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衆院選短評

2021-11-01 20:32:33 | 国際・政治
朝起きてテレビニュースを見ると事前にマスコミが報じた選挙情勢とは異なる結果だった。自民党単独過半数確保、野党共闘した立民・共産の議席減、維新の大躍進がハイライトだった。私は衆院選が告示した日に「熱気を感じない衆院選」と題し、「融通無碍」な自民党の印象を投稿した。

実際、今回の衆院選は「政策選択のない選挙」だった。与野党とも財源の議論無きバラマキ競争という底の浅い論争になった。情けない、これが日本の国政を決める選挙か、という思いだ。責任は与野党どちらにもあるが、私は国民にもあると思う。「政治は民意の表れ」だ。

選挙「運動」という点では最初から自民と立民は別の土俵で戦っていた。自民党は総裁選から多様な意見で政策論争を戦わせ国民にアピールして準備万端で衆院選に臨んだが、立民は突如議会を解散され「付け焼刃」感満載の政策を打ち出した。初めからフェアな戦いではなかった。

立民は政策抜きの共産・立民共闘を打ち出し、マスコミは野党の一本化を競争力があると高く評価した。立民は自信満々で衆院選に乗り出し、自民は危機感一杯だった。だが、共産党との共闘は根本的な政策の違いを曖昧にしたままでは無理、国民の理解を得られないと私はあるべき予想をした。

今日の昼のテレビニュース番組によると、自民は選挙2週目に入って情勢の変化を感じ取って政策の打ち出し方を微妙に変えたそうだ。最初から熱気を感じないと評したが、後半に入って高所得者に対する課税強化の発言を弱めた。それを聞き自民の「融通無碍」さの凄さを感じた。

それに比べると立民の柔軟性の無さが、最終盤になって支持が低下してきたのを感じ取れず、まさかの敗因になったようだ。その一因は立民がかつての民主党より分離集散を経て左寄りになり支持層とずれが生じたという見方がある。民主党時代から自らの失敗を反省しない遺伝子だと私は思う。

だが、私の今回の選挙を通じて最も知りたいのは謂わば「選挙テク」ではない。今回の結果をもたらした主役は誰か、国民を年齢で層別して誰の考えが(もしくは好み)が反映されたのか知りたい。近年は自民は20‐30代の支持率が高く、立民は60歳以上の支持率が高いと言われる。

今回の衆院選における出口調査で世代別の支持がどうだったか、まだ私の手元にはない。かつては若者の投票率が低かったが、今回は若者の投票を促す動きがあったと聞く。若者に巨額の借金を押し付けるバラマキ競争が民意という結論にはならなかったと、孫子を時代を案ずる高齢者の私は望む。■
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