昨日紹介した阿賀の速田神社本殿裏手の神木に山鎮め神事が行われたとみられる痕跡が残されていた。
他地域で行われている山鎮め神事でみられる藁蛇が略されているようで、藁先を伸ばした縄で藁束を巻き込んでおり、御幣をつけた幣棹、幣串が差し込んであるようである。
岩国市美和町阿賀にある速田神社で古い時代に上平良地区の速田神社(現在速谷神社)が分祀され祀られたものとみられる。
速田神社は元赤村惣鎮守で江戸期には6月の十七夜や御鳥喰飯神事などが記されており、厳島神社との深い関わりが窺われるのである。本殿は岩国市の重要文化財に指定されている。
当ブログ休止中に命の洗濯を!福島県南会津郡下郷町にあるかつての宿場町であった大内宿を探訪した。
当地は日光から会津若松に通じていた会津西街道沿いにあり、茅葺の民家が建ち並んで江戸時代の宿場の雰囲気が窺われ多くの観光客が訪れていた。
玖島地区平谷集落にある速田神社で古い時代に上平良地区の速田神社(現在速谷神社)が分祀され祀られたものとみられる。
江戸期の記録によると玖島地区には4社の速田神社が記されており、現在はこの1社のみ現存している。平成2年に手前の社殿が建てられてから速谷神社と称しているようである。
吉和集落の東端にある広電バスの吉和車庫で、かつては広島バスセンターからの便が多くあったが現在は廿日市市役所前駅行きの3便のみである。
かつては最終便のバスが車庫に止まって朝の始発便になっていたのであるが、現在でもそのようになっているのだろうか。ここのバス停前には吉和さくらバスが5便ほど通過している。
吉和地域は積雪量が多いところであり廿日市市役所吉和支所近くの県道296号線に積雪深自動観測所が設置されている。
超音波(又はレーザー光)の反射を利用して積雪の深さを自動的に測定して県地域事務所建設局廿日市支局に送信されているようである。積雪量の観測データにより除雪や通行止めなどの判断をしているのだろうか。
市域では一番新しい大型団地の陽光台で、建物をみると日本瓦を葺いたものは見ることが出来ない。
新しい団地のため若い人達好みの新建材が多く使われた家ばかりである。どっしりとした従来の日本建築はなくなっていくのだろうか。
平良地区の国道433号線沿いから堂垣内、陽光台、宮園団地に至る約1.5Kmの間にコンビニが5店舗あり、コンビニ銀座であった。
この間にはコンビニのほかにスーパー1店舗と新しくスーパーのもう1店舗の新築工事が始まっており、小売店の激戦地域であったがこのほどコンビニの1店舗が廃業淘汰された。
山間地では猪、猿、その他の小動物など有害動物の被害で生産意欲を喪失した農家が多くみられ限界集落に拍車をかけている。
上平良地区では猪被害が深刻で網やトタン柵などで自衛策を講じたけれど叶わず、有害獣として12匹捕獲してもらった。岩国市美和町では被害にもめげず自衛策のトタン柵に「コラー いのしし禁止」とユーモアたっぷり・・・
岩国市美和町片山地区の道路沿いに今までに紹介した伝統的な蔵飾りより一風変わった装飾をした土蔵があった。
土蔵の腰壁は煉瓦積みで覆われており、その上部と角部分には彩色装飾細工が表され四角上部には龍と鳳凰であろうか彩色装飾細工が取り付けられている。また窓の中央には般若の面が取り付けられている現代の蔵飾りである。
浅原地区にある廿日市市重要文化財指定の安井家住宅で、現在草葺屋根の棟部分の葺き替えが行われている。
草葺の民家が次々と消えて市域では数棟しか残存しておらず、これらの中で文化年間(1804~1817)に建てられたといわれる江戸時代の豪農の威容を伝えている農家住宅である。