今年で第68回を迎える「長浜盆梅展」が慶雲館で開催されています。
例年なら閉幕ギリギリの頃に訪れるのですが、今年は暖冬ということもあって花が早いだろうと少し時期を早めての梅見です。
会場となる慶雲館は明治20年、明治天皇の京都行幸の途中に長浜へ立ち寄られた際に休憩所として建てられた国指定名勝の指定を受けた建物です。
長浜の実業家・浅見又蔵は、私財を投じてこの建物・庭を建設されたといいますが、天皇皇后両陛下の滞在時間はわずか45分ほどだったといいます。
とはいえ、130年以上にわたって各種イベント等に利用されて市民に馴染んでいるのですから、浅見氏も大金を投じた甲斐があったというものです。
慶雲館は表門をくぐると中門までの間に前庭があり、中門から本館の間には玄関前庭。本館の裏側には池泉回遊式庭園の主庭が広がります。
前庭には“芭蕉の句碑”や明治の大横綱“常陸山の石像”“大灯篭”などが並びますが、目を引くのは高さ5m・重量20㌧と言われる大灯篭の大きさでしょうか。
庭には他にも巨石が多く、その巨石のほとんどは大津市(旧志賀町)から琵琶湖上を船で運んできたといいます。
よく船で運べたものだと驚きますが、かつての慶雲館の主庭の後方は琵琶湖に面しており、湖上交通の要所であったこともあるのでしょう。
停泊している船の横が慶雲館の主庭のあたりだそうです。
本館へ入るとまず2階へと階段を登り、明治天皇皇后両陛下をお迎えした「玉座の間」があり、犬養毅の書、「群鶴図襖」や屏風「風景曼荼羅(まんだら)-紅白梅図屏風」などが展示されています。
「群鶴図襖」は、明治~大正時代に描かれたとされ19羽根の鶴が描かれています。
写真は一部だけで、襖を締ると2面が鶴の襖、正面は主庭、隣の部屋の一段高い場所に玉座という造りです。
「風景曼荼羅(まんだら)-紅白梅図屏風」は東京都の写真家・小川勝久さんが今回の盆梅展に合わせ、寄贈されたものだそうです。
屏風には真っ白な孔雀を中心に紅梅の梅が咲き、ウグイスらしき小鳥が花の蜜を求めて枝に留まっています。
本館から眺める主庭の松は雪囲いされていますが、今年は暖冬でしたので出番はなかったでしょうね。
かつては慶雲館から伊吹山や琵琶湖が眺望出来たそうですから、琵琶湖を借景にした優雅な庭だったことでしょう。
梅は満開のもの、蕾のものと様々なものの、室内にはほのかに梅の香りが漂う春らしい気配を満喫出来ます。
皆さんスマホなどでの撮影に余念がないようでしたが、本格的に撮影に来られている方もチラホラと姿があります。
「蓬莱」
「雪乙女」
当方も写真を撮ってみるものの、何とも工夫のない写真にしかなりません。
梅の下に黒い鏡面になっているところで“鏡面梅”を撮影する方が集まっていましたが、難易度が高すぎてすぐに諦めましたよ。
「芙蓉峰」
「不老」
さて、それでは“花より団子”ということで恒例のお茶席での和菓子タイム。
お菓子は3店の和菓子屋さんの和菓子が日替わりで出るそうですが、この日は藤本屋さんの「梅だより」でした。
求肥のお餅の中に梅羊羹が入っていて甘いのですが、梅茶にはよく合います。
最近、庭を眺めながら和菓子をいただくことが多くなっていますが、それだけ年を取ったということでしょうか。
ゆったりしてボーとする時間が好きになったのかもね。
例年なら閉幕ギリギリの頃に訪れるのですが、今年は暖冬ということもあって花が早いだろうと少し時期を早めての梅見です。
会場となる慶雲館は明治20年、明治天皇の京都行幸の途中に長浜へ立ち寄られた際に休憩所として建てられた国指定名勝の指定を受けた建物です。
長浜の実業家・浅見又蔵は、私財を投じてこの建物・庭を建設されたといいますが、天皇皇后両陛下の滞在時間はわずか45分ほどだったといいます。
とはいえ、130年以上にわたって各種イベント等に利用されて市民に馴染んでいるのですから、浅見氏も大金を投じた甲斐があったというものです。
慶雲館は表門をくぐると中門までの間に前庭があり、中門から本館の間には玄関前庭。本館の裏側には池泉回遊式庭園の主庭が広がります。
前庭には“芭蕉の句碑”や明治の大横綱“常陸山の石像”“大灯篭”などが並びますが、目を引くのは高さ5m・重量20㌧と言われる大灯篭の大きさでしょうか。
庭には他にも巨石が多く、その巨石のほとんどは大津市(旧志賀町)から琵琶湖上を船で運んできたといいます。
よく船で運べたものだと驚きますが、かつての慶雲館の主庭の後方は琵琶湖に面しており、湖上交通の要所であったこともあるのでしょう。
停泊している船の横が慶雲館の主庭のあたりだそうです。
本館へ入るとまず2階へと階段を登り、明治天皇皇后両陛下をお迎えした「玉座の間」があり、犬養毅の書、「群鶴図襖」や屏風「風景曼荼羅(まんだら)-紅白梅図屏風」などが展示されています。
「群鶴図襖」は、明治~大正時代に描かれたとされ19羽根の鶴が描かれています。
写真は一部だけで、襖を締ると2面が鶴の襖、正面は主庭、隣の部屋の一段高い場所に玉座という造りです。
「風景曼荼羅(まんだら)-紅白梅図屏風」は東京都の写真家・小川勝久さんが今回の盆梅展に合わせ、寄贈されたものだそうです。
屏風には真っ白な孔雀を中心に紅梅の梅が咲き、ウグイスらしき小鳥が花の蜜を求めて枝に留まっています。
本館から眺める主庭の松は雪囲いされていますが、今年は暖冬でしたので出番はなかったでしょうね。
かつては慶雲館から伊吹山や琵琶湖が眺望出来たそうですから、琵琶湖を借景にした優雅な庭だったことでしょう。
梅は満開のもの、蕾のものと様々なものの、室内にはほのかに梅の香りが漂う春らしい気配を満喫出来ます。
皆さんスマホなどでの撮影に余念がないようでしたが、本格的に撮影に来られている方もチラホラと姿があります。
「蓬莱」
「雪乙女」
当方も写真を撮ってみるものの、何とも工夫のない写真にしかなりません。
梅の下に黒い鏡面になっているところで“鏡面梅”を撮影する方が集まっていましたが、難易度が高すぎてすぐに諦めましたよ。
「芙蓉峰」
「不老」
さて、それでは“花より団子”ということで恒例のお茶席での和菓子タイム。
お菓子は3店の和菓子屋さんの和菓子が日替わりで出るそうですが、この日は藤本屋さんの「梅だより」でした。
求肥のお餅の中に梅羊羹が入っていて甘いのですが、梅茶にはよく合います。
最近、庭を眺めながら和菓子をいただくことが多くなっていますが、それだけ年を取ったということでしょうか。
ゆったりしてボーとする時間が好きになったのかもね。