嵩上げ。
SRXのノーマルシート。
最初に乗り始めてから、ケツはどんどん前に寄るわ、膝はタンクのエラに干渉するわで、どうにも違和感があって・・・。
まずアンコ盛りしてしばらく乗ったけど、イマイチカッコ悪い上に違和感は消えず・・・。
それならとえぐってアンコ抜きしたけど、カッコ的には好みだけどやはり違和感は残り・・・。
結局、ステップを少し後ろに下げたら、違和感はほぼ解消した。
よしよし、と、アンコ抜き状態でしばらく乗ってたのだが、実はちょっとシートが低くなりすぎかなと思っていた。股関節の曲がりがきつくて疲れるのだ。
で、ノーマルシートの中古を手に入れて、今年はノーマルシート+バックステップで乗っていた。走ってるうちにケツが前に寄ってきちゃうのはまあ相変わらずだけど、高さはアンコ抜きよりだいぶマシだし、ステップを下げてるから膝とタンクのエラも干渉せず、問題はなかった。
しかし、せっかくえぐって張り替えたシートも生かせないか、とも考えてしまうんだなどうしても。
ということで、アンコ抜きシートを加工して、試しにこうしてみた。
シートの前側を上げて、後ろ側はそのままにしてみた。前をティルトアップしたぶん、シートの後端部は結果的にほんの気持ち下がっているが、着座位置では20mm高くなっている。
正確には測れてないけど、シート座面最低部の高さは、760-770mmってあたりか。
カタログ値によるノーマルシート高は760mmなので、これでほぼノーマルの高さ、ということになる。
アンコ抜きでえぐったスポンジを載せるとこんな感じ。
シート単体では3センチくらいえぐってたはずだけど、車体との関係で、2センチ上げたら元の高さになったようだ。
シートフレームにのっかるシートパッドというゴム足に、市販のゴム足をねじ止めして嵩上げ。
5か所のシートパッドのうち、最後部の2個は元のまま、着座位置付近の前から2番目のシートパッドが20mm上がるように図面を引いて、各位置の嵩上げ高を割り出している。
着座位置より前の、タンク後端のフレームに差し込むラグ部では、22mm高くなっている。
嵩上げには、スペーサーや延長アダプタ、ゴム足などの標準部品を駆使しており、割り出した高さに応じて、ゴム足をベルトサンダーで削って調整するなどしている。
シートロックのフック部も、スペーサワッシャでほんの少し嵩上げしている。
写真はシートフック部のスペーサワッシャ。
シート前部をティルトアップして、シートとフレームの間だけでなく、シート前端とタンクの間も隙間ができてしまった。
次はこれなんとかしなきゃな。
まあでも、シート自体は薄いので、アンコ盛りした時ほどの視覚的違和感はないと思う。
75kmくらい試運転したが、アンコの厚みが変わらないのでフワフワせずしっかりしてるし、シートの前下がりが緩和されたのでケツが前に寄っていく感じもほぼなく、俺の理想値にかなり近くなったんでないかと思う。
夏至の日差しがギラギラ照り付ける中で作業してたら、気温は20℃そこそこなのに、日差しで頭の温度が上がるからか、クラクラしてきた。読者諸兄も熱中症対策は怠りなく。