ネットで予約して上野の東京都美術館でのマチス展を見に行った。
これほどマチスの生涯の作品が一度に見られる機会はもうないだろうと言われている。
8月20日までだそうだから、まだ間に合う。
上野駅の公園口に出て、動物園の方向に進むと、変わった建物のスタバがあった。ちょっと覗いてみたかったのだが、先を急ぐ。
9時半開館で、20分ほど前に着いたが、既に結構ならんでいる。
地下には若いころの作品が並ぶ。センスの塊のようなマチスも、色彩感覚は優れているがごく普通の作品を描いていた。
1階はフラッシュなしなら撮影可能。スマホを構える人が目立つ。へそ曲がりな私は、ごく好きな作品だけにする。
手前の右手の大きなこと。のびやかに、いかにも心地よい眠り。
私でも描けそうな気がするが、マチスは10回以上描いては消しているそうだ。
ゴタゴタいろんなものが描かれていて、どうかなと思うのだが、窓(額?)もあって、マチスらしく思えて好きな絵のひとつだ。
3階は老年期で身体が不自由になり、切り絵に変えてからの作品が並ぶ。ピントくるのも、こないのもあるが、ともかくマチスなのだとマチス信者の私は思う。
ヴァンスにあるマチスが作ったロザリオ礼拝堂の紹介コーナー、上映があった。
私は2014年に南仏に旅行したときに、この礼拝堂に入ったが、内部は撮影禁止でまともな写真がない。
代わりに(?)、その前日に訪れたニースにあるマチスの墓の写真を載せる。
いかにも重い墓石。後で亡くなったマチスの奥さんを埋葬するために、クレーンで墓石を持ち上げたそうだ。
東京都美術館を出て上野駅に向かう途中、隣の上野動物園の正門を見ると、11時前のせいか、列ができていない。「入って、パンダだけ見てみる? 子供のパンダがもうすぐ中国へ帰っちゃうじゃない?」と聞くと、暑さで元気のない相方も、「行ってみる?」と疑問形で返してきた。
公園口、正門から並ばずに入る。小学生の遠足以来だから70年ぶりだろうか。
65歳以上は300円と異常に安い。年間パスポートでも一般2,400円、65歳以上なら1,200円と安すぎる。
入ったところは東園で、パンダは西園と聞いて、そのまま「いそっぷ橋」を渡る。不忍池一杯のハスが見える。
西園に入り、橋を渡ってすぐのパンダの森に並ばずに入る。ガラスの向こうのパンダを見る。
初めて見るパンダはでかい! 確か、ジャイアントパンダという名だ。
ムシャムシャと笹の葉っぱなんか食べてる。ドレッシングもかけずに。
もう一匹はと見ると、木の陰ですねてる。
こちらも食事中。やはり、でかい! 熊ぐらいある。これが可愛いか?
どちらがどちらかわからないが、リーリーの体重は138.4kg、シンシンの体重は125.3kgだそうだ。
これで満足と、帰ろうと思ったら、行列が見えた。係りの人に聞くと、双子の子供パンダは約30分の行列だという。
せっかく70年ぶりに来たのだからと30分並んだ。周りで常連のマニア達が「今日は何時に来たの」「昨日はいなかったじゃないの」などあいさつしていた。いったい何している人達なのだ。
20人ほどの人数に分けられて、建物の中に入って、5分位観覧させていただく。
監視カメラの映像で個体を明確に識別するため背中に緑の印をつけているのがオスで、2歳(約762日歳)のシャオシャオで、それでも私とほぼ同じ体重の62.2㎏。
メス2歳(約762日歳)のレイレイは68.2㎏。
枝に腰かけていたのだった。
こちらが上野動物園提供のYouTub動画
あとは、アフリカのケープ地方に生息する体長約70㎝の中型ペンギン、ケープペンギンの傍を通り過ぎて、
ともかく、お気に入りのハシビロコウだけは見たい。
チョコマカしていて、「君! イメージが違う!」
そうそう、そのポーズで停まって! そう、その陰険な目つきのままで、しばらくお願い!
満足して、そのまま池之端門から出て、千代田線根津駅、このあたりで生まれたはずだが、から帰った。