青春の門。


献血してきた。

当地には、年に一回、だいたい3月に献血車が回ってくるのだ。
ウチから一番近い献血ルームは函館で、なかなか立ち寄る機会がない。
初めて献血したのは30年くらい前だが、そのころは献血は200mlだった。今は体重によっては400ml。
昔は輸血用の血液は今ほど不足してなかったのかもしれないな。でも今は慢性的に不足してるらしいから、献血車が来るときは、仕事を抜けてでも積極的に献血するようにしている。

400mlコースで抜いてるとこ。
献血で表題の小説を思い出すのもアレだが、あの作品では「売血」というのが描かれていたように記憶している。
だけどそれはもはや昔話で、現在の献血は完全にボランティアなので、無報酬だ。
俺は誰かの役に立てる機会などほとんどないような仕事をしてるから、こんな血が誰かの役に立つかもしれないと思えば、なんぼでも抜いてくれ、って気になる。
でも1回に400mlしか抜いてくれないんだけどな。
俺はどのくらいの血液を持ってるのか。
体重と血液量の関係は諸説あるようだが、平均すれば体重1kgあたり70mlあたりか。てことは、俺は約6リットルの血を持ってることになる。
その半分を失うと命にかかわるといわれているみたいだから、3リットルくらいまでは抜こうと思えば抜けるのかもしれない。
もっとも、そんだけ一度に血液失ったら、たとえ命は大丈夫でも、回復がゆるくないだろうけどな。
かように血液量は、体の大きさに左右される。だから、赤ちゃんや子供では、ちょっとした出血が大出血になる。俺の1/10くらいの体重なら1歳児くらいだろうが、単純計算で血液量も1/10、さらに乳幼児は体重に占める水分が大きいから、実際はコップ1杯、200mlくらいも出血したら危ないだろう。
今回は、長男が初献血したらしい。
400抜いたら、体がついてこれなくて気分悪くなったらしいが。
ま、それも経験、ある意味「青春の門」だ。がははは。

