かぶれの世界(新)

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WBCベスト4の評価

2013-03-21 23:25:25 | スポーツ

 WBC日本代表はベスト4に留まり、3連覇はならなかった。チーム編成が決まり国内球団と練習試合が始まって、すぐに打線が弱いのが明らかになり3連覇は難しそうだと多くの人が思ったはずだ。期待度が低かったのでベスト4でよく頑張ったと評価された。私もそんな風に良くやったと感じる。細かいミスを指摘して敗因だと選手や監督を責める気にはなれない。三連覇を逃したのは基本日本チームが弱かった、相手が強かった、それでも勝つ日本らしさを発揮できなかった、為だと感じる。

 本番になってもWBCが初めての選手達の経験不足は覆いようがなく活躍できなかった。中継ぎの投手陣もピリッとしなかった。私には選手が小粒になったように感じた。正しくは「小粒には小粒の役割」を果たせなかった、井端を除いて。チームが夫々の役割を果たす為には強いリーダーが必要だった。主将の安部にその役割が期待されたが打撃不振に陥り、攻守にチームを引っ張るリーダーになれなかったと感じる。纏めて言うと日本チームは今までに比べ弱かった。

 二つ目の理由は、そして多分ベスト4に留まった最大の原因は、ドミニカやプエルトリコがこれまでに増して本気になり強かったことだ。応援は熱狂的でそれに煽られたように選手が燃えていた。準決勝の中継を見てプエルトリコの戦力の方が上回っていたように感じた。相手は強かった、そして日本チームにコツコツとやるべき事をやり相手に迫りミスを誘う執念深さが感じられなかった。

 三つ目の理由は、予選ラウンドで最後の2試合を大勝ちしたせいではないかと思う。これが日本選手でもホームランをバカバカ打てると勘違いさせた。当時の報道を見るとスポーツ・ジャーナリストもそう勘違いしたようだ。だがプエルトリコ戦で日本選手が大振りして三振の山を築く姿を見て目を疑った。かつてのジャパンではありえない姿だった。我を失っているように感じた。相手の力が上でも隙をついて勝つ日本らしいゲームが出来なかった。

 最後に次のWBCに備えるとしたら、日本プロ野球機構(NPB)はJリーグの一貫した選手・コーチ育成法を研究して欲しいと思う。今のNPBには国際ゲームで戦える選手を育てる仕組が弱い。高校・大学・社会人野球が長く代替を務めた。長いアマチア野球歴史の中で優秀な選手や監督を育ててきた。だが、二軍・独立リーグも含めたプロを統合してチーム運営から選手育成と競争を推進する一貫したシステムを作ることを私は勧めたい。■

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田舎暮らし雑感13春(3)

2013-03-18 23:15:30 | 日記・エッセイ・コラム

 甲状腺の定期検査で異常なく、たまに低血糖になるだけで血糖値も落ち着いていると母の担当看護婦から電話を貰い、今日もまた会って同じことを言われた。ただ、母は私を強く拒絶することもなくなったが、全体に反応が鈍くなったのが気になる。存在が薄くなった感じだ。

 前回の記事から更に3回ジョギングした。昨日は5km距離を伸ばして15km走ったが殆ど筋肉痛は感じなくなった。明日になって筋肉痛が遅れて出ないだろう。ちょうど同じ頃からアルコールを断った効果かもしれない。3週間の休肝だ。(実は今日飲む積りだ。)だが、いつも出来たちょっとしたことが今日は出来ず恥を掻いた。筋肉痛が出ないからと単純に若返った気はしない。

 先日、30半ばで始めた100m走の記録を60歳になっても維持し世界記録になった人のニュースを見た。彼によれば適切なトレーニングを続ければ人間の身体能力は維持できるのだそうだ。これを見て私は凄く勇気付けられた。今度東京に戻った時もう一度バドミントンに挑戦する積りで、フットワークとかスウィングの練習をしている。問題はそれが適切なトレーニングかどうかだ。

 実家の勝手口の1.5畳をガラス戸で囲うサンルームをホームセンターに検討して貰っている。家の書斎や居間は昼間でも暗くて気がめいるが、先週まで時に寒風が吹き東屋に居たくなかった。ざっとやりたいことを説明して意見を聞くと、標準品を取り付けるだけでも予想以上の費用と聞いて諦めた。東京の自宅の外装工事の費用が膨らんでとても支払えない。

 ところが、それから10日後に標準品の4割の費用で出来る見積を持ってきた。ネットで調べた価格と同等以下だ。理由を聞くと、在庫の材料を活用して年度末の駆け込みで売り上げを立てる特別価格だという。サンルームのまがい品だ。皮肉にもここに来て急に暖かくなった。ともあれ、明日松山から担当者が来て詳細を打ち合わせすることになった。

 田舎に来て1ヶ月になるが、その間やることが余りなかった。農協や銀行と市役所でいつもの手続きを済ませると、他にあまりやることがないのだ。母に代わってやるお寺や自治会などの行事も今はない。ここまで暇だった一番の原因は、実は雑草が生えなかったからだ。だが、暖かくなり急に雑草が伸び始めた。

 暖かくなると庭や家庭菜園、表の畑から山林まで手入れが必要になり、一気に仕事量が増える。数年前はやったのに今はやる気が失せた。梅雨時から盛夏が一番大変だ。かといって草刈り機は買っても、トラックター等機械は買えない。もう一度東京と田舎のカレンダーを見直す積りだ。盆暮れと黄金週間ベースから、雑草の処理をベースに楽にやれるカレンダーにしたい。■

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私的・787バッテリー問題

2013-03-16 21:57:27 | 社会・経済

 昨年、実家から東京に戻る時乗ったANAの飛行機は新しい機体だった。「これが噂の787か」とCAに確かめた。機内はゆったりした空間に新しい装備で快適だった。その後の行き来は事情でJALに変え、お馴染みの747に戻った。先月もJALを利用、当然787に切り替わってなかった。

 日本のエアラインが世界に先駆けて導入したボーイング社製787の事故調査が難航している。事故当初は焼け焦げた日本製のリチウムイオン・バッテリの問題が疑われ、次にバッテリーの過充電が疑われたが原因と特定できなかった。バッテリー・セルの一つがショートし、その熱が他のセルに伝播し熱暴走を起こした事は突き止めたが、そもそも何故ショートしたか原因不明だ。

 しかし、航空機を出荷できず売り上げがたたないボーイング社は当然として、日本を始め世界の航空会社は787が飛ばないと毎日巨額の損失が積み上がっていく。ボーイング社はバッテリー・ショートの根本原因は不明のまま、ショートしても熱暴走しない改善策を打って当局の許可を得て試験飛行を開始した。いわば「臭いものに蓋」の筋の悪い対策、追い詰められた選択だった。

 私の想像ではボーイング社は技術責任者(通常、CTO:Chief Technology Officerという)がいて、その指揮下に社内外の頭脳を投入して調査し対応策を練った結果だと思う。社内的にはCTOが責任を負い、社外的には社長が責任を負って改善策を推進しているはずだ。このやり取りの空間は巨大な圧力が掛かっていると想像する。ボーイング社では改善策を決定するまでに技術者対技術者、技術者対経営者の激論が交わされたと思う。

 何故そう思うかというと規模は遥かに小さいが私にも経験があるからだ。技術判断が経営に決定的な影響を与える事態に遭遇した。90年代初め、私は購入電子部品の品質を認定する技術部門の責任者になった。突然の人事異動で製品開発部門から落下傘で降りてきた管理者で、要するにこの領域では無知な上司だった。

 人事異動から間もなく、競合他社の携帯商品のバッテリーが発火してリコールする騒ぎが起きた。バッテリーが燃えたらしい。人体に危害を与え火事の原因になる深刻な事故に発展する恐れがありリコールは当然だった。マスコミが取り上げる事件に発展した。

 突然、素人部長に難問が突きつけられた。我社の製品は大丈夫か、販売店は心配している、安心して売ってくれと言えるか、3日間で営業に返事できる答えをくれと言われた。マスコミは他の会社の製品についても疑いを持っていたと思う。既に何万台も出荷しており、万が一問題があれば数億円の損失は避けられない状況だった。

 だが、専門外の私は経験豊かな担当課長に頼るしかなかった。それまで経験したことのない圧力が掛かり眠れない日が続いた。当時も今もバッテリーは扱いが厄介で、近年も各社の色々な携帯製品で問題を起こしている。彼とそのチームはその日のうちに競合他社の商品を入手し調査を開始し、3日目には同じと思われる現象を再現させ制御回路に原因があるとつきとめた。

 私の悪夢は3日間で終ったが、ボーイング社の技術部門と経営陣の責任者は2ヶ月続いている。今回のボーイング社の改善策は根本原因が分からないまま、バッテリーのセルの異常を封じ込めて広がらないようにした中途半端なもので、CTOはさぞかし寝覚めが悪いのではと私は同情する。再発すれば彼はクビ、だが今となっては腹をくくっているだろう。■

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負のオーラが全開だった3.11三回忌

2013-03-15 23:35:12 | ニュース

 東日本大震災から満2年経過した311日に前後して、新聞・テレビは2周年を追悼し復興状況を特集記事や特別番組で報じた。これらの記事や番組を見て私は全く元気が出ず、うんざりした気分になった。必死で頑張っている人達が出てこず救いがないのだ。テレビ画面に登場した被災者は文句ばっかり言っていた。本当に気の毒な被災者ばかりなのだが、そういう人を選んで報じていると感じた。復興の為頑張っている人達を取り上げないのはおかしいと感じた。

 一部で報じられたらしいが、実は自治体によって復興の進捗にかなりの差がある。自治体と住民の一体となった取り組みや、被災者の常識を覆す創造的な取り組みこそ報じられるべきだと私は感じた。個人レベルでも地域や自治体レベルでも、被災状況や放射能汚染などの条件が異なり一概に比べられない。成績の悪い子でもやり方を変えれば前向きになる。厳しい環境で悪戦苦闘する人達に光を当て、元気付ける報道のやり方があったはずだ。バランスに欠けている。

 結果として復興に差が出るのは当然で、それが物事の在り様だ。差が出るのは悪ではないし隠すことでもない。だが、報道は上手く行ってない事のみ焦点が当てられたように感じる。誤解を恐れず大胆に私の印象を述べるなら、成績の悪い子の言い分を取り上げ、その原因を指摘する報道だった。だが、知恵を振り絞り成果を上げる成績の良い子は報じる価値がなかっただろうか。

 殆どの報道は復興の遅れの実態を伝え、その原因として政府の対応を非難するものが多かった。省庁の縦割り行政と融通の利かない規制・許認可を非難するとか、人手不足と材料不足が問題で今後アベノミクスの目玉である公共事業が全国に展開されると更に困難な事態になると報じた。報道の大半が暗いニュースばかりで、日本全国に負のオーラを撒き散らかしていると感じた。

 指摘は事実で正しいと思うが、何を報じるかの判断が正しくないと思った。何故頑張って復興を推進している人達や組織をもっと紹介して、被災者や国民を元気付けないのだろうかと思った。マスコミは問題指摘に熱中するばかりで、頑張って成功している人達を無視しているように感じた。マスコミの発想が、力低下したと評判の悪い「ゆとり教育」と同じ延長線上にある。

 復興に苦労している時こそ、成功例を取り上げて何故上手くいったのか、遅れているところと何が違うのか調べて報じるべきだ。自治体間で復興競争させてもいいではないか。リーダーの非常時の能力にだって差がある。今の報道は成績の悪い子だけを取り上げ、頑張って良い成績をとった子を無視している。運動会のかけっこで差別するのは良くないから、順位を付けず一等賞をあげないみたいな馬鹿げた報道だ。

 原発事故報道についても同じような傾向が続いている。事故収束の長い道筋が如何に困難かを各社報じ、足元の現場で作業を取り仕切る東電等の放射能管理に手抜き問題があると指摘するニュースが目立った。だがインタビューに応える声を暗い声に変えるのは、テレビ局が意図的に悪いイメージに脚色している、意図的に作った負のオーラ全開でニュースを流していると感じる。テレビはシナリオに合わせて声色を変えるとかニュースを脚色している。

 「原発事故にグッドニュースはないとの報道の方針」を感じる。しかしそんなことはない。注目されて無いが、ほぼ同じ条件で女川原発は事故を免れた。福島と何が違ったのか調べる価値があると思うが、成功例はニュース価値が無いと思っているのだろうか。日本人とは違う目で見た国際調査団の結果があるのだから、比較調査して今後の対応に生かすよう指摘すべきだ。

 上記のように、実は自治体によって復興の進捗にかなりの差がある。自治体と住民の一体となった取り組みや、被災者の常識を覆す創造的な取り組みこそ報じられるべきだ。或いは高濃度汚染下での除染作業の為の技術開発が進み、原発事故収束に貢献すると同時に我国の除染やロボット技術に焦点をあてて特番で夢を報じるとか。これら復興にかかわるプラスの出来事が次々と生まれる、それを後押しするようでなければいけないと思う。■

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独居老人の繰言

2013-03-14 16:53:56 | 日記・エッセイ・コラム

 私が留守の間に自宅の外装工事が進んでいる。工事に神経を使い家内が帯状疱疹になっていると、昨日電話で娘が非難めいた口調で教えてくれた。思いやりが無いと。外装工事は家族、特に家内の為で壁の色は彼女が決めたし、契約には立ち合って詳細な事情は分かっているはず、工期が遅れても田舎行きの日程は決まっていたから止むを得なかった、とつい言訳をした。女性軍が連携して攻めてきた感じだ。

 工事の初日に足場を組む為に家の前の車をどかす必要がある、どうすべきかと家内が私の携帯に相談の連絡が来た。足場を組む時だけ工務店の駐車場にでも置かせてもらえと助言した。昨日は足場を取り払うので再度車を動かそうとしたら今度はタイヤの空気が抜けていた、困ったと相談された。ガソリンスタンドかオートバックスに連絡したらと言うと、期待した答えでなく彼女は機嫌が悪かった。結局、ディーラーに持ち込み軸が壊れてタイヤごと交換になった。

 会社勤めの家内は時間が限られる中、次々に起こる予定外の事態に対応せざるを得ず、神経を使って吹き出物が出来たらしい。私が会社勤めした頃は想定外の事件が起こるのが日常で、それをいかに管理するかが主な仕事だった。我が家のでもそういう分担だったかもしれない。「大した問題ではないじゃないか」、そうは言わなかった。私が単身赴任中は受験を控えた子供3人を抱えて万事彼女が対処した。最近はそういう大変な事もなくなったので、心の準備が出来てなかったのかもしれない。

 私は元々ストレスに強かったとは思わないが、会社勤めの中で厳しい経験をして鍛えられた。後天的なものだ。追い詰められた時、血圧が上がり不整脈になったこともある。苦しい経験を乗り越えるたびに強くなった。弱い姿を見せず売られた喧嘩は買い、挑戦され侮られると後には引かなかった。同時に厳しい時こそリラックスしてストレスに耐える技も上司から教わった。そんな私の変化を家族は知らなかったと思う。だからそんな経験もない家内が、突然想定外の事態が起きて判断を迫られたら精神的に大変だった事は理解できた。

 私の子供の中で最もズケズケ言ってくれるのが娘で、彼女が言うと子供の頃の可愛い顔が浮かんで何でも許すみたいなところがある。だが今回、承知していても娘に指摘されて少しカチンと来た。何で好んで田舎に来て一人暮ししているのか分かっているのか。誰の助けもなく母の介護の為に田舎に戻り、雑草が茂り小便まみれだった実家を手入れし、山林田畑が荒れて近所の迷惑にならないようにし、先祖から続いてきた馬鹿でかい実家と庭やお墓を子供達に受け継ぐ為だ。

 東京にいる時はいる時で家族の絆(この言葉は嫌いだ)を守る機会を作る為に心を砕いてきた。今回だって、家内の誕生祝の食事会のアレンジを娘に頼んだ返事がこれだ。複雑な気分になって当然だといいたい。とはいっても子供達には夫々の人生があり、それが彼等にとって最も重要な事だと分かっている。私も田舎で苦労してるばかりではない、一人で快適に過ごせるよう楽しみも見つけた。田舎で一人苦労していると言うのはみっともない。でも、言ってみたかった。■

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