かぶれの世界(新)

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昔馴染みの土地の事故で思い出す

2017-12-21 16:03:07 | ニュース
このところ二十数年前の米国赴任時代にしばしば行ったことのある土地から変わったニュースが流れて来て、年のせいか当時を思い出して感傷的になった。 

最初にワシントン州シアトル市からオレゴン州ポートランド市に向かって西海岸を走る鉄道アムトラックが脱線、幾つかの車両が丁度下を走る高速道路(i5と呼ばれている)に落下したというニュースだ。場所はシアトルから約1時間南下したタコマ市と州都オリンピア市の間にある陸橋だった。大事故なので日本でも報じられた。

普段は一切列車は利用しないが、一度だけ子供達が遊びに来てくれた機会にアムトラックでポートランドに日帰り旅行したことがある。通常は車だったのだが。週末になるとハイキングに行ったオリンピック国立公園(ONP)は、i5を通りオリンピアを経て州道101(有名な加州の101に繋がる)に乗換え北上、オリンピック半島の各地を歩いた。因みにワシントン州は州内に3つの国立公園がある全米一自然に恵まれたところだ。

その高速道路i5はカナダ国境からメキシコ国境まで西海岸を走る大動脈、事故を伝える動画を見ると上り線が通行止めになっており大変だったと思う。しかし映像を見て一番先に目に入ったのは高速道路の両側の針葉樹の美しい森だった。これを見て私は当時行ったオリンピック半島の町や山を思い出し感傷的になってしまった。

家内が好きだった映画「青春の旅立ち」のロケ地(ポートタウンゼント)や、有名なソルダック温泉(ポートアンゼルス)とか、太平洋海岸線オゼットのハイキングコースだとか、今は思い出すこともなくなった美しい自然が次々と脳裏に浮かんできた。当時いつもは針葉樹の森に囲まれたこのi5を往復したものだった。

事故の2,3日前だったかにサンフランシスコ湾の観光地フィッシャーマンズワーフの桟橋付近にいる名物のアシカが遊泳中の人を噛んだというニュースを見つけた。数日の間に何人かの人が噛まれたという。最初に思ったのは「何で?そんな話聞いたことない」だった。幸い大した怪我ではなかったようだ。

普段仕事で行くところではないが、サクラメント市に引っ越した後日本から家族などプライベートのお客があるとケーブルカーに乗って行き食事したり観光船に乗せたりした映像が浮かんできた。だが、そのあと思ったのは「待てよ、今どき水泳する奴がいるのか、寒くて絶対無理!」 そういう私は多少理由が分かっている。

秋も深まったシアトル郊外の内海の水際で子供達が遊んでいるのを見た時だ。「寒くないのかな?」と独り言を言うと、連れが「白人は皮膚が厚く寒さに強い」んだと説明した。いまだに嘘か本当か知らないが、その言葉は覚えている。その後山歩きした時山中の湖で水遊びする子供を見た。山にある池や湖の水温は低いから注意しろと言われたことがある。サンフランシスコ湾の被害者も白人だったのかな?

その次はアトランタ空港が突然の停電で機能停止したというニュース。実はアトランタに行ったのは一度か二度だ。アトランタ空港で何度か飛行機を乗り換えたがそれだけ。バカでかい飛行場で航空会社が別のフライトに乗り換える時、特にフライトが遅れたりすると配慮して優先搭乗させてくれず乗換が大変だった。

ある時接続が悪くて翌日まで乗り継ぎのフライトが無く空港近くのホテルに泊まった。実はアトランタに行ったことがあると言ってもそれも含む。アトランタの私の印象は最悪。その日はニューヨークからイースタン航空(今は合併してない)に乗った。やむを得ず泊まったホテルのレストランで食事をしていると、見覚えのある美人が目に留まった。当時の米国人同僚もイースタンのスチューアデスは美人が多いと言っていたのを思い出した。

私服に着替えた数人のスチューアデス、今風に言うとCA、が近くの席に座りピアノやカラオケを始めた。多分航空会社が同じホテルをアレンジしてくれたのだろう。中々の美人でそれまでの不平不満や疲れがぶっ飛んだ。最近は停電で空港で一夜を過ごしたなんて話を聞くと、昔はホテルに泊まれて良かったと思った。アメリカから流れて来たが日本では報じられない小さいニュースでした。■
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天邪鬼・米軍ヘリ部品落下の扱いに違和感

2017-12-20 14:15:26 | ニュース
米軍普天間基地周辺の小学校に米軍ヘリの部品が落下した事故を受けて、児童の生命にかかわると抗議した翁長知事は徹底的な原因究明とそれまで飛行停止を求めた。周辺に住む住民から抗議の声が聞かれた。しかし、1週間後米軍は飛行を再開すると報じられ更なる怒りの声が報じられている。

私はこのニュースを見て激しい抗議は当然と思いながらも、一方で違和感があった。というのはちょっと前にKLMオランダ航空が関空を飛び立った後、大阪市の町のど真ん中に大きな部品が落ちた事故を思い出したからだ。しかもその時は部品が主要道路の国道に落ち跳ね返って走行中の車を直撃したからだ。

だが、今回の事故のように住民が大騒ぎし知事が政府にクレームするような事態にはならなかった。事故の重大さからいえば、我が国の上空を飛ぶ航空機の部品が人口数百万の大都市に落下する方が余程危険だと思う。しかし、当時は注目されたが政治問題になることもなく忘れ去られどういう対応をとったかも記憶がない。

何故その程度の反応だったか、理由は極めて簡単だ。それは事故機が「KLM航空」で部品落下したのが「大阪市」だったからだ。カッコ内を米軍と沖縄に置き換えれば大騒ぎになったことは100%間違いない。

これ等の例が示すように、沖縄で起きた米軍が関係する事故・事件は過剰反応し政治問題化する傾向が極めて強い。というか必ずそうなると言ってよい。逆に同じような事件でも米軍が関わってないと単なるローカルニュースで終わってしまう。マスコミの扱いにも明らかに差がある。地元メディアはそうなってやむを得ないが、本土のメディアも沖縄地元民の気持ちを汲み取った全国向け報道になる。

天邪鬼な私はこの扱いの差を危険な兆候のように感じる。ニュースメディアは物事を全体像で把握し公平に見て、同時にミクロの視点で切り込んでいく姿勢を忘れてはならない。でないと自分に都合の良い一方的な意見を主張し全体を間違った方向に突き動かしていく恐れがあるからと私は思う。

常に視線を上げ振り返って自分の立ち位置を確認しながら皆に知らしめる誰かが必要だ。今の所、住民も自治体も国もメディアの誰もその役目を果たしていない。天邪鬼としては、いつか「沖縄」と「米軍」が別の言葉に入れ替わって重大な危機が来るなんてことにならないことを祈る。■
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同病、相通じる

2017-12-18 14:40:57 | 健康・病気
先週土曜日にバドミントン練習後、近くの食品スーパーで昼食の惣菜を買って体育館の自転車置き場に戻った。ロビーに下半身のストレッチらしき運動をやっているクラブのリーダーとマネージャ等がいた。心配して「どこか悪いの、大丈夫?」と聞くと、膝の痛みが悪化したので膝の強化運動をやっているのだという。

彼は私が30才になった頃、気分転換で始めたバドミントンを正式な運動としてコーチしてくれた会社のバドミントンクラブのリーダーだった。当時は都の社会人リーグに加入してチームのエースとして活躍していた。裸になると全身が鍛えられた筋肉ムキムキだがバランスの取れたスポーツマンの体型だった。

それなのに膝の痛みが年々悪化して大変なのだそうだ。彼みたいに若い時から鍛えた身体でもそうなるのかと聞くと、バドミントンのトレーニングの中に膝を強化するようなものはなかったから私のような趣味のプレーヤーと同じだという。そこで、膝も鍛えようがあると資格を持つマネージャから教わっていたところを見かけた訳だ。

以前投稿したように私もテレビ体操をやり始めて、体の個別部位毎に弱い部分が分かり、中でも膝と平衡感覚が劣化していると気付かされた。それ以来、自己流だが膝の強化法を考え続けている。彼等の話を聞くとハードで効果がありそうだった。もっと聞きたかったが、昼食前で家内を待たせるわけにもいかず今度詳しく聞きたいと言って帰宅した。膝を回復させる希望が出て来た。

その翌日いつもの遊歩道を歩いていると、会社勤め時代の昔の同期会の飲み会仲間に会った。彼とは今年の春に出会った時に前立腺肥大症の手術をしたと聞いていたので、様子を尋ねると至極快調だという。手術前は酒を飲んでトイレに立つと小便が出ないので困っていた、前立腺肥大症の症状と診断されたという。

手術は患部にレーザーを当てて前立腺を散らして小さくし尿道の圧迫を緩めたという。手術の後は順調だという。私も前立腺肥大と診断されているが、症状は頻尿で酷い時は夜3-4回トイレに立つこともある。彼は全く小便が出なかったというから症状は異なる。私の場合はスポーツ等で体内の水分が少なくなった時に酒を飲んで、小便が濃くなり膀胱が刺激され何度もトイレに立ち頻尿が加速したと実感している。

11月末に帰京したあと頻尿が改善した。このところ朝起きるまでにトイレに立つのは1回だけ、悪くて2回に改善した。思いつく原因は食事、温度、血圧だ。ワンパターンの食事から家内の作る多様な食材を使った食事に変わったのと、田舎の昔の農家と比べ自宅は2重窓や断熱材で暖かいこと、血圧が110-70台前後に安定していることだ。多分、その組み合わせだろうと思う。

手術した彼に聞き忘れたことがある。小便が出なくなる前の症状として頻尿があったかどうか。私の現在の頻尿を彼が経験したとなれば、私の未来の姿が見えて来る。多分、何をすればいいかも分かるはずだ。正直なところ、私はそれほど頻尿を気にしている訳ではない。トイレの後また熟睡すればいいんだろうと開き直っている。■
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伊方原発運転差し止め仮処分に違和感

2017-12-16 15:59:27 | ニュース
3日前に広島高裁が地裁の決定を覆し、伊方原発3号機の運転を禁じる決定をしたと報じられた。判断のポイントは1万年に1度の確率で阿蘇山が噴火し火砕流が到達するリスクに対応していないというのが決定の理由だと報じられた。その確率を現実的なリスクと見れば決定は正しいと思うが、私には違和感があった。

ちょっと待てよ、おかしくないか。もし阿蘇山の噴火で火砕流が海を越えて伊方町まで届く事態が起こったら、その半分もない距離にある熊本市や大分別府など多くの町に住む人達は一体どうなるのだろう。最早原発どころの話ではない、九州に住む何百万人もの人たちの生命の危機に見舞われるのではないだろうか。

この決定は人命を守る為に九州に人は住んではいけないことを意味するのではないか。普賢岳の小さな火砕流でも多くの命を奪った。更に直接でなくとも火砕流が石油精製所や天然ガスなどに引火して被害を大きくする恐れがある施設は阿蘇山の周りに数限りなくある。原発禁止だけで1万年に1度のリスクには対応できない。

原発だけ1万年に1度のリスクに構えよというのはバランスに欠けている。今迄にも何度か指摘したが、2万人もの命を奪った東日本大震災の後で、福島原発の事故だけを悪者にした発想と同じだ。これでは、自然災害をトータルで備えて被害を最小化することは出来ない。「原発事故は防げた、だけど何十万人かは亡くなりました」となるだろう。

私の実家は伊方原発から30km以内の愛媛県大洲市にあり、南海地震に備えた対応は四国電力から定期的に広報が届き避難訓練もされている。実家から西に200km足らずの所に阿蘇山があり、小学校の修学旅行先だったこともある。阿蘇は遠くの憧れの観光地であり避難の対象ではなかった。ずっとそうあって欲しい。■
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トランプ大統領のターニングポイント?

2017-12-14 15:02:04 | ニュース
昨日の昼食後パソコンを開くと米国からのニュース速報が雪崩のように飛び込んでいた。アラバマ州上院議員補選の結果を伝えるもので、トランプ大統領が推したロイ・ムーア共和党候補が大接戦の末に僅差(1.数%)で敗れたことを伝えるものだった。CNNテレビはずっとこのニュースばかりやっていた。

勝ったにもかかわらずダグ・ジョーンズ民主党候補より、敗れたムーア氏の方が圧倒的に知名度が高かった。私は最初ダウジョーンズと聞き間違えマーケットのニュースかと思った。知名度の差の理由はムーア氏が30代のころ複数の10代の女性と性的関係を迫ったという訴えが続出し、保守の牙城の南部アラバマ州で絶対的だった支持が急速に失われたと連日報じられていたからだ。

共和党全国委も他州への波及を恐れ支持を取り下げた。にも拘らず候補を辞退せずトランプ大統領が支持を表明した。私にはこんな不利なゲームに4日前になって急に勝負をかけたのか何故か全く分からない。私的に下世話な推測をすると、トランプ自身がセクハラまがいの振る舞いをしたと訴える声が報じられ、それでムーア候補が辞退することにでもなれば自分に火の粉が飛んでくると思ったのじゃないかと邪推する。

報道によれば、首にしたバノン元首席戦略補佐官が支持するムーア氏側につくことで、バノン氏に代表される極右勢力の支持を繋ぎとめる為だった。トランプ大統領はこのところ大統領選時の公約の実現を強行する姿勢が目立つ。家族や軍人出身スタッフが揃って反対してもやってしまった、そこまで追い詰められていると感じる。

その後の報道を見て面白い事実に注目した。投票所で両党の候補者以外の名前を書いた(Write inというらしい)票が1%以上あり、それがムーア氏の敗因の一つだったかもしれない。従来多かった黒人の棄権が今回大幅に減り(オバマを選んだ時より多く全体の29%に達した)、その95%がジョーンズ候補に投票した。

人種性別比でも白人男女(27%:35%)、黒人男女(93%:98%)と人種に拘らず女性票が民主党候補に流れて行った。つまり女性の支持が離れていくと共和党が圧倒的に強い南部州でも共和党候補は勝てないという証明をした。それがアラバマ州で起こったというのは私には驚きだった。黒人票・女性票の変化が勝敗を決めた。

トランプ大統領は読み間違えたのだろうか。もしかしたら確信犯かもしれないと私は思う。正しければ、それほどバノン氏が代表する極右勢力の支持が必要だったということだ。支持率30%前半の殆どは極右とその親派からなっているなら成り立つ仮説だ。だが、それでは来年予定されている中間選挙に共和党は勝てない、それが明確になると大統領と議会の関係は危機的になる。今回はそんなターニングポイントになったかもしれない。■
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