僕はびわ湖のカイツブリ

滋賀県の風景・野鳥・蝶・花などの自然をメインに何でもありです。
“男のためのガーデニング”改め

湖東の紅葉!~リフレクションと水晶玉の世界~

2024-12-13 06:30:00 | 風景・イベント・グルメ
 今年の紅葉は色づきが遅れているようでしたが、そろそろ見頃かな?と紅葉狩りに行ってみたらジャスト・タイミングで見頃を迎えていました。
紅葉は、色づき具合・天気の光加減や太陽の位置、落葉の状態など条件がいろいろある中で、色づきと光の加減は丁度良い時に恵まれたのではないでしょうか。

近年は、紅葉に限らず青紅葉や庭園のリフレクションが写せるようにされている所が多く、床や机の上には鏡面のシートが準備されていました。
みなさん机の上にカメラを載せたり、床に転がってリフレクションの出る位置を探したりします。



今回はリフレクションの紅葉を水晶玉に写し込むという技を教えて頂き、撮影することが出来ました。
紅葉はリフレクションで撮影するとスマホでも雰囲気が出るものなんですが、さらに水晶玉に写し込めば景色は反転する。
教えて頂いた上に撮影までさせて頂いた方には大大大感謝!です。



社務所の間での外にある大きな紅モミジの木はまさに今が見頃。襖絵のように見える艶やかな色づきです。
黄色く色づいたモミジと黒い幹や障子の枠との対比があり、グラディエーションも楽しめます。



障子4枚をリフレクションで撮ってみました。
額縁の中に描かれた絵画のような雰囲気がありますが、ガラス障子の上の部分が摺りガラスなのも雰囲気を出しています。



紅く色づいた方のモミジのリフレクションを社務所の方に教えてもらって、寝転がって撮ってみる。
順番を待ってカメラを持った方々が次々に寝転がって撮影している面白い時間でした。





次は部屋の中で寝転がる方向を変えて黄色いモミジを撮ります。
その場に居た人は状況が分かっているから良いものの、後から来た人は人が交互に寝転がって撮影しているのを見てさぞや驚かれたことでしょう。



犬上川は水量もそこそこあって、削れた川岸の岩々に迫力があります。
安全のためか、川岸へ下りることが出来なくなっていましたのは少し残念でした。



せっかくなのでもう一カ所、紅葉スポットに立ち寄ってみます。
この位置から見える木々は紅葉しているのですが、この角度からは日陰になって色合いが出ないのが惜しい。



長閑な参道には紅いモミジが覆いかぶさり、奥には黄色や橙色の紅葉の奥に銀杏の大木が見えます。
神社や寺院の境内に銀杏があることが多いのは、銀杏は貯水性が高い樹木なため防火の役割があって多いのだとされます。



石段の上には紅や黄色や橙色に緑の葉がグラディエーションを作り、カラフル!と声に出しそうになるような美しさです。
真上を見上げてみたら絵の具で描いたような色彩ですが、これは人が絵の具で描くより美しいのでは?と感じてしまいます。





鐘楼の周辺のモミジは横にある石段にある紅葉共々、色鮮やかな紅葉に囲まれています。
まだほとんど落葉していないので、次は落葉した紅葉の時期へと変わって行くのでしょう。





2躰のお地蔵さんの後方には銀杏の木。
境内奥にある銀杏の大木より樹齢は若いと思いますが、地蔵と銀杏の黄色い葉の組み合わせは今だけ見られる光景です。



寺院へとつながる舗装道は彩りの道。
自然が醸し出すカラフルさは人為的には作り出せないものだと思います。



次の週末は天気が崩れる気配ですので、今年の紅葉はこれが最後かな!?
とはいえ、今年の紅葉にジャスト・タイミングだったようで運が良かったな。


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太郎坊山(赤神山)は紅葉に染まる!~「太郎坊だんご」に舌鼓~

2024-12-08 17:00:00 | 御朱印蒐集・仏像・磐座・巨樹・古墳・滝・登山
 紅葉のシーズンも終盤に差しかかり、急に思い立って「太郎坊宮(阿賀神社)」の紅葉を見ようと車を走らせました。
道中は曇り空でしたので心配しながらの走行だったものの、到着とほぼ同時に空は晴れに変わり、天気予報も当たるもんだと関心する。

車を停めて歩き出すと紅葉で色づいてカラフルになった赤神山に見惚れることになる。
太郎坊宮に向かって歩いている人は、顔を上にあげて柔らかい表情をされている方が多いので、美しく染まった山を見て心が和んでおられるのだと思う。



下から眺めると雑木が多いのか黄土色の雑木紅葉が多く見られるが、山の中に入ると紅く染まったモミジが多い。
色の染まり具合も見事ですが、赤神山の南峰の剥き出しの岩や参集殿がアクセントになって見映えがします。



よく観光写真に使われているアングル(紅いモミジと黄色い銀杏の後方に赤神山が見える)がどこか探してみたものの一致する場所は見当たらない。
角度的に合っていると思われる場所に銀杏はあったがモミジがないので、おそらくかつてはあったが折れたか枯れたかで無くなったものと思われます。



太郎坊宮や赤神山には参拝や山登りで何度も訪れていますが、紅葉の季節は初めてでこんな綺麗だったのかと驚く。
今までここを知らなかったのは損したなと思うくらいの見事な紅葉です。



太郎坊宮へはまずは赤神山 成願寺への石段を登ります。
石段は742段あるといい、一番上の阿賀神社(太郎坊宮)は勝運の神様をお祀りしていますので、勝運に恵まれたかったら石段を登りきれということになります。



参集殿のある所まで登ってくると今が見頃の紅葉が出迎えてくれます。
色彩豊かに鮮やかに色づいた紅葉は一瞬のキラメキの後、静かに散っていき、ある意味で桜の開花と散り際にも似た感性を感じます。
それだけ自然や季節の微妙な変化を日本人は愛しているということなのでしょう。



石段を上から振り返ってみると、紅葉が覆いかぶさる石段の下に団子屋さんがみえます。
初詣の時期にもこの「ふる里」の「太郎坊だんご」のお店が出ていますが、紅葉の時期にも出店されているようで団子はよく売れていましたよ。



石段を更に登ると「龍神舎」という御神水の井戸があります。
この井戸の横から縦走登山が出来るのですが今回は見送って紅葉を楽しみます。



「阿賀神社」の本殿の前にある夫婦岩は、神の霊力によって切り開かれたといい、高さ数十mの2枚の巨岩があります。
夫婦岩の間の道は、善良な者が通れば願いが叶い、邪悪な者が通れば岩に挟まれるという伝説がある。



幅80cm長さ12mほどの間道を通ったが、幸いにして挟まれることはなく当方が善良な人間であることが証明されました。
と冗談はさておき、いろんな場所で岩の間をすり抜けたりしているので幅80cmもあれば結構余裕があるように感じました。



通り抜けた後、振り返って夫婦岩を見る。
滋賀県の湖東地方から湖南地方にかけては巨石が多く、また磐座として祀られている場所も多いので巨石の宝庫と呼べるかと思います。





本殿に参拝して見晴台に出ると、紅葉した黄色い葉と赤い実を付けたタマミズキと湖東平野が見降ろせます。
タマミズキは初詣の季節だと赤い実だけが残っていますが、今の季節だと黄色く紅葉した葉が残っていて、これは初めて見る光景でした。





裏参道から下りてくると咲いている花がありましたが、モチツツジの狂い咲きのように見えます。
花の少ない季節ですから、美しく咲いている花を見ると穏やかな心持ちになれます。



というところで、“花(紅葉)より団子”とはいいませんが、紅葉を充分に堪能したのでお腹が減ってきました。
団子は「みたらし団子」「黒蜜きな粉団子」「抹茶団子」がありましたので、普通のみたらしと抹茶を注文。

もちろん一人で6本食べるわけではありませんが、食べ比べると抹茶団子の方が好きかなという感想です。
初詣の時に並んで食べる場所が空かないので持ち帰ることがありますが、今のシーズンは空いている場所があるので暖かいまま食べれます。



駐車場まで戻って山を振り返る。
何度も登った山だが、右から太郎坊山~箕作山~小脇山~十三仏が連なり、4山の縦走が出来ます。



縦走路は変化が多くて楽しめるで縦走路ですが、十三仏から太郎坊宮前まで戻って来るロード歩きが結構長い。
この日もそのルートを歩いているらしい二人組を見掛けましたが、天気に恵まれて楽しそうにおしゃべりしながら歩いておられましたよ。


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「輝く個性! こだわりストたちの世界」-たいぞう×Abeille'sアーティストコラボ展-~近鉄百貨店 草津店~

2024-12-06 07:18:18 | アート・ライブ・読書
 芸術家プロダクション“アベイユ”は、障がいのあるアーティストのマネージメント・プロデュースを行い、アーティストたちの社会参加をサポートする会社です。
この秋に長浜市で開催されたアート・イン・ナガハマでアベイユの存在を知った際に近鉄百貨店 草津店で原画展が開催されると教えてもらい、近鉄百貨店にやって来ました。
今回の美術展では吉本興業とアベイユのコラボ展となっており、吉本興業の“たいぞう”さんとアベイユ所属の8人の33作品が展示販売されています。

アベイユでは作品の展示販売だけでなく、作品を使ったグッズの販売しており、収益から作家にデザイン使用料が入る仕組みを作られているそうです。
たいぞうさんは、以前は吉本新喜劇などで活躍されていたお笑い芸人だったといい、現在は画家としての活動がメインになっているようです。



会場は近鉄百貨店 草津店2Fのアカリスポットというスペースで開催されており、会場内には原画やアーティストのグッズが並びます。
作品はそれぞれのアーティストの個性豊かな作品が並び、コンセントをデザインしたスペースの印象も良く、明るい感じのする美術展でした。



展示されている原画は各アーティスト3~4点といったところで、楽しい感じのする絵が多かったように思います。
作家さんの中にはイラストレーションなどを学ばれた方も居られますので、アールブリュットの定義で括られない自由な表現の作品揃いです。



カラフルで精密な絵を描かれる“あん”さんは、まだ20代前半の女性で絵以外にも詩を創作され、両部門で賞の受賞歴があるそうです。
左の「コレクション オブ パーソナリティ」と題された大きな絵には無数の花が描かれ、様々な個性のものが凝縮されているような作品です。



一方で「コーヒー豆」という作品では膨大な量のコーヒー豆が画面いっぱいに描き込まれています。
中央にある“coffee”と書かれているのはコーヒー豆の入ったカップでしょうか?なんか気になるパーツですね。



モチーフの中に升目状にカラフルな色を塗り込んだりする作品はアールブリュットの作品感を感じてしまいます。
「たけのこ!」という作品は、たけのこというよりも違う物体にも見えますが、タイトルに「!」が付いていて元気よくはじけた感じを受けます。



奥山優さんという作家さんも20代の若い方で、幼い頃から動物をモチーフにして絵を描いてこられたという。
独特の明るい色彩を使った漫画チックな感のする絵からはほのぼのとした優しさを感じます。



左はバクの絵と思われ、タイトルは「素敵な夢をあなたへ」。右のフレンチドッグも何とも言えない愛嬌とデザインの良さを感じます。
真ん中の絵は「赤✖黒」という絵で、ヤギのような動物を対照的な色使いで描き分けられています。



今回、もっとも楽しみにしていたの長谷川良夫さんの絵で、3点の原画が展示されていました。
長谷川さんは重度の障がいを抱えられているため、元々は全身が硬直して筆を持つことが出来なかったので最初は足に筆を挟んで描かれていたのだという。
現在は少し手が動かせるようにはなったが、机などに置いた肘と同じ高さで手先だけを動かして描かれているそうです。



上の絵は「ごろ寝」という絵で猫?がまどろみながらごろ寝していますが、目はこちらを見ていて、のんびりとして安心した様子が伺われます。
舌は「無題」という絵で、長谷川さんは絵本では社会の不条理さや自分では思うようにならない憤りを絵と言葉で表現されています。



力強くもユーモラスな感じがするのはキリンの絵のようです。
このキリンがどういう心境なのかは、見るこちらの方の心理状態によって大きく変わるのかもしれませんね。



同じキリンの絵でも羽戸康貴さんの描くキリン(写真一番左)は同じキリンでも全く印象が異なります。
右のアニマルの「アムール」「ルームア」絵は表裏になっていて、表側には像の前にトラやライオンがいて、裏側にはワニがいる。
キリンとカバが表裏で部分的に見えるのも面白い構図ですね。



羽戸さんは幼少の頃に岡本太郎の「太陽の塔」を見て衝撃を受け絵を描き始められたそうですが、「怒」という作品は“芸術は爆発だ!”と力強い。
羽戸さんは力強くラフな感じのする絵から描写力のある絵まで幅広い作風の方のようで、好きな音楽アーティストのジャケットデザインを手掛けるのが目標のようです。



たいぞうさんのコーナーには極彩色の色鮮やかで可愛い感じの作品が並びます。
たいぞうさんは大人になってから発達障がいであると診断されたといい、大阪府障害者芸術・文化大使を務められているそうです。



今回展示されていた作品はケースに納められているので白紙の部分がありますが、普段は白紙部分を埋め尽くすように描かれるといいます。
展示作品でも横側(厚み側の面)にもびっしりとマークのようなものが描かれており、その傾向が伺われます。



さて、美術展を見終えた後はもう一つ楽しみにしていた「551蓬莱」で遅めの昼食を取りました。
以前から食べに行きたいと思いつつ縁がなかったのですが、やっと食べれた蓬莱では「海鮮飯」を注文。もちろんお土産に豚まんも購入です。



普段スーパーで買い物をしますので、デパ地下(1階だけど)で買い物する機会はあまりありませんが、購買意欲をそそるような食品が多いのに驚きました。
もちろんお値段もそれなりの値が付いていますので、買えずに通り過ぎましてけどね。


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