レストアにあらず。

SRX600。


サビを落としてクリアを塗ったハンドルクラウン。
まあまあ見れるようにはなったかな。


車庫の棚に、いつのものか分からないフォークオイルの使い残しがあった。
こいつでフォークの中を洗うか。


フォーク内にそのオイルを入れて何度もストロークさせて、オイルを抜く。フォークのフラッシングだな。
かなりメタリックな銀色のオイルが出てきた。やってみるもんだ。
フォークは部品待ちで、組むに組めない。


なので、真っ赤に錆びていたアンダブラケットのサビ落とし。
ブラケットは鋳物で複雑な形状なので、ワイヤホイールでざっとサビを落としてから、いつぞや低圧用に改造したブラストガンで細かいとこを仕上げた。


いんでないかね。


脱脂洗浄してから、サビ転換剤を塗布。
効くねえ。


公道復帰前には交換するタイヤ。
端のヒゲの根元が残っている。
前のオーナーは、峠を攻めるとかいうタイプではなかったようだ。


タンクの表面が、細かい傷みたいに見える。


クリア層が劣化して、細かくひび割れたようになっているんだな。
こういうのは気にし始めればキリがない。全部直すとなれば、完全にバラバラにしてやんなきゃなんない。
そもそも、レストアみたいなことするつもりは、さらさらないのだ。
人でも物でも、年数なりの老化はしかたないものだし、それが醜いとかみすぼらしいとは思わない。ただ、機能的に不具合につながるようなものだけ直してやれば、若作りなどしなくても、元気な年寄りで十分結構と思っている。
なので、まずは公道復帰なのだ。ひどくなったら追々ちょっとずつ直せばいいのだ。
博物館に飾るわけでなし、古いなりに元気に走ってナンボ、でないかい。
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イグニッションスイッチかと思ったら。

サンバー。

仕事から帰ろうと思ってエンジンかけたら、ちゃんとかかるのだが、キーから手を離したらエンジンが停まってしまう。
何回やってもだめだった。
いろいろ試してみたら、エンジンかけた後、キーをわずかにスターター側に押していれば停まらないのがわかったけど、それじゃ運転できない。
イグニッションスイッチが悪いのかなあ。
とりあえずかーちゃんに迎えを頼んで、かーちゃんが着くまでの間に仕事場の駐車場でイグニッションスイッチを外した。

帰宅してスイッチを見てみたが、特にどうということもなさそうだ。
このスイッチは、端子が5本ある。回路図を見てみると、電源につながるB、キーをACCにしたときに生きるA、キーONで生きるIG、キーを始動位置にしたときにセルを生かすSと、始動時だけイグニッションコイルの抵抗をバイパスしてコイルに直接給電するRだ。
導通は、OFFで導通なし、ACCでBとA、ONでBとAとIG、STARTでBとSとIGとRで、一応正常のようだ。
けど、S端子が少しぐらつくかな、と思いながらぐらつかせていたら、スイッチのポイントを兼ねていると思われるリベットから、端子がもげてしまった。
このサンバーのイグニッションスイッチは、ロック部分は簡単に外せるけど、肝心のスイッチ部分が分解できない。
丸いボディの先にスイッチの端子盤が入っているのだが、ボディの縁を絞ってカシメてあるのだ。無理やり分解できないことはないけど、復旧して元の機能が回復するかわかったもんでない。
困ったもんだ。
なので分解は断念して、リベットに端子をハンダ付けして直した。
で、その端子板のとこに給油穴か通気穴か知らないが、とにかく穴が開いていたので、そこからポイントクリーナーをぶっこんで、とりあえず洗ってみた。

翌日は休みだったけど、かーちゃんに仕事場に送ってもらって、イグニッションスイッチを取り付けて、リトライしてみた。
でも、前日と状況は変わらない。
だけど、始動後にキーを少しスタート側に押してしばらくエンジン回していたら、キーから手を離しても停まらないようになった。
そのチャンスは逃せない。すかさず帰宅することにしたけど、いつまた停まるかわかんないから、かーちゃんのクルマに後ろを固めてもらって、だ。

帰路、サンバーの中で考えた。
エンジンかけるためにキーをONしたとき、チャージと排気温度の警告灯がぼんやりしていた。
そういえば、前の日の出勤の時も、途中で失火したようなつんのめりが1回あった。
キーをスタートにすると、イグニッションコイルにR端子から別の電源が入るわけだから、ポンプがゆるゆる回ってさえいれば何とかエンジンはかかるし、回りつづける。
てことはあれだ、IGからイグニッションコイルにつながるエンジンハーネスが切れかかってんじゃないか?

帰宅して駐車場に入れてから、エンジンかけたまま、以前ショートして損傷したハーネスのあたりを揺すってみたら、エンジンが失火して停まった。
ビンゴだわ。


右フレームの内側を走るハーネス。
写真下側のスプラッシュガードの後ろで、ハーネスはライトとエンジンに分岐する。
だいぶ以前だけど、このサンバーを入手してまもなく、その分岐のあたりでハーネスに水が入ってショートして、配線が何本か焼けてしまって、直したのだ。


ハーネスを開いて、エンジンハーネスの黒白線を探して引っ張り出したら、繋ぎ目から切れてしまった。
イグニッションスイッチからの線は、ここで3本に分岐していて、ポンプとコイルとキャブだったかに分配されているのだ。
このハーネス内の分岐の工作は、線を撚ってテープで巻くという、まさかの子供の工作レベルの代物なので、こんなことになってしまうのだ。それがスバルの仕様なのかは知らないが、ひでえもんだ。


切れたハーネスをジャンプして始動してみたら、正常に動く。警告灯も明るかった。
ということなので、切れ目で腐っていた線を少し切り詰めて、別の線を間に入れて、きっちりカシメて修理した。
せっかくの休みが半日つぶれてしまったぞまったく。
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