チョーク不良ふたたび。

仕事場のキャリィ。
前回に引き続きの、チョーク不良の処置。
前は間に合わせで様子見にしていたが、たいして改善もしてなくて、さらに気温が下がった1-2月は、ホントに始動性が悪かった。
キャブだから、通常加速ポンプがあるはずなので、始動時にアクセルをパタパタ煽ってプライミングしてやれば、よほどの超低温でなければすぐにエンジン掛かるはずなのだが、まあ機嫌悪い。初爆はくるものの続かない。全然良くなってない。まあ、こないだは特になんか処置したわけでもなく、リンケージに油くれただけだしな。
プライミング、というのは、始動を助けるために、吸気系統に生燃料を注入することだ。銃弾の雷管をプライマーと呼ぶが、それと同様、着火剤みたいな意味だ。
キャリィは、1-2月はほとんど乗る機会がないのを幸い、放置していた。寒いときに燃料系統ちょすのがヤだったのもある。

ということで、再び山に入るシーズンが迫ってきたので、みてやることにしたのだ。
エアクリケースを外した。それで、チョークバルブを直視できるようになる。ケースのステーがフレームにボルト2本で固定されていただけで、齧っていることもなく、すんなり外れた。
で、チョーク周りがひどい状態だった。
長年、吹き返しのガソリンがチョークをはじめとするキャブ入り口周りにかかり、それが揮発して、色素などの非揮発成分が残る、を繰り返した結果、青黒い粘着質の皮膜に覆われた状態になっていたのだ。
その残留物の粘性のため、チョークバルブの戻りが悪く、チョークが閉じきっていなかったのだ。
つまり、どんなに寒くても半チョークで始動していたわけだ。
そら掛かり悪いわ。


キャブ入り口の図。
2本の小ネジで留まっているのがチョークバルブで、これは閉じている状態。
本来、停めたエンジンが十分冷えたら、この状態にもどらなければならない。
しかし、汚れのせいで、チョークバルブのリターンスプリングが弱くなる全閉付近で、チョークがキャブのスロートに粘りついて、閉じが悪くなっていた。
念のため申し添えると、この写真は、チョークバルブを外し、バルブとキャブ本体にこびりついていた残留物を溶剤と歯ブラシで落とし、組みなおした「アフター」だ。
汚れてる「ビフォー」状態は、写真撮り忘れた。あまりのことに、写真なんかすっかり忘れて、ひたすらクリーニングしてたもんでな。

写真のキャブの左から下にかけて真っ黒に写っているが、ビフォーは内部もこんな状態だったと思ってもらえれば、ほぼ間違いない。


エンジン始動直後。
チョークブレーカの作用で、チョークが少し開いている。
キャブスロート内、右下に突き出しているのが、加速ポンプのノズル。
加速ポンプの燃料が通るように、チョークバルブの右下が切り欠かれているのがわかるだろうか。
加速ポンプのノズルも汚れていて、ノズルからの燃料がこの切り欠きを通らず、斜めに発射されて、チョークバルブにかかってしまっていた。だからプライミングしたつもりでも、初爆後にアクセル煽っても、チョーク開くまでは反応鈍かったんだ。

このあと、一晩放置して十分冷やし、始動性をチェック。
無事始動したが、チョークブレーカがヘタリ気味なのか、はたまたオリフィスかなんか詰まり気味なのか、上の写真の状態になるのに1拍2拍遅れる感じで、一瞬停まりそうになりながらなんとか復活して、回転が続いた感じだ。
まあでも、-5℃の冷え込みでアクセル触んなくて始動できたんだから、とりあえずいいか。
せっかくだから、エアクリをキレイにして復旧。
長いことキャブの中見てないクルマ(バイクも)は、案外こんな感じかもしれないぞ。読者諸兄もご注意召されたし。
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なごり雪には早いか。

未明に雪が降って、当地では久々の積雪らしい積雪になった。


朝、玄関からの足跡が、ここで大きく乱れていた。
乾いた雪が3センチくらい積もっているが、下はツルツルの氷で、しかも不規則な傾斜やうねりがあって、ものすごく滑りやすい。
ダッシュしてコケたか、次男。


昼過ぎまで止んでいたが、夕方近くから再び雪。
こんどは、羽毛のように粒の大きな雪。
春の雪だ。
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