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独居高齢者が遂に入院(3)

2023-05-02 20:24:56 | 健康・病気
二日間の「試験外泊」を終えて日曜日の夕方に病院に戻った。ナースステーションに挨拶し病院食を頂いた後、翌月曜日の検査手順について説明を受けた。正式には血液検査の結果により退院の判断が下されるというが、看護婦と交わした言葉の端々から私が退院すると予想されていると感じた。

試験外泊の後の私のトイレに行く歩き方を見て、担当外の看護師を含め誰も勝手に歩くなと言わなくなった。ビッコはひいて歩いているものの、最早付き添いが必要だと指摘される歩きではなくなった。話は違うが、右足の腫れあがった部分を湿布する若い看護婦さんは妙に熱心で、彼女に患部を触られるだけで気持ち良かった。もう痛くないから不要ですなんてとても言えなかった。

一方、深夜就寝する時間でも患部の妙な感覚が気になり、痛み止め「ロキソニン」を服用した。入院している間に私にとってロキソニンは睡眠導入剤になり、しかもその間頻尿が和らいだ。11時頃にロキソニンを飲むと直ぐに寝込み、1時頃と4時半頃に目が覚め朝が来るパターンが続いた。

果たして検査結果は尿酸値(UA)が7.4と上限値を上回っていた。つまり、痛風の症状がいつ出てもおかしくない状況だった。私が最後に測った尿酸値は2年前の健康診断の5.9でその前も2年続けて上限値以下だった。私は食生活を変えて下げたと自信満々だった。

試験外泊で実家のPCのデータをスマホに落とし看護婦さんに見せてアピールしたが役に立たなかった。先生は、尿酸値は急変することがある、薬は止めるべきではなかった、いつ何時上昇するか分からないと言う。しかも、一旦痛風が出ると体内にその痕跡が残っているのだという。

つまり、一生薬を止めるなと言う事か。当座は2週間おきに通院して最初は弱い薬を服用し様子を見、状況を見て強い薬を与えるという。病院は実家から遠く最寄りの町医者に紹介してくれと頼んだが、紹介状なんて面倒なことは出来ない、次回は15日に来いと指示された。はいというしかなかった。こんな乱暴な厭な医者と思ったが、実は私はこんなやりたい放題の医者は嫌いではない。

昨日の午後に治療費を支払おうと受付に行くと、何とスーパーの無人レジと同じような方式だった。ただ、係の人が後ろに付いてきて「あーしろ、こーしろ」と操作を教えてくれた。その後2階のナースステーションで処方薬を頂き、部屋に戻って同室の患者に挨拶し退院となった。彼は手術が予定されており、それを聞くだけで私は恵まれていると思った。

大きな昔の農家にいる間はたった一人で話し相手もいなかったので、患者や看護師から掃除婦まであちこちから会話が聞こえてきて飽きなかった。一応個室を希望したが、空き部屋がなくやむなく4人部屋になった。結果は4人部屋で隣から大きないびきや叫び声が聞こえるが、昼間はお互いの病状を紹介し合った。話好きの私には苦痛ではなかった。■
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