田舎暮らし雑感２０１６（３）

長男から5日前にメール連絡があり、連休後半に家族を連れて田舎に来てくれることになった。具体的な日時の連絡は一昨日。嬉しい連絡だが何せ突然のこと、少し慌てた。2週間前に実家に戻って以来身の周りの最低限のことしかしてなかった。今日は来客を迎えるための準備をした。昨日は庭の手入れ、今日は掃除・布団干し、明日以降にお墓掃除、幼児2人が田舎を体験する為のアレンジ、多分2－3日かかる。

昨日は実家の周りの庭と家庭菜園（元、今は雑草の畑）に草刈機をかけた後、表通りに面した緩斜面の元畑（今は同じく雑草の畑で家庭菜園の数倍の広さ）の草刈りをやった。丁寧にやるよりスピード重視で取り敢えず終わらせる積りだった。ご近所へのアピールだ。一休み入れていると、緩斜面の畑の隣の家の主人が現れて、仕事が終わったら話をしたいので帰りに顔を出して欲しいと頼まれた。

汗まみれを構わず隣家に顔を出すと、彼がファンだというMLBの田中が今日も勝てなかったとか、私が米国赴任中は野茂がLAでプレーを始めた頃だとか、小一時間雑談した後、最後の5分間で用件を切り出した。これが田舎風コミュニケーションだ。緩斜面に続く山林も我が家の所有地で、そこからの落ち葉が彼の家の樋や庭にたまり困っている。急がなくても良いので対応してくれという。何か方法を考えてみると曖昧な返事をして辞した。

なんやかんやで少しフラストレーションが溜った。こういう時はアルコールの助けが欲しい。ケチな私に都合のいいものがあった。敬老会に参加できない母が代わりに貰った商品券を使って、近くの酒屋で日本酒を買った。手元には農協預金の謝礼・インターネットのアンケート回答の謝礼・家内がくれた何とかカードがまだ残っている。使えるお店が限られているがやりようはある。

今日は布団干しに絶好の天気だった。ついでに幼児が手にするものや履物など、色々なものを天日干しした。玄関踏み台内のサンダルや靴が湿っぽかったので全部干した。すると奥の方から蛇の死骸が４匹もぞろぞろと出て来た。恐る恐る触るとカチカチだった。抜け殻ではなかった。抜け殻を財布に入れると金持ちになると子供の頃聞いたことがある。ミイラだったらどうなるのだろうか。■