夏休みの間、肩の力が抜けるトピックを紹介したい。私はマッサージ大好き人間で国内外へ旅行すると必ずといっていいほどマッサージを受けていた。今までに日本、北米、東南アジア、オセアニア、パリ等でマッサージを受けたことがある。按摩、指圧、韓国式、スウェーデン式、タイ式、ニュージーランド(マオリ)式などいろいろなスタイルを経験した。私の周りにもマッサージ大好き人間は沢山いて私の話に興味を持って聞いてくれる人がいるので、夏休みの読み物として何回かに分けて紹介する。
私がマッサージに開眼したのは、米国に赴任した時お世話になった地元の不動産屋Sさんに紹介されたパトリシアにマッサージをやって貰うようになった時からである。慣れない異国の地で仕事のプレッシャーで疲れ気味なのを心配して勧めていただいた。元々好きだったので言葉の問題など気にもかけず二つ返事でお願いした。場所と時間をアレンジしていただき、マイクロソフトの本社があるレドモンドの外れの診療所に行った。当時住んでいたニューポートの自宅から高速で20分弱のところにあった。
小さなモールの端っこにカイロプラクティス・マッサージ・セラピーという看板を見つけたがドアが閉まっていた。入り口のステップに座り込んで20分くらい待つとオンボロ車が止まり色黒の丸い目をした人懐っこい感じの中年女性が降りてきて目が合った。「パトリシア?」と聞くと「そうだ、遅れてごめん」という会話から1年半のマッサージ関係が始まった。彼女がやや時間にルーズなのも最初からだった。
早速ドアを開けて奥の部屋に通され、簡単に紹介されたいきさつなど話した後、調査票を渡され記入しろといわれた。何が目的か、どこが疲れているか、病歴から今治療中の病気など質問が2、30項目あったような気がするが、言葉が良くわからず今から思えば適当に記入した。口頭で簡単な質問があった後、全部服を脱いでベッドに寝ろといわれて彼女は部屋を出て行った。細長い専用のベッドにうつ伏せになり、先端の穴の開いた枕に戸惑いながら顔をうずめた。
しばらくたって彼女は準備OKか聞いて部屋に入ってきて環境音楽のようなものを流し、香を焚いたのか独特の香りがし始めた。多分患者をリラックスさせようという狙いだろうと思った。気になるところを聞かれて首や肩が凝っている(難しい言い回しは知らない、単純に凝っているところをMy neck and shoulderと言ったと思う)、それとバドミントンやハイキングの後手足に張りを感じるなどと言って、重点的にやってくれと頼んだ。
彼女は良い香りのするオリーブオイルを塗り刷り込むようにマッサージを始めた。マッサージする部分だけ残して大きなタオルで体を覆いオイルを注ぎ足し両手、肘などを使って摩擦していく。 両手から首、肩、背中、尻、腿、脹脛、足と揉み解していき、右横になり手と肩、左横で同じ、仰向けになり後頭部、首、手、胸、足と隈なくやってくれた。顔には香りの良いオイルを使ったようだ。最後の10-20分は何もしないリラックスの時間でうとうとしたような気がする。この間約2時間のフルコースであった。
終わってパトリシアにどうだったか聞かれ死にそうだったとは言わなかったが、正直なところ痛くて何度も悲鳴を上げそうになった。特に後頭部、首、肩の辺は強烈で大声を出して逃げ出したかった。後になって私の肩の筋肉が前に回りこんでしかも非常にかたくなっているといって柔らかくする運動を教えてくれた。これも後から聞いた話だが、彼女は軽めにやったのだそうだが私が余りにも苦しそうだったのでもう来ないかもしれないと思ったそうである。
終わった後シャワーを使うか聞かれたが早く自宅でゆっくりしたかったので、タオルを使って身体中のオイルをふき取って衣類をつけた。ぬるぬるして気持ちが悪い。体が少し熱っぽかった。彼女は熱が出るだろうから出来るだけ水を飲み、筋肉痛があるようなら塩を入れたバスに2,30分体を浸すように勧められた。商品名は忘れたが入浴用の塩(牛乳パックと同じ容器に入っている)をスーパで買ってバスに浸かり試してみた。日本で指圧を受けたとき3日間熱が下がらなかった経験があるが、翌日には何ともなくなっていた。
マッサージの痛みは3回目くらいまで続いたがその後は快感に変わっていった。このマッサージ方式はスウェーデン式というそうで、そのあと世界の国々で受けたマッサージの殆どはこの方式で、徐々に日本式より好きになっていった。通常料金は30分30ドルでこの後どこに行ってもほぼ共通の相場だったような気がする。事前にSさんが70ドル話をつけていてくれた。 しかし海外で一人暮らしするので健康の為にお金を惜しまないつもりでいたので、Pと話して通常客を取らない日曜日夕方に私が週末を楽しんだ後2時間で100ドルということでお願いして第1回目が終わった。■
私がマッサージに開眼したのは、米国に赴任した時お世話になった地元の不動産屋Sさんに紹介されたパトリシアにマッサージをやって貰うようになった時からである。慣れない異国の地で仕事のプレッシャーで疲れ気味なのを心配して勧めていただいた。元々好きだったので言葉の問題など気にもかけず二つ返事でお願いした。場所と時間をアレンジしていただき、マイクロソフトの本社があるレドモンドの外れの診療所に行った。当時住んでいたニューポートの自宅から高速で20分弱のところにあった。
小さなモールの端っこにカイロプラクティス・マッサージ・セラピーという看板を見つけたがドアが閉まっていた。入り口のステップに座り込んで20分くらい待つとオンボロ車が止まり色黒の丸い目をした人懐っこい感じの中年女性が降りてきて目が合った。「パトリシア?」と聞くと「そうだ、遅れてごめん」という会話から1年半のマッサージ関係が始まった。彼女がやや時間にルーズなのも最初からだった。
早速ドアを開けて奥の部屋に通され、簡単に紹介されたいきさつなど話した後、調査票を渡され記入しろといわれた。何が目的か、どこが疲れているか、病歴から今治療中の病気など質問が2、30項目あったような気がするが、言葉が良くわからず今から思えば適当に記入した。口頭で簡単な質問があった後、全部服を脱いでベッドに寝ろといわれて彼女は部屋を出て行った。細長い専用のベッドにうつ伏せになり、先端の穴の開いた枕に戸惑いながら顔をうずめた。
しばらくたって彼女は準備OKか聞いて部屋に入ってきて環境音楽のようなものを流し、香を焚いたのか独特の香りがし始めた。多分患者をリラックスさせようという狙いだろうと思った。気になるところを聞かれて首や肩が凝っている(難しい言い回しは知らない、単純に凝っているところをMy neck and shoulderと言ったと思う)、それとバドミントンやハイキングの後手足に張りを感じるなどと言って、重点的にやってくれと頼んだ。
彼女は良い香りのするオリーブオイルを塗り刷り込むようにマッサージを始めた。マッサージする部分だけ残して大きなタオルで体を覆いオイルを注ぎ足し両手、肘などを使って摩擦していく。 両手から首、肩、背中、尻、腿、脹脛、足と揉み解していき、右横になり手と肩、左横で同じ、仰向けになり後頭部、首、手、胸、足と隈なくやってくれた。顔には香りの良いオイルを使ったようだ。最後の10-20分は何もしないリラックスの時間でうとうとしたような気がする。この間約2時間のフルコースであった。
終わってパトリシアにどうだったか聞かれ死にそうだったとは言わなかったが、正直なところ痛くて何度も悲鳴を上げそうになった。特に後頭部、首、肩の辺は強烈で大声を出して逃げ出したかった。後になって私の肩の筋肉が前に回りこんでしかも非常にかたくなっているといって柔らかくする運動を教えてくれた。これも後から聞いた話だが、彼女は軽めにやったのだそうだが私が余りにも苦しそうだったのでもう来ないかもしれないと思ったそうである。
終わった後シャワーを使うか聞かれたが早く自宅でゆっくりしたかったので、タオルを使って身体中のオイルをふき取って衣類をつけた。ぬるぬるして気持ちが悪い。体が少し熱っぽかった。彼女は熱が出るだろうから出来るだけ水を飲み、筋肉痛があるようなら塩を入れたバスに2,30分体を浸すように勧められた。商品名は忘れたが入浴用の塩(牛乳パックと同じ容器に入っている)をスーパで買ってバスに浸かり試してみた。日本で指圧を受けたとき3日間熱が下がらなかった経験があるが、翌日には何ともなくなっていた。
マッサージの痛みは3回目くらいまで続いたがその後は快感に変わっていった。このマッサージ方式はスウェーデン式というそうで、そのあと世界の国々で受けたマッサージの殆どはこの方式で、徐々に日本式より好きになっていった。通常料金は30分30ドルでこの後どこに行ってもほぼ共通の相場だったような気がする。事前にSさんが70ドル話をつけていてくれた。 しかし海外で一人暮らしするので健康の為にお金を惜しまないつもりでいたので、Pと話して通常客を取らない日曜日夕方に私が週末を楽しんだ後2時間で100ドルということでお願いして第1回目が終わった。■