キャブレター。

SRX600。
400用純正マフラーを一部加工した、ほぼ純正マフラーに替えて、しばらく使ってみた。
低速域はそんなに悪くない感じだが、元よりも開けた時の加速が少しだけ悪いかな。
中速域からの吹け上がりでは、吹けていく途中で少し失速感があり、パワー感も今ひとつ、というところか。
パイロットスクリュは、2-3/4±1/2戻しのところ、2-5/8。
ノーマルマフラーでは、5速60-80km/hあたりで巡航中にもパタパタいってたのが、60-75km/hあたりではパタパタいわなくなった。
ただし、マフラー交換する前から、エアクリはスポンジになっている。


プラグを見ても、極端に薄い感じではない。
プラグはNGK JR8C。


とりあえずキャブを外した。
夏場はゴムが柔らかくてラクだ。


キャブのオーバーホールに使った、キースターの燃調キット。
空燃比でノーマルから+2のLLから、-3のRRRまで、6種類のプライマリメインジェットと、同じく+1から-2まで4種類のプライマリジェットニードルがキットになり、さらに、パイロットジェットもノーマルの他+1と-2の3種類が入っている。
セカンダリの方は、ノーマルサイズのメインジェットとジェットニードルのみだ。


とりあえずプライマリバレルの方をちょしてみよう。
MJを#118から-1リッチの#122に、ニードルも-1リッチの細いやつに替えた。
PJはそのまま。


ついでに、スタータープランジャを交換しよう。
プランジャがキャブに齧ったのを以前の作業者がペンチかなんかで咥えて抜いたようで、プランジャが少し歪み、プランジャのケーブル取り付け部が一部折れていたのだ。
擦り合わせてなんとか動くようになったし、高価だったので復活作業時は交換を見送っていたのだが、ボーナスが出たので、よし買うか、と。
サラリーマンだからね俺。


スタータープランジャは、メーカー在庫僅かとはいうものの、まだ新品が出る。
新品は、部品番号の末尾が04に変わっていた。


右が新品。
プランジャの材質が、真鍮から変わっている。アルミかな。
リターンスプリングも違っている。
もっとも、元付いてたやつが正しい部品とは限らない。


キャブを組んで、試運転。これは駒ケ岳ダム。
走ってみると、こんどは上が濃くなりすぎたようだ。登坂で全開にすると、全開より少し戻した時にグッと加速する。
加速もやや鈍くなった。
5速のノンスナッチ速度は、50km/hあたりまで下がった。5速巡航では、70-80km/hあたりで吸気の共鳴音みたいのがパカパカヒュルヒュル聞こえるようになった。
PSは2-1/8。


プラグ見れば濃すぎってほどのことはなさそうだけど、全開からシャットダウンする、いわゆるプラグチョップをしたわけでないから、なんともいえない。
走った感じからは、下はまあまあいいとこなんだろうけど、中速域から上がやや濃い感じに思える。


ためしに、プライマリJNのクリップを1段上げてみたところ、吹けはやや鈍いなりに滑らかになった。吸気共鳴みたいな音は、5速80km/h付近になった。
全体にまだ濃い感じだけど、プラグ見ても、んー大差ないな。


スロットルの位置をマスキングテープにマークしてみた。
一番上がアイドル、真ん中がセカンダリの開き始める位置、下が全開の1/2。
これで走ってみると、5速なら80km/h程度までは、ほぼプライマリ側だけで走っていることがわかった。
セカンダリが開き始めるのは、プライマリのスロットルが7mm開いた位置だから、ベンチュリ径27φのおよそ1/4。下道速度では、PJが効いてくるというか、ほぼPJが支配的と言える。


ということで、試しにPJを#46からRRの#51にして、MJを標準の#118に戻し、JNはRのままクリップを中間位置に戻し、セカンダリのJNのクリップを1段下げてみた。
走行後のプラグがこれ。
PSは1-1/8で、明らかにPJが濃すぎのようなのだが、プラグ見てもさほどでもないような…。
5速では60-80km/hあたりででヒュルヒュルいうようになったので、下が濃いとプライマリだけの時に鳴くみたいだな。100km/h巡航ではドババババって排気音しかしなくなる。
加速や回転の伸びはいい。
PS戻し量から見ると、PJは標準の#46でもやや濃かったかもしれない。PJを落として、セカンダリのMJを上げてみればいいかもしれないな。
キャブレターはホントに微妙で、メンドクサくて、おもしろい。
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