このところ二十数年前の米国赴任時代にしばしば行ったことのある土地から変わったニュースが流れて来て、年のせいか当時を思い出して感傷的になった。
最初にワシントン州シアトル市からオレゴン州ポートランド市に向かって西海岸を走る鉄道アムトラックが脱線、幾つかの車両が丁度下を走る高速道路(i5と呼ばれている)に落下したというニュースだ。場所はシアトルから約1時間南下したタコマ市と州都オリンピア市の間にある陸橋だった。大事故なので日本でも報じられた。
普段は一切列車は利用しないが、一度だけ子供達が遊びに来てくれた機会にアムトラックでポートランドに日帰り旅行したことがある。通常は車だったのだが。週末になるとハイキングに行ったオリンピック国立公園(ONP)は、i5を通りオリンピアを経て州道101(有名な加州の101に繋がる)に乗換え北上、オリンピック半島の各地を歩いた。因みにワシントン州は州内に3つの国立公園がある全米一自然に恵まれたところだ。
その高速道路i5はカナダ国境からメキシコ国境まで西海岸を走る大動脈、事故を伝える動画を見ると上り線が通行止めになっており大変だったと思う。しかし映像を見て一番先に目に入ったのは高速道路の両側の針葉樹の美しい森だった。これを見て私は当時行ったオリンピック半島の町や山を思い出し感傷的になってしまった。
家内が好きだった映画「青春の旅立ち」のロケ地(ポートタウンゼント)や、有名なソルダック温泉(ポートアンゼルス)とか、太平洋海岸線オゼットのハイキングコースだとか、今は思い出すこともなくなった美しい自然が次々と脳裏に浮かんできた。当時いつもは針葉樹の森に囲まれたこのi5を往復したものだった。
事故の2,3日前だったかにサンフランシスコ湾の観光地フィッシャーマンズワーフの桟橋付近にいる名物のアシカが遊泳中の人を噛んだというニュースを見つけた。数日の間に何人かの人が噛まれたという。最初に思ったのは「何で?そんな話聞いたことない」だった。幸い大した怪我ではなかったようだ。
普段仕事で行くところではないが、サクラメント市に引っ越した後日本から家族などプライベートのお客があるとケーブルカーに乗って行き食事したり観光船に乗せたりした映像が浮かんできた。だが、そのあと思ったのは「待てよ、今どき水泳する奴がいるのか、寒くて絶対無理!」 そういう私は多少理由が分かっている。
秋も深まったシアトル郊外の内海の水際で子供達が遊んでいるのを見た時だ。「寒くないのかな?」と独り言を言うと、連れが「白人は皮膚が厚く寒さに強い」んだと説明した。いまだに嘘か本当か知らないが、その言葉は覚えている。その後山歩きした時山中の湖で水遊びする子供を見た。山にある池や湖の水温は低いから注意しろと言われたことがある。サンフランシスコ湾の被害者も白人だったのかな?
その次はアトランタ空港が突然の停電で機能停止したというニュース。実はアトランタに行ったのは一度か二度だ。アトランタ空港で何度か飛行機を乗り換えたがそれだけ。バカでかい飛行場で航空会社が別のフライトに乗り換える時、特にフライトが遅れたりすると配慮して優先搭乗させてくれず乗換が大変だった。
ある時接続が悪くて翌日まで乗り継ぎのフライトが無く空港近くのホテルに泊まった。実はアトランタに行ったことがあると言ってもそれも含む。アトランタの私の印象は最悪。その日はニューヨークからイースタン航空(今は合併してない)に乗った。やむを得ず泊まったホテルのレストランで食事をしていると、見覚えのある美人が目に留まった。当時の米国人同僚もイースタンのスチューアデスは美人が多いと言っていたのを思い出した。
私服に着替えた数人のスチューアデス、今風に言うとCA、が近くの席に座りピアノやカラオケを始めた。多分航空会社が同じホテルをアレンジしてくれたのだろう。中々の美人でそれまでの不平不満や疲れがぶっ飛んだ。最近は停電で空港で一夜を過ごしたなんて話を聞くと、昔はホテルに泊まれて良かったと思った。アメリカから流れて来たが日本では報じられない小さいニュースでした。■
最初にワシントン州シアトル市からオレゴン州ポートランド市に向かって西海岸を走る鉄道アムトラックが脱線、幾つかの車両が丁度下を走る高速道路(i5と呼ばれている)に落下したというニュースだ。場所はシアトルから約1時間南下したタコマ市と州都オリンピア市の間にある陸橋だった。大事故なので日本でも報じられた。
普段は一切列車は利用しないが、一度だけ子供達が遊びに来てくれた機会にアムトラックでポートランドに日帰り旅行したことがある。通常は車だったのだが。週末になるとハイキングに行ったオリンピック国立公園(ONP)は、i5を通りオリンピアを経て州道101(有名な加州の101に繋がる)に乗換え北上、オリンピック半島の各地を歩いた。因みにワシントン州は州内に3つの国立公園がある全米一自然に恵まれたところだ。
その高速道路i5はカナダ国境からメキシコ国境まで西海岸を走る大動脈、事故を伝える動画を見ると上り線が通行止めになっており大変だったと思う。しかし映像を見て一番先に目に入ったのは高速道路の両側の針葉樹の美しい森だった。これを見て私は当時行ったオリンピック半島の町や山を思い出し感傷的になってしまった。
家内が好きだった映画「青春の旅立ち」のロケ地(ポートタウンゼント)や、有名なソルダック温泉(ポートアンゼルス)とか、太平洋海岸線オゼットのハイキングコースだとか、今は思い出すこともなくなった美しい自然が次々と脳裏に浮かんできた。当時いつもは針葉樹の森に囲まれたこのi5を往復したものだった。
事故の2,3日前だったかにサンフランシスコ湾の観光地フィッシャーマンズワーフの桟橋付近にいる名物のアシカが遊泳中の人を噛んだというニュースを見つけた。数日の間に何人かの人が噛まれたという。最初に思ったのは「何で?そんな話聞いたことない」だった。幸い大した怪我ではなかったようだ。
普段仕事で行くところではないが、サクラメント市に引っ越した後日本から家族などプライベートのお客があるとケーブルカーに乗って行き食事したり観光船に乗せたりした映像が浮かんできた。だが、そのあと思ったのは「待てよ、今どき水泳する奴がいるのか、寒くて絶対無理!」 そういう私は多少理由が分かっている。
秋も深まったシアトル郊外の内海の水際で子供達が遊んでいるのを見た時だ。「寒くないのかな?」と独り言を言うと、連れが「白人は皮膚が厚く寒さに強い」んだと説明した。いまだに嘘か本当か知らないが、その言葉は覚えている。その後山歩きした時山中の湖で水遊びする子供を見た。山にある池や湖の水温は低いから注意しろと言われたことがある。サンフランシスコ湾の被害者も白人だったのかな?
その次はアトランタ空港が突然の停電で機能停止したというニュース。実はアトランタに行ったのは一度か二度だ。アトランタ空港で何度か飛行機を乗り換えたがそれだけ。バカでかい飛行場で航空会社が別のフライトに乗り換える時、特にフライトが遅れたりすると配慮して優先搭乗させてくれず乗換が大変だった。
ある時接続が悪くて翌日まで乗り継ぎのフライトが無く空港近くのホテルに泊まった。実はアトランタに行ったことがあると言ってもそれも含む。アトランタの私の印象は最悪。その日はニューヨークからイースタン航空(今は合併してない)に乗った。やむを得ず泊まったホテルのレストランで食事をしていると、見覚えのある美人が目に留まった。当時の米国人同僚もイースタンのスチューアデスは美人が多いと言っていたのを思い出した。
私服に着替えた数人のスチューアデス、今風に言うとCA、が近くの席に座りピアノやカラオケを始めた。多分航空会社が同じホテルをアレンジしてくれたのだろう。中々の美人でそれまでの不平不満や疲れがぶっ飛んだ。最近は停電で空港で一夜を過ごしたなんて話を聞くと、昔はホテルに泊まれて良かったと思った。アメリカから流れて来たが日本では報じられない小さいニュースでした。■