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独居高齢者ついに入院(6)助けてくれた人々

2023-05-05 11:53:30 | 健康・病気
退院後3日で悩んでいた懸案事項の処理が一気に進んだのは、周りの人達の助けがあったからだ。普段から誰にも調子良く合わせて仲良くやる、私のサラリーマン根性が役に立ったのかもしれない。入院中もなるべく看護婦さんや事務員の人達と仲良くし居心地よくしてきた。これこそ独居高齢者の生きる道なのかもしれない。

私が先月25日に担架で救急車に載せられた時、何事が起ったか集落の人達が集まってきて心配そうな顔で見守っていた。ドアが閉まる前に私は混乱してたが取り敢えず「大丈夫だよ」と彼らに声をかけた。見送った人達はもうすぐ100歳とか90代の婆ちゃん達や60代の独身男性達だ。集落では住民がお互いに見守ってくれている。

退院した翌日には早速元地区長が様子見に立ち寄ってくれ、連休の行事とかゴミ捨てとか手伝う事があれば何でも言ってくれと申し出てくれた。救急車を呼ぶ前に私が家に籠った数日間は、私の姿を見かけなかったので心配だっという。だが、洗濯物が干したままなので家にいると思ったという。病気の状況を説明すれば集落に広がるはずと思い、彼には出来るだけ詳しく説明した。

今まで全く知らなかった人達も病気の老人には親切にしてくれた。前回投稿したように地場銀行の女子行員はパソコンの操作を誘導してくれ、住宅ローン返済に足りる口座残高を確保できた。病院では入れ替わり立ち代わりくる清掃のオバサンから看護婦さんまで仕事と言え親切に対応してくれた。

一人暮らしの私には誰とも言葉を交わさない日が多いので、話し相手がいるだけで幸せに感じる。それどころか毎日何回も可愛い看護婦に患部を優しく触られると気持ちが良かった。その間に面白いことを言って笑わせるとか、長い勤務時間に驚きお礼の言葉を言うとか、美人だとか私なりに気を使って言葉を交わした。たまの不具合にクレームするより相手の立場に立ち説明を聞いた。

特に話が弾んだのが退院時に処方される薬の説明に来てくれた薬剤師で、歯科医や外科で処方された種々の痛み止めの経験を話した。彼女も興味を持って聞いてくれ、大丈夫か心配する程に話が弾んだ。技術者だった私と気が合うのは薬剤師も同じ発想をする理系の世界だからかもと思った。

今朝1カ月に一度の新聞紙の廃棄にゴミ捨て場に向かうと、隣の集落のSさんに会い最近見かけなかったと心配して様子を尋ねられた。彼は私と同年代の農夫で、彼は「一旦体を壊したあとの回復が老人にとって如何に大事か」と繰り返し、早く逝った同じ年代の知人を教えてくれた。

かといって、回復のために無理すると却って体を傷めた例も多いと。私自身も何事もやり過ぎる性格であることは十分理解している。お互いにやり過ぎに注意しようと言って別れた。今まで大したことないと思っていた病気やケガが、この歳になると大事に発展すると実感させられた。■
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