“月面着陸のフェイク映像を撮影する”との極秘ミッションを受けるという難題に臨みます。



映画の内容は見てのお楽しみになりますが、この映画は予告動画を見た時に是非見に行きたいと思わせる仕掛けがありますね。

・予告動画にT.レックスのゲット・イット・オン のギターリフが流れて煽られる。
・NASAの発射責任者のコール(チャニング・テイタム)が着ている黄色いセーターが「宇宙大作戦(スター・トレック)」のジェームズ・T・カークを連想させる。
・同じく青いセーターはMrスポックを連想させ、トレッカーのハートをくすぐります。
・ジャズのスタンダード・ナンバー「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」は、クリント・イーストウッドの映画「スペース カウボーイ」エンディングでも流れる曲。
 (月に到達した宇宙服姿のトミー・リー・ジョーンズの後ろでフライ・ミー・トゥー・ザ・ムーンが流れ、アポロ11号の月面着陸の映像と思わず対比してしまう。)
・劇中のセリフで“キューブリック監督に任せればよかった。”とスタンリー・キューブリックの名を出して嘆くシーンが出てくる。
 (世界中に流れた当時の月面着陸の映像はキューブリックが撮ったという都市伝説がある)

映画を見る前にいろいろと思いを巡らせ、いい意味で想像を裏切られるのは楽しい事です。



アポロ11号の月面着陸は、陰謀論だの嘘だのフェイクだと散々言われながらも、映画ではNASAの全面的協力を得て撮られたそうです。
月面着陸を成し遂げるまで、政治的・経済的な問題と技術課題を克服しながらも、映画自体はラブ・ストリーになっているのがアメリカ映画らしい。

この日、観客は座席数102席に対して当方も含めて6人。
しかも隅の席にみなさん座られていましたので、ほぼ当方の貸し切り状態で映画鑑賞出来ました。
やはり映画は、映画館の大きな画面・大きな音響で見ると“映画を見た感”が高まって楽しい時間を過ごせますね。




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ハッチョウトンボをパチリ!~山室湿原~

2024-07-20 14:08:08 | 花と蝶とトンボと昆虫
 米原市に「山室湿原」、別名「箕作(みつくり)湿原」という湿原があり、ハッチョウトンボが見られるとのことでしたので初めて訪れてみました。
山室湿原は2万年~2万5千年前に姉川が山東盆地を南流していた時に小沢が封鎖されて形成したと推定されています。

2万5千年前は氷河期末期となり、湿原植物の他に湿原が寒冷期に成立したこともあって寒地性植物も生育しているといいます。
現地までうまく辿り着けるか心配でしたが、見やすい所に看板があり、迷うことなく到着出来ました。



山室湿原に駐車場としてはありませんが、道路脇に3台くらい車が停められる場所があり、そこから田圃道を10分ほど歩きます。
程なく入口が見えてきて、鉄柵から中に入るのですが、初めての場所で他には誰も来ていないのでちょっと不安を感じつつ鉄柵の中に入ります。



少し先に山室湿原の鉄柵があり、どうやらここからが湿原への入口のようです。
山登りで木道のある湿地を歩くことがありますが、山室湿原は木道の下はほぼ湿地かぬかるみなので歩きは要注意です。



木道は安定してはいるものの、余裕があるほどの巾はないため、よろめいたら足はドボンです。
足だけならまぁ辛抱できますが、カメラごと転落したら...被害が怖ろしいので足元&バランスに気を配ります。



好きではないシダに覆われた木道もあります。
足元の木道では何度も現れるトカゲの姿に一瞬ヒヤヒヤしたり、蜘蛛の巣がやたらと多くてかわしつつも顔面直撃は数度に及びます。
汗で濡れた顔に蜘蛛の糸がネトネトと纏わりついてとても気持ちが悪い。



落ちたら泥まみれという場所もあり、木道と低い段を渡っていくのでアスレティックにきた気分になります。
一応一回りしたのですが、花もトンボも見つからない。復路でもう一度探してみます。



湿原のところで小さな赤いものが動くのが見えたのでじくり見てみたらハッチョウトンボがいた!
初見ですが、想像以上に小さい。
ハッチョウトンボは日本一小さなトンボで世界的にも最小の部類に属するトンボとされています。



留まったらあまり動かないのは良いけど、小さすぎてピント合わせに苦労します。
しかも足元が木道で安定していないのでカメラが揺れる。最後は木道に座り込んで撮りました。



体長20mmほどですので5円玉よりも小さく、その付近には計3匹のハッチョウトンボ♂の姿がありました。
真っ赤なトンボということではショウジョウトンボもいますが、実際に見ると見間違う可能性がゼロに等しい位に大きさが違います。



下は帰りに別の場所で見かけたショウジョウトンボです。
裸眼では細かいところまで見えませんが、写真だとサイズ以外にも違いが確認出来ます。



次はコオニヤンマと思われる個体を発見!
同定ミスをしているかもしれませんが、トンボって結構識別に悩んだりするんですよね。





トンボは他にはオオシオカラトンボとシオカラトンボくらいだったでしょうか。
イトトンボの仲間がいたかもしれないが、しっかり見ていませんでした。



花はちょうど端境期だったのでしょうか。小さな白い花(ミカヅキグサ?)が一部に咲いていたのみ。
しかし、今シーズンまだ見ていなかったネジバナを発見!2カ所で咲いていました。



木道を行ったり来たりしている間中、まぁとにかくどんだけ蜘蛛の巣が張ってるんや!といった感じで悩まされました。
下のような蜘蛛の巣にはさすがに引っ掛からなかったけど、直撃していたら大変でした。



帰り道の何ヶ所かでオニユリが咲いているのを見かけました。
オニユリが咲き出したらもう夏ですね。




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やまなみ工房『岡本俊雄』展~湖のスコーレ~

2024-07-15 19:17:17 | アート・ライブ・読書
 『アールブリュット』は本来は「正規の美術教育を受けていない人による芸術」の意ですが、日本では障がい者の表現手段として受け入れられています。
生の芸術と呼ばれるアールブリュットは、伝統や流行・教育などに左右されず自身の内側から湧きあがる衝動のままに表現した芸術ともされます。

長浜市の黒壁ストリートにある商業施設の“湖のスコーレ”では定期的に「やまなみ工房」の作家による美術展が開催されており、作品の販売もされています。
今回の美術展では岡元俊雄さんという墨汁と割り箸1本のみを使用して人物画を中心に描画される作家さんの作品展となります。



写真で紹介される岡元俊雄さんの描画スタイルは、肩肘を付いて寝転びながら描く独特のスタイルで、その絵は荒々しく力感のある絵です。
人物の眼差しは絵を観るこちらを見つめるような視線で、その視線の先から何かを問いかけているのか?はたまた何かを伝えようとしているのか?



展示された絵の9枚は「男の人」というタイトルが付いており、「女の人」が2枚、「イス」が1枚でもう1枚は「デビィッド・ボウイ」の絵です。
展示室の西面の壁には「男の人-Man-」の絵が展示されており、対面の東面の奥には「女の人-Woman-」が展示されて対を成している。


「男の人-Man-」2022

YouTubeに公開されている制作風景を見ると、まず細い線で目・鼻・口や顔の輪郭を描き、その後に墨を塗り重ねていくようで、飛んだ墨の飛沫も絵の一部になっています。
涅槃像のように半身の状態で横になっていて、よく絵のバランスがとれるものだなぁとも思いますが、手の届く位置は墨が塗り重ねられて色が濃くなっているようにも見えます。


「女の人-Woman-」2021

岡元さんは甲賀市の「やまなみ工房」に所属されていますが、集団生活が苦手なため作品倉庫を専用のアトリエにしてもらって作品作りをされているといいます。
絵を描きながら物思いに耽ったり、放心したように仰向けになって転がったりと、自分だけのアトリエで自由な時間を過ごされているようです。


「男の人-Man-」2018 「イス-Chair-」2012

絵を年代に沿って見直してみると、基本の表現は同じでも、少しづつ描き方が変わってきているようにも見えます。
下の絵は重ね塗られた部分が多く、闇に包まれた人間の目だけがこちらに視線を送ってきているような作品です。


「男の人-Man-」2022 「男の人-Man-」2020 

今回の展示会では2枚だけ出品されている「女の人」です。
岡元さんは工房の見学者の中にお気に入りの女性を見つけると、途端に赤ん坊のような笑顔になったりもするようです。


「女の人-Woman-」2021

岡元さんは絵を描く時にお気に入りの音楽を聴きながら描かれるそうですが、今回唯一名前のある人物がデビィッド・ボウイです。
アールブリュットの作家さんでデビィッド・ボウイをモチーフにされる方がおられますが、ボウイを見ていると描きたい衝動が湧いてくるのかもしれませんね。


「デビィッド・ボウイ」2018

アールブリュットの作家の方は、作品が完成した時のイメージで描かれているのか、その時その時の感覚で描いておられるのでしょうか。
完成すると、塗りたくったような絵に見えて実は刺戟を感じる絵になっていたりするので、観る方の受け取り方の自由さという面白さがあります。


「男の人-Man-」2021 「男の人-Man-」2020 

余談になりますが、お中元用の洋菓子を「たねや」さんに買いに行った処、「アート×和菓子 Limited Edition2024」と題する商品がありました。
「やまなみ工房」と「たねや」のコラボ商品のシリーズがあり、福祉とアートと商品が一体化するPJは滋賀県ならではの良さを感じます。


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バンテリンドーム中日vs阪神戦~乱打戦にて阪神敗れる~

2024-07-14 17:55:55 | 風景・イベント・グルメ
 バンテリンドームでの中日vs阪神を観戦に行きましたが、貧打線とされる中日も阪神も両軍共に安打が飛び交う試合となりました。
何度か“これでもう勝った!”と確信したにも関わらず、最後は祈るような気持ちも通じず敗戦となり、ガックリと肩を落として帰ることに...。
この試合では打てない阪神の姿はなかったものの、自慢の投手力が崩れて最後は打ち負けたというよりも投壊で負けたような試合です。



観衆は発表によると36294人とあり、総客席数が36,398席ですので超満員の観客動員数です。
従って入場チェックも長蛇の列となり、中日が攻撃時の三塁側のトイレには長い列が出来ていました。



阪神のオーダーは中日の先発が右の涌井(初回だけ投げてアクシデントで退場)だったこともあって阪神打線には左バッターがずらりと並びます。
1番はライトの島田。5打数1安打で打点1なのでまぁまぁかな。



2番はセカンド中野で3番はセンター近本。
二人とも四球は1個づつ選んだもののヒットはなしで、少しバットは湿っておりましたが、守備は手堅い。





三者凡退に初回を抑えられて、阪神の先発は伊藤将司。
好投を期待しておりましたが、結果は3回6安打自責点5と残念な結果となりました。



5対2とリードされた4回の阪神の攻撃では、ヒットで出た島田の後、2アウトを取られたが前川・大山が連続四球で満塁。
この日は前川も大山もマルチ安打で調子が良さそう。若い前川は将来が楽しみですね。





2アウト満塁から坂本の会心のレフト前安打で1点追加。
ここで代打は直球破壊王子こと渡邉諒が登場。打ち返した打球はセンター前ヒットになり2者生還。
これで5対5の同点に追い付いて逆転ムードが高まってきます。





4回裏から登板した富田は13球で三者凡退。
流れは確実に阪神にきていますよ。



5回表の阪神の攻撃は近本が四球で出塁したところで4番の佐藤輝。
長打を期待して動画を回していたが、結果はセカンドゴロでゲッツー。



しかし諦めるのはまだ早い。前川の内野安打に続いて大山が申告敬遠で2アウト満塁のチャンス。
ここで打席には小幡。中日のピッチャーは左の斎藤ですが、ここは小幡に頑張ってもらうしかない。



小幡は期待に応えて右中間を破る3ベースヒット!
この時は偶然動画を撮っていましたのでバッティグと1塁からの坂本の激走とスライディング。
内野外野の大盛り上がりの六甲おろしまで撮れました。



試合は8対5で阪神リード。
得意の継投でつないで9回まで抑えられると誰もが思い始めた5回裏、漆原が大乱調。
続いてマウンドにあがった浜地も打たれて一挙5失点で10対8と逆転されてしまいます。

6回は猛虎打線が鳴りを潜めて3者凡退。7回は前川のヒット以外は3三振と意気消沈。
7回から登板した及川と8回の石井が好投して押さえてくれましたので、9回の攻撃に期待です。





9回表、先頭のサトテル三振の後、前川がエラーで出塁。続く大山のライト前で1アウト2・3塁。
さぁ~ここで切り札の原口が登場です。
原口はライトフライでタッチアップで1点かと思いきや...3塁コーチャーの判断はストップです。



殊勲の3塁打を含むマルチ安打の小幡はあえなく三振でゲームセット。
点の取り合いで面白い試合でしたが、両軍合わせて24安打で阪神も11安打の8点ですから珍しく打つ方は良かった試合でした。
途中までアルコールは飲まなかったのですが、最後はさすがに売り子さんを呼び止めて飲まずにはいられなくなる。



翌14日の試合は9回まで1対1の同点で、その1点は両チーム共にピッチャーのヒットで得点したようです。
延長戦となった10回表、猛虎打線が爆発して一挙5点をあげる大爆発です。

これで決まったと誰もが思った10回裏、1点返されて尚ランナー2・3塁で、最後は岩崎まで投入しての勝ち。
今年の阪神は相手チームの粘りもあって簡単には勝たせてもらえないですね。


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蓮の花とトンボの仲間たちをパチリ!

2024-07-08 18:35:00 | 花と蝶とトンボと昆虫
 2016年の夏に草津市の烏丸半島のハスの大群生が消滅して久しいですが、湖北では「早崎ビオトープ」や「奥びわスポーツの森」のハスの群生も消滅してしまいました。
今は延勝寺地先の琵琶湖岸に群生や西池などに群生がありますが、以前と比べるとハスの花を目にする機会が減ったのは寂しい限りです。

とはいえ夏の水辺を彩るのはやはり「ハスの花」ということで、トンボ探しを兼ねて花見へと出掛けました。
ハスの花や蕾に留まるトンボを探していると、久しぶりになるウチワヤンマを発見!うまい具合にハスの蕾に留まってくれました。



コシアキトンボも何頭か飛んでおり、シオカラトンボと縄張り争いをしていて落ち着いたところに留まってくれません。
♂は体に白い部分があり、♀はその部分が黄色いんですが、コシアキトンボの♀ってすぐに離れたところへ飛んで行ってしまいます。



チョウトンボは今が盛りなんでしょうか。とても数が多い。
メタリックな光沢のある翅が美しく、ヒラヒラと蝶のように舞うトンボで、身近なトンボの仲間としては異質なやつです。





燃えるような真っ赤な体を持つのはショウジョウトンボ。
「猩猩」という酒を好む中国の想像上の動物が赤い毛に覆われている姿を名の由来とするトンボだとされています。



目の前や地面によく留まってくれるのはシオカラトンボ(♂)でした。
シオカラトンボは♂♀で色合いが全く違うトンボで、見た目が随分と異なります。





同じシオカラトンボと名が付くトンボでも“オオ”が付いてオオシオカラトンボになると別種のトンボになります。
全身が濃いブルーをしていて、名の通りシオカラトンボより大きいトンボです。



ということでハスの花ですが、咲いているかどうか不安だったものの、かなりの数のハスの花が開花しておりました。
ハスの種類や陽当たり等で花期は違う感じはしましたが、一通りのハスが開花しており、まずは一重で純白の花を咲かしているハスからです。



次も一重のハスで、中央の白から外に向けてピンクのグラディエーションが綺麗なハスです。
ハス池でよく見かける大賀ハスよりも花弁は小さく、色も淡い色をしています。



八重で花弁の多い少し変わったハスもあります。
同じハスでも一重と八重では全く違った花のように見えます。



花弁の先端部だけがピンクのハスには魅かれるものがあります。
ハスは蜂の巣のような形状の花托の部分が、花期の間は黄色く花の美しさを引き出してくれます。



同じく中央が白で外輪がピンク色のハスも八重だとまた違った味わいがあります。
ハスは交配しやすいとされていますので沢山の品種があるとされますが、花びらの数や色や大きさなどかなりバリエーションが豊かです。



ハスの花を見ていると夏到来という感覚になりますが、ハスの花見もトンボ探しも夢中になってやっていると汗だくになります。
まだ煩い蝉の鳴き声が聞こえてこず、夏はこれからとなりますので、無理しない程度に外遊びをしたいですね。




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キュビスム展―美の革命ピカソ、ブラックからドローネ、シャガールへ ~京セラ美術館~

2024-07-04 05:50:00 | アート・ライブ・読書
 京都市左京区岡崎の京セラ美術館で開催されている「キュビスム展」の終了日が近づいてきましたので、平安神宮の大鳥居の横にある京セラ美術館を訪れました。
「京セラ美術館」は元は「京都市美術館」の名で知られており、2020年のリニューアルに伴って京セラが命名権を取得して現在の名前になったようです。

訪れるのは「京セラ美術館」になってからは初めてで、「京都市美術館」時代の「ルネ・マグリット展」以来になります。
今回のキュビスム展は、全14章に構成された約112点の作品が展示され、日本では50年ぶりとなる大規模なキュビズム展と紹介されています。



京セラ美術館は、1933年に開館したという現存する日本の公立美術館では最古の建築物で、帝冠様式という和洋折衷の建築様式の建物です。
外装はクラシックな造りとなっており、内装は西洋のお城の内装ような見事さです。





「キュビズム以前 その源流」ではポール・セザンヌの「4人の水浴の女たち」などキュビズムに影響を与えたとされる作家の作品が展示されている。
セザンヌはモネやルノワールと印象派で活動していたとされますが、グループを離れて伝統的な絵画の約束事にとらわれない独自の絵画様式を探求したとされます。
そういったセザンヌの試みはブラックやピカソに影響を与え、後に「セザンヌ的キュビズム」と呼びいる作品につながっていくという。


ポール・セザンヌ「4人の水浴の女たち」

新しい表現の可能性を見出そうとしたパブロ・ピカソやアンドレ・ドランはアフリカやオセアニアの造形物に美的価値観を見出したといいます。
この時代の前衛芸術家たちが伝統的な規範に挑戦するための拠り所として「プリミティヴィスム」に影響を受けたというのは実に興味深い話です。


ヨンベあるいはウォヨの呪物(コンゴ民主共和国)


ダンの競走用の仮面(コートジボワール)

アフリカやオセアニアの造形物に影響を受けたピカソがプリミティヴィスムに影響を受けたとされる作品が「女性の胸像」とされます。
仮面のような顔のラインと突き出した鼻。
伝統的な西洋画の域を逸脱した作品ですが、ピカソにしてはまだ青青の時代や薔薇色の時代からキュビズムに移行し始めた頃の作品のようです。


ピカソ「女性の胸像」

ピカソと共にキュビズムを牽引したというジョルジュ・ブラックは“私たちはザイルで結ばれた登山者のようでした”と結びつきの深さを語ったといいます。
初期キュビズムと呼ばれる時代は、セザンヌやプリミティヴィスムの影響を受けていたといい、ブラックも「大きな裸婦」という作品を残しています。


ジョルジュ・ブラック「大きな裸婦」

キュビズムはこの後、「分析的キュビスム」や「総合的キュビスム」と呼ばれる時代に入ります。
作品はどんどんと抽象画化していき実験的な手法へと変わっていきますが、その時代のピカソとブラックの作品は見分けが付かない状態になります。


パブロ・ピカソ「肘掛け椅子に座る女性」


ジョルジュ・ブラック「ギターを持つ男性」

キュビズムは、新しい表現を求める若いっ芸術家たちの間に瞬く間に広がり、多くの追随者を生んだといいます。
その中からフェルナン・レジェとフアン・グリスの二人はキュビズムの発展に欠かすことのできない芸術家とされます。


フェルナン・レジェ「形態のコントラスト」


フアン・グリス「ヴァイオリンとグラス」

アポリネールによって「オルフェウス的(詩的)キュビズム」の発明者と呼ばれたのはロベール・ドローネーとソニア・ドローネーの夫妻。
異質な要素を同一画面に統合する「同時主義」という手法は、古代(三美神)と現代(エッフェル塔)が同一画面に登場する「パリ市」に顕著に表れています。


ロベール・ドローネー「パリ市」

第8章の「デュシャン兄弟とピュトー・グループ」ではニューヨーク・ダダの中心人物のマルセル・デュシャンの作品が出てきます。
ダダは、既成の秩序や常識に対する否定・攻撃・破壊といった思想を特徴とし、同時多発的かつ相互影響を受けながら発生した芸術運動です。
ダダイズムはヨーロッパやアメリカではっせいしますが、根底には意味のない芸術とするのは第一次世界大戦によるニヒリズムがあるといいます。


マルセル・デュシャン「チェスをする人たち」

同じ章にフランシス・ピカビアの作品があり、聞いたことのある名前だなぁと思っていたが、この方は横尾忠則さんが「芸術の父」として憧れてきた作家でした。
おそらくは横尾忠則関係の本かなんかで読んで記憶の片隅に残っていたのだと思います。


フランシス・ピカビア「赤い木」

この辺りから黄金比・非ユークリッド幾何学・四次元の概念・運動の生理学分析とキュビズムを理論的に結び付けようとする理論が出てきます。
理論や概念的に観る近代美術には正直ついていけない部分があり、その難解さに悩まされますが、美術は結局はその作品が好きか嫌いかの判断でいいのだと思います。


マルク・シャガール「ロシアとロバとその他のものに」

モンパルナスの習合アトリエ「ラ・リュッシュ(蜂の巣)」にはフランス以外の国から若く貧しい芸術家が集い、キュビズムを吸収しながら独自の前衛的表現を確立していったとされます。
その中には当時のロシア(ベラルーシ)から来たマルク・シャガールやイタリア人のアメデオ・モディリアーニなどがいたといいます。


アメデオ・モディリアーニ「女性の頭部」

20世紀初頭のロシアにはフランスのキュビズムとイタリア未来派が同時期に紹介され「立体未来主義」として展開したといいます。
ロシア・アヴァンギャルドの画家ミハイル・ラリオーノフの「散歩:大通りのヴィーナス」は最近見たアールブリュットの作家の作品のように見えて驚きました。


ミハイル・ラリオーノフ「散歩:大通りのヴィーナス」

第一次世界大戦によってダダイズムが芽生えたのと同様に、フランス人芸術家の多くが前線に送られ、キュビズムに大きな影響を与えます。
ピカソは非交戦国のスペイン出身だったため戦地には行かず、大戦中のキュビズムを担ったといいます。


パブロ・ピカソ「若い女性の肖像」

キュビズムを代表する作家は大戦後、「秩序への回帰」と呼ばれる保守的風潮によって、複雑で実験的な試みを避け、伝統的な技法の絵画に変わっていったようです。
ピカソも同様に「新古典主義の時代」に移行していったといい、その後「シュルレアリスムの時代」を経て、ナチスドイツを非難する「ゲルニカ」へと続いて行きます。
下は写実的な人物像と並行して制作が続けられたピカソのキュビズム絵画の1点だという。


パブロ・ピカソ「輪を持つ少女」

新しい表現方法を見出そうとする考えと、その時代の時代背景や世相などに影響を受けながらアートが発展してきた系譜が垣間見えるような美術展でした。
湧き出るように同時多発的にムーヴメントが発生するなんてことは、今後も有り得るのか何てことを考えてしまいます。


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