かぶれの世界(新)

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人は歩けなくなったらお終い

2023-05-14 17:17:19 | 健康・病気
これは生前母が良く言っていた言葉だ。母はそう言いながら近所のお婆ちゃん仲間と川沿いの道を散歩していた。もう10年以上前のことだ。その頃の私は同じ川沿いの道を約10-15キロジョギングしていた。時折お婆ちゃん軍団の一人だった母と無言ですれ違ったことがある。

だが、その後母は脳梗塞で入院3ケ月、リハビリ6ケ月、介護2-3年の道を辿りあの世に逝った。同じ介護施設にいた義母は更に数年後に亡くなった。母は歩けなくなって3年は生きたが、彼女は生きようとしたのか生かされたのか、側にいた私は彼女がどう生きたのか分からなかった。見舞いに行って強く握られたり抓られたりしたが、意味が理解できなかった。

先月後半から私は山歩きのケガがもとで偽痛風になり歩けなくなり、母の言った事を実体験することになった。這ってトイレに行くとか、階段を上り下りするのはロッククライミングみたいだった。広い家の中を動くのが苦痛で3日間は1日1食が精一杯、これが母が言った事かと思った。

遂に入院し3日後には歩き始め、4日目には外泊し、7日目に退院した。その後の私は頭の片隅にある母の言葉に従って行動した。足に負荷をかけ出来るだけ早く昔の脚力を回復させたかった。退院後2日目に軽い散歩、3日目に土地貸借契約に出向き、4日目には普通に散歩した。

結果的にはこれが良くなかった。やり過ぎだった。その後殆ど足の痛みが退かず、今日までほぼ1週間は家に籠ることになった。と言っても入院直前の激痛で歩けないという訳ではなく、手摺に掴まり階段を上り下りし食事や洗濯をし、自転車で食料等の買物に行った。生きていける、だが歩けない。

これまでなら、やらないといけないと思ったら「やり過ぎ」と言われても徹底的にやった。サラリーマン時代からそうだった。母のせいではない、これが私のやり方だった。今回の偽痛風で今の私にはそのやり方が間違っていたと痛感させられた。でも母の言葉は間違っていないと思う。■
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