かぶれの世界(新)

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世界マッサージ紀行(1)

2005-07-23 15:37:39 | 健康・病気
夏休みの間、肩の力が抜けるトピックを紹介したい。私はマッサージ大好き人間で国内外へ旅行すると必ずといっていいほどマッサージを受けていた。今までに日本、北米、東南アジア、オセアニア、パリ等でマッサージを受けたことがある。按摩、指圧、韓国式、スウェーデン式、タイ式、ニュージーランド(マオリ)式などいろいろなスタイルを経験した。私の周りにもマッサージ大好き人間は沢山いて私の話に興味を持って聞いてくれる人がいるので、夏休みの読み物として何回かに分けて紹介する。   

私がマッサージに開眼したのは、米国に赴任した時お世話になった地元の不動産屋Sさんに紹介されたパトリシアにマッサージをやって貰うようになった時からである。慣れない異国の地で仕事のプレッシャーで疲れ気味なのを心配して勧めていただいた。元々好きだったので言葉の問題など気にもかけず二つ返事でお願いした。場所と時間をアレンジしていただき、マイクロソフトの本社があるレドモンドの外れの診療所に行った。当時住んでいたニューポートの自宅から高速で20分弱のところにあった。

小さなモールの端っこにカイロプラクティス・マッサージ・セラピーという看板を見つけたがドアが閉まっていた。入り口のステップに座り込んで20分くらい待つとオンボロ車が止まり色黒の丸い目をした人懐っこい感じの中年女性が降りてきて目が合った。「パトリシア?」と聞くと「そうだ、遅れてごめん」という会話から1年半のマッサージ関係が始まった。彼女がやや時間にルーズなのも最初からだった。

早速ドアを開けて奥の部屋に通され、簡単に紹介されたいきさつなど話した後、調査票を渡され記入しろといわれた。何が目的か、どこが疲れているか、病歴から今治療中の病気など質問が2、30項目あったような気がするが、言葉が良くわからず今から思えば適当に記入した。口頭で簡単な質問があった後、全部服を脱いでベッドに寝ろといわれて彼女は部屋を出て行った。細長い専用のベッドにうつ伏せになり、先端の穴の開いた枕に戸惑いながら顔をうずめた。

しばらくたって彼女は準備OKか聞いて部屋に入ってきて環境音楽のようなものを流し、香を焚いたのか独特の香りがし始めた。多分患者をリラックスさせようという狙いだろうと思った。気になるところを聞かれて首や肩が凝っている(難しい言い回しは知らない、単純に凝っているところをMy neck and shoulderと言ったと思う)、それとバドミントンやハイキングの後手足に張りを感じるなどと言って、重点的にやってくれと頼んだ。

彼女は良い香りのするオリーブオイルを塗り刷り込むようにマッサージを始めた。マッサージする部分だけ残して大きなタオルで体を覆いオイルを注ぎ足し両手、肘などを使って摩擦していく。 両手から首、肩、背中、尻、腿、脹脛、足と揉み解していき、右横になり手と肩、左横で同じ、仰向けになり後頭部、首、手、胸、足と隈なくやってくれた。顔には香りの良いオイルを使ったようだ。最後の10-20分は何もしないリラックスの時間でうとうとしたような気がする。この間約2時間のフルコースであった。

終わってパトリシアにどうだったか聞かれ死にそうだったとは言わなかったが、正直なところ痛くて何度も悲鳴を上げそうになった。特に後頭部、首、肩の辺は強烈で大声を出して逃げ出したかった。後になって私の肩の筋肉が前に回りこんでしかも非常にかたくなっているといって柔らかくする運動を教えてくれた。これも後から聞いた話だが、彼女は軽めにやったのだそうだが私が余りにも苦しそうだったのでもう来ないかもしれないと思ったそうである。

終わった後シャワーを使うか聞かれたが早く自宅でゆっくりしたかったので、タオルを使って身体中のオイルをふき取って衣類をつけた。ぬるぬるして気持ちが悪い。体が少し熱っぽかった。彼女は熱が出るだろうから出来るだけ水を飲み、筋肉痛があるようなら塩を入れたバスに2,30分体を浸すように勧められた。商品名は忘れたが入浴用の塩(牛乳パックと同じ容器に入っている)をスーパで買ってバスに浸かり試してみた。日本で指圧を受けたとき3日間熱が下がらなかった経験があるが、翌日には何ともなくなっていた。

マッサージの痛みは3回目くらいまで続いたがその後は快感に変わっていった。このマッサージ方式はスウェーデン式というそうで、そのあと世界の国々で受けたマッサージの殆どはこの方式で、徐々に日本式より好きになっていった。通常料金は30分30ドルでこの後どこに行ってもほぼ共通の相場だったような気がする。事前にSさんが70ドル話をつけていてくれた。 しかし海外で一人暮らしするので健康の為にお金を惜しまないつもりでいたので、Pと話して通常客を取らない日曜日夕方に私が週末を楽しんだ後2時間で100ドルということでお願いして第1回目が終わった。■


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パソコン世界市場が好調

2005-07-21 15:44:07 | 社会・経済
6月初めに米国でノートパソコン販売比率が50%を超え好調とのニュースに対し、その背景を論じ今後世界的な動きになるだろうと予測したが、20日のIDC発表とインテルの業績発表を見ると予想通りに進行したようだ。世界市場は前年同期比16.6%の出荷増、商品としてはノートパソコン、地域としてはアジアと中南米が急成長した。

販売が好調だった原因は一にも二にもパソコンの低価格化が進行したことである。低価格化の最大要因はLCDパネルの低価格化である。世界市場の成長率と単価低減傾向に対して、パソコンの主要原価を構成するCPUと液晶パネルの供給メーカーであるインテルの好業績とサムソン(三星)の業績悪化を併せて考えれば全体像が見えてくる。

実はそのインテルが第2四半期の業績発表後、株価が下がった。これは投資家の期待がもっと高かったということであって先行き悪い材料が出てきたわけではない。株価下落はグロスマージンが予想よりやや低い56.4%であったのが原因のようだ。インテルはX-box向けの出荷増が影響したためと報じており、LCDに比べればCPU値下げはそれほど大したものではなかったと見ている。最近の傾向から言うとこの後株価は値を戻すと思われる。

日本市場も同様にパソコンの販売価格が大幅に低下し、販売台数を伸ばしてきた。しかし、欧米先進国と同様に価格低下が販売台数増を上回り、トータルでは前年比売り上げ高を下回る状況が続いている。上期はDell、HPに加えeMachineの低価格機投入で市場は低価格が続いた。しかしLCDの値下げの歯止めがかかってきた模様なので、本体の値下げが同じペースで進むとは思えない。

世界市場の成長回復に比べ日本市場は下期は低成長、価格は落ち着きを取り戻す展開になり、前年を上回る売り上げは期待できないと見ている。販売価格は世界標準に限りなく近づき、売り上げは日本ローカルのままという事態が今後とも続くであろう。■


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やっぱり、アームストロングか!

2005-07-20 16:40:34 | スポーツ
若干期待を込めてアームストロング消耗したかも言った舌の根も乾かないうちに、まだ山岳コース半ばなのに気が付いたら総合タイムで彼と後続の選手との差が昨年より開いていた。これでは来年もやるなんていうことになるかも。ウルリッヒの衰えは隠せないし、バッソはまだ力不足だった。事故でもない限り勝負あった。こうなったらアームストロングが来年もやって新しい王者、多分バッソ、に敗れて引退するとドラマティックなのだが。これだけ派手にシェリル・クローを広告塔に使った後では引退撤回はありえないか。■

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Summer Reading 05(1)

2005-07-20 15:05:18 | 本と雑誌
このところ何故か読書意欲がなくなってきた気がする。新聞、雑誌やインターネットなどの表面情報を追っかける傾向が強まったのと同時に、どちらかというと読みたい本よりも読まなければと思っている本を読もうという意識が働いたためかもしれない。今後、せめて夏休みの田舎にいる間は趣向を変えてみようと思う。

未来の選択 Aハモンド トッパン 1999
飢餓の世紀 Lブラウン ダイアモンド社 1995
この二つの書を対比すると、前者は人口増を国力を高める善と捉え、後者は貧困を招く悪と捉えている。面白いのは両方とも正しい、つまり中国やインドの圧倒的な人口増が20年後両国を世界のスーパーパワーにするというシナリオが描かれていると同時に、人口増が食物の生産性を上回りアフリカの貧困を招き、環境汚染を招き、アフリカだけでなく中国・インドの感染症(HIVなど)を深刻なものにしているという説である。どちらを見ても日本は世界の主役ではない。

通貨烈々 船橋陽一 朝日文庫 1992
グリ-ンスパン Bウッドワード 日本経済新聞 2001
前者が85年プラザ会議から88年頃までにドル安円高マルク高が進行した時、G5各国の中央銀行と財務省など政治との関係・事情がどういうもので、どういう力学が働いたかをBウッドワード風に描いている。当時の日本のプレゼンスの大きさは今の若い人達には理解できないだろう。又、この時代にいかにしてバブルの種が植えられたか理解が進むと思う。後者は年代的にそれを受けた形でボルカーの後をついでグリーンスパンが連銀議長となり彼がいかにして影響力を強めブラックマンディやITバブルに対応して行ったか興味深いものがある。共通のテーマとして一貫して中央銀行が政治と以下に適切な距離を保つかに腐心しているところが私のような素人には興味深い。

さらば外務省 天木直人 講談社 2003
道路の権力 猪瀬直樹 文芸春秋 2003
この本に共通するのはチョット前までは話題の書が、たったの1年半で古本屋で100円で買えるようになったという皮肉な事実である。民営化委員会の中で思ったよりいろいろな意見があったというのは知らなかった。連日の道路公団民営化の過熱した報道が昨日のように思い出される。

スポーツドクター 松本剛史 集英社 2003

今年の田舎の夏は暑い。朝7時過ぎから10時までが読書に適した時間でそれ以降は暑くて集中できない。結局クーラーをつけて部屋にこもる。農作業も朝と夕方の涼しい時間で重なる。東京とどこが違うの? 少なくとも此方は緑があり、虫の声が聴こえ、ヒートアイランド現象がないので朝夕は涼しい。■ 


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郵政民営化の視点

2005-07-19 13:42:20 | 国際・政治
参院での郵政民営化法案が否決される可能性が高まったという見方が日増しに増えている。テレビや新聞は法案の内容より自民党が分裂し小泉政権が崩壊する政局のほうに興味があるようで、法案の内容やその意味についての分析が表面的で掘り下げが浅いように感じる。メディアはいつもの事ながら欧米の主要紙のように支持不支持を明確にしていない。

私は、郵政民営化は是非とも可決すべきだと考える。全国一律のユニバーサル・サービスの確保とか庶民の為の郵貯や簡易保険などへの影響があるかどうか、やってみなければわからないと思う。民営化により巨額の個人資産が民間に回り、海外を含む機関投資家が新たなビジネス機会を期待しているのは事実であろう。全国津々浦々に張り巡らされた集票マシーンが弱体化するという予測ももっともらしい。しかし、最も重要なのは底流にある政策決定プロセスの構造的な転換の戦いであると私は思う。

日本の政策決定プロセスは三層構造になっており、長い間に制度的・文化的仕組みとして機能してきた(船橋洋一氏)。即ち、(1)組織の下から上に上げる政策決定、(2)国内派と国際派の戦い、(3)決定に伴う犠牲や損失を出来るだけ「みんなで泣く」形を取る「苦痛の平準化」のプロセスである。この過程でシングル・イシュー政治家・省益死守官僚が既得権益集団の利害を調整する、いわば「強欲のプロセス」である。まさにこの「強欲のプロセス」が日本の政治のスピードと根本的な改革を阻んできた。失われた10年と世界一の財政赤字にした元凶であった。

小泉首相は従来プロセスを無視し官邸主導の政策決定を推進して来たが、郵政民営化は政策決定過程の変更だけではなく調整すべき権益の元金のかなりの部分を無くしてしまう改革の最終兵器とも言えるものなのである。つまり郵政民営化はこのプロセスの元金を一挙に300兆円以上無くしてしまう事になる。私はこの1点で郵政民営化法案を支持し、将来の政策決定プロセス転換を期待したい。国民への影響がどうなるのか良く見えない、じっくり時間をかけてよく議論をして欲しい、という意見が多いが、その批判は的が外れている。今後小泉氏ほどの執念を持ってやってくれそうな人材は見当たらない。今回しかチャンスはないのである。■


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