島根半島の先端部にある美保関灯台で銘板によると明治31年(1898)11月に初点灯とある。灯台、付属建物をはじめ旧吏員退息所、物置棟や施設外周塀など地元で産出する森山石(凝灰質砂岩)で造られた石造の灯台施設のようである。旧吏員退息所の玄関ポーチの屋根ケラバには唐草文様の中央に〒マークがみられ、当時は逓信省の航路標識管理所が灯台などを管掌していたようである。ポーチ柱頭の装飾彫刻はローマの神殿の装飾彫刻(高校建築史教科書より)を思わすような特徴的な装飾である。
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