第38期女流名人位戦予選は、①枠・室谷由紀女流1級、②枠・山田久美女流三段、③枠・山口恵梨子女流初段、④枠・渡辺弥生女流2級、⑤枠・野田澤彩乃女流1級がリーグ入りし、全行程を終えた。私は1月11日のブログでリーグ入り者の予想をしたが、結果は4人当たり。これは当たるも八卦、当たらぬも八卦で、どうということはない。
そこで本日は、A級リーグの女流名人挑戦者と降級者、B級リーグの昇降級者を予想してみたい。
まずA級リーグから。
1位 清水市代女流六段
2位 早水千紗女流二段 ▼降級
3位 甲斐智美女王・女流王位
4位 斎田晴子女流四段
5位 上田初美女流二段
6位 岩根忍女流二段 ▼降級
7位 中井広恵女流六段 ◎挑戦
8位 矢内理絵子女流四段
9位 中村真梨花女流二段
張出 千葉涼子女流三段 ▼降級
29日までに、甲斐女王×斎田女流四段、中井女流六段×上田女流二段の対局が終わっているが、ここではその結果を加味しないで、予想を立ててみた。
まず、女流名人挑戦は中井女流六段とした。中井女流六段は、もうとっくに大台は越えているが、昨年は女流公式戦19連勝の新記録を打ち立てるなど、棋力の衰えはまったく見られない。
中井女流六段のタイトル戦登場は、女流棋界分裂騒ぎのあった2006年度の第33期女流名人位戦が最後。そろそろタイトル戦での雄姿を見せてもらいたい。
降級は誰を選ぶかむずかしいが、消去法で考えてみる。挑戦レースに絡むであろう甲斐女王、上田女流二段は当然残留。私が将来の女流名人と目している中村女流二段も残留。元女流名人の清水女流六段、斎田女流四段、矢内女流四段も、落ちることはないだろう。
これで残り3人が決まってしまう。千葉女流三段は育児で忙しく、対局に専念できないと思う。岩根女流二段は倉敷藤花戦で挑戦者にはなったものの、最近は安定感を欠いている気がする。A級残留は厳しいと見た。
もうひとりは早水千紗女流二段。早水女流二段の鋭い攻めは魅力的だが、今期は不発に終わると見る。
以上3名。しかしA級クラスになると、名人挑戦も降級も、誰がなってもおかしくない。
次はB級リーグ。
1位 石橋幸緒女流四段 △昇級
2位 北尾まどか女流初段
3位 本田小百合女流二段 △昇級
4位 竹部さゆり女流三段 ▼降級
5位 室田伊緒女流初段 ▼降級
6位 山田久美女流三段 △昇級
6位 山口恵梨子女流初段 ▼降級
6位 野田澤彩乃女流1級 ▼降級
6位 渡辺弥生女流1級 ▼降級
6位 室谷由紀女流1級
石橋女流四段は不調だが、このメンバーでは昇級者に挙げざるを得ない。順位1位のアドバンテージは大きく、順位の差でギリギリ昇級という感じか。
本田女流二段は玉を固める将棋が得意のようだが、玉が薄い将棋も指しこなす。こういう将棋は強い。元来本田女流二段はB級の将棋ではない。1期で復帰するだろう。
いまひとりは山田女流三段とした。山田女流三段もすでに大台に乗っているが、美貌も棋力も衰えはない。このメンバーなら昇級の有力候補である。
降級者のほうは、ここでも残留棋士を先に選んでみた。
熟考のすえ、北尾まどか女流初段と室谷由紀女流1級とした。現在最も「将棋」に接しているのは北尾女流初段だと思う。ふだんから頭の中に将棋盤が入っているわけで、こうした状態の(女流)棋士は強い。
女流棋界のホープ・室谷女流1級は、私の想像以上に強くなっているようである。山口女流初段も進境著しいが、室谷女流1級のほうがわずかに手厚いと見た。
よって、山口女流初段と名前の出なかった4名は、降級とした。
女流名人位戦リーグは、9局も指せる大リーグ。女流名人挑戦や昇級はもちろんだが、9局という対局の中で、各自が何かを得られればいいと思う。
そこで本日は、A級リーグの女流名人挑戦者と降級者、B級リーグの昇降級者を予想してみたい。
まずA級リーグから。
1位 清水市代女流六段
2位 早水千紗女流二段 ▼降級
3位 甲斐智美女王・女流王位
4位 斎田晴子女流四段
5位 上田初美女流二段
6位 岩根忍女流二段 ▼降級
7位 中井広恵女流六段 ◎挑戦
8位 矢内理絵子女流四段
9位 中村真梨花女流二段
張出 千葉涼子女流三段 ▼降級
29日までに、甲斐女王×斎田女流四段、中井女流六段×上田女流二段の対局が終わっているが、ここではその結果を加味しないで、予想を立ててみた。
まず、女流名人挑戦は中井女流六段とした。中井女流六段は、もうとっくに大台は越えているが、昨年は女流公式戦19連勝の新記録を打ち立てるなど、棋力の衰えはまったく見られない。
中井女流六段のタイトル戦登場は、女流棋界分裂騒ぎのあった2006年度の第33期女流名人位戦が最後。そろそろタイトル戦での雄姿を見せてもらいたい。
降級は誰を選ぶかむずかしいが、消去法で考えてみる。挑戦レースに絡むであろう甲斐女王、上田女流二段は当然残留。私が将来の女流名人と目している中村女流二段も残留。元女流名人の清水女流六段、斎田女流四段、矢内女流四段も、落ちることはないだろう。
これで残り3人が決まってしまう。千葉女流三段は育児で忙しく、対局に専念できないと思う。岩根女流二段は倉敷藤花戦で挑戦者にはなったものの、最近は安定感を欠いている気がする。A級残留は厳しいと見た。
もうひとりは早水千紗女流二段。早水女流二段の鋭い攻めは魅力的だが、今期は不発に終わると見る。
以上3名。しかしA級クラスになると、名人挑戦も降級も、誰がなってもおかしくない。
次はB級リーグ。
1位 石橋幸緒女流四段 △昇級
2位 北尾まどか女流初段
3位 本田小百合女流二段 △昇級
4位 竹部さゆり女流三段 ▼降級
5位 室田伊緒女流初段 ▼降級
6位 山田久美女流三段 △昇級
6位 山口恵梨子女流初段 ▼降級
6位 野田澤彩乃女流1級 ▼降級
6位 渡辺弥生女流1級 ▼降級
6位 室谷由紀女流1級
石橋女流四段は不調だが、このメンバーでは昇級者に挙げざるを得ない。順位1位のアドバンテージは大きく、順位の差でギリギリ昇級という感じか。
本田女流二段は玉を固める将棋が得意のようだが、玉が薄い将棋も指しこなす。こういう将棋は強い。元来本田女流二段はB級の将棋ではない。1期で復帰するだろう。
いまひとりは山田女流三段とした。山田女流三段もすでに大台に乗っているが、美貌も棋力も衰えはない。このメンバーなら昇級の有力候補である。
降級者のほうは、ここでも残留棋士を先に選んでみた。
熟考のすえ、北尾まどか女流初段と室谷由紀女流1級とした。現在最も「将棋」に接しているのは北尾女流初段だと思う。ふだんから頭の中に将棋盤が入っているわけで、こうした状態の(女流)棋士は強い。
女流棋界のホープ・室谷女流1級は、私の想像以上に強くなっているようである。山口女流初段も進境著しいが、室谷女流1級のほうがわずかに手厚いと見た。
よって、山口女流初段と名前の出なかった4名は、降級とした。
女流名人位戦リーグは、9局も指せる大リーグ。女流名人挑戦や昇級はもちろんだが、9局という対局の中で、各自が何かを得られればいいと思う。