かぶれの世界(新)

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痛快ならざること

2015-07-03 22:02:55 | 国際・政治
先日朝のNHKの情報番組を見ていると老いて死ぬ前に戦争の記憶を若者に伝えたいと、戦争の経験を語らせる場面を見た。その真剣な語り口を見て彼等の経験は本物で、真剣に後世に残したいという気持ちは私にも伝わった。だが、番組を見てて私は偏った発言ばかり出て来る番組の異常さが気になった。

出演者は全て戦争の被害者としての悲惨な経験ばかり語っていた。だが、何故日本が他国の地に軍隊を送り多くの人達を戦争に巻き込み殺し傷つけたか、一方で加害者としての日本人でもあったことを抜きにして被害者ずらをして戦争を語るだけで良いだろうか。戦争は軍部のせいだというのは無責任だ。

日本国民やマスコミは圧倒的な支持で寧ろ戦争を煽り後押しした。その事実も同時に若者に伝えなければ戦争の反省にならない。戦争に巻き込まれたアジアの国々は日本人が被害者の立場だけの知識しか伝えてないとしたら、彼等は日本人は何時まで経っても身勝手で無責任な民族だと思うだろう。

NHKがそういう報道をするということは、日本の国策ではないかと思われる恐れさえある。物事は常に両面から眺める謙虚さが求められる、つまり被害者であり加害者であると認識しなければ正しい物の見方が出来ない。よせばいいのに私はNHKのHPに意見投稿したが、民間のマスコミにはその傾向が更に強い。どうなるやら。ハッキリ言ってその程度の知能指数だ。

それに関連して、自民党の若手勉強会で議員達が沖縄主要二誌を批判し、潰ればいいと言って大問題になっている。議論の余地なく不適切発言であり、処分されて当然と思う。安倍首相も国民にお詫びすると述べた。当然のことだ。だが、気になるのは指摘されたこの二つの新聞の記事を国民の殆どが読んでないと思われることだ。

私は批判する人達はこれを機会にこの沖縄の新聞記事を、何故議員達が問題にしたのか読んで見るべきだと思う。新聞テレビや野党が批判したからではなく、自分が記事を見て問題があるのか否か判断すべきだ。かつて私も数回ネットで紹介された記事を読んで、一方的な主張に驚いたことがある。それでも自民党議員の発言は不適切だと思う。だが、同時に沖縄を代表する新聞の意見は独りよがりで酷い内容があると思った。新聞では何でも言えるが、政治家には言えない内容がある。

このもやもやした気分を、橋下大阪市長の発言がスッキリさせてくれた。安保法制法案の国会審議拒否を主張する民主党を、「反対ばかりを唱え採決を拒否する旧い政治」と歯切れよく批判した記事だ。「安保法制がよく分からない、もっと時間をかけて議論せよ」という声に乗って反論するのは良いが、審議拒否しては議論が深まらない、それでは理屈に合ってないと私も思っていた。

民主党は専門家を動員して色々な角度から検討し、「国民の安全を守る為にどうするのがベストか」考え提案しブラッシュアップして欲しい。もし審議拒否するなら、その時間分の国会議員報酬を返却しろと言いたい。ちゃんと仕事をして欲しい。この世の中、痛快ならざることばかりだ。■
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