今年の北海道冬旅行は、2月10日(土)~12日(月・振)の日程となった。自分の立場上、3連休にバイトを休むことは許されないが、無理を言わせてもらった。
チケットだが、12日の復路は1月21日に、新千歳空港からの空路をゲットした。だが10日の往路は飛行機の便がどうしても取れず、やむを得ず北海道新幹線を使うことになった。
2月7日、最寄り駅みどりの窓口で、室蘭本線回り・小樽までの切符をオーダーした。それと、新幹線の特急券と、函館―札幌の特急券である。
ところが、ANAカードで支払う段になって、異変が生じた。ANAカードが受け付けてもらえないのである。仕方がないからほかのカードで払ったが、この事態には心当たりがあった。
あれは1月31日、テレビ朝日の懸賞コーナーにスマホから応募しようとしたところ、なぜかページがクレジットカードの記載に進み、私はそのままカード番号を書いてしまった。
ところが、直後に「毎月7,900円の支払いとなります」と表示が出て、恐ろしくなった私は、その場で画面を切った。あれは、ヘンなサイトに誘導されてしまったのではなかろうか。
話を現在に戻し、私は駅から帰宅するや、ANAカードの発行会社に電話を掛けた。するとビンゴで、1月31日に外国から怪しい請求があったので、即時カードを失効させたという。
私はフィッシング詐欺に遭い、カード会社が阻止してくれたというわけだった。
のちにPCを見ると、カード会社から注意喚起のメールが入っていた。カードから3万円を引き出そうとした痕跡があったという。だがふだんメールボックスを確認しない私は、カード会社からのそれを、こんにちまで気付かなかった。あぁカード会社は、いい仕事をしてくれた。ありがたいことである。
カードはもちろん再発行の措置を取ってもらったが、送られてくるのは、旅行後である。
これは少なからず不便で、今回の旅行は新幹線料金も含め、支払い代金がマイルとなって加算される。だがANAカードが使えなければ、その特典はむろん「0」となる。いま私はマイルで無料往復券をゲットできるかどうかスレスレのところにおり、ここでマイル0は、大きな誤算だった。
そういえば前も、私が北海道を旅行する段になって、ANAカードが見当たらず、そのまま旅行に出たことがあった。私とカードは、相性が悪いのかもしれない。
それともうひとつ、私は函館から札幌までの自由席特急券も購入したのだが、半額になっていなかった。
JR北海道には「特急料金乗り継ぎ割引制度」というのがあり、新幹線も含めた特急列車を乗り継ぐ場合、特急料金の安いほうが半額になる。この場合、函館―札幌間のそれが適用されるが、なかった。
北海道新幹線は新函館北斗止まり。いっぽう在来線特急は函館から出ているので、同一駅での乗り継ぎにならない。それで、正規の特急料金を取られたようだ(註:この割引制度は、3月のダイヤ改正で廃止された)。
まあ仕方がない。気を取り直し、北海道旅行に出発である。
2月10日、06時39分の山手線に乗り、上野まで行く。北海道新幹線は07時02分発のはやぶさ51号である。
いまや新幹線は世界的に快適な乗り物として認知されており、大金を払って乗る価値は十分ある。だけど私にはガタゴト揺れながら各駅に止まる鈍行列車が似合っており、今回は非常手段である。
席は8号車の9B。3人席の真ん中だからリラックスできないが、この3連休では席があるだけ佳しとしなければならない。
列車からはさびしげな冬景色が続いていたが、岩手県に入ったあたりから、雪が目立ってきた。
日本一の地下の名所、青函トンネルを無事通過し、出発から約4時間後の11時09分、はやぶさ51号は1分の遅れもなく、新函館北斗に着いた。
北海道新幹線最大の欠点は、北海道陸の玄関口・函館駅に着かないことで、鉄道ファンとしては理解しがたい。地形上どうにもならなかったのだろうが、そこを何とかしてほしかった。
ともかくここから「はこだてライナー」に乗り換える。タイム15分で函館駅に着いた。
いまや北海道のメイン玄関口は札幌、というか新千歳空港になっているけれど、旧い人間にはやはり函館にテンションが上がる。
函館駅前に出ると、雪は積もっていなかった。寒さもほとんど感じない。もとより私はこの冬、寒風吹きすさぶ中を仕事してきたので、北海道の寒さなどなんでもなかった。
とりあえず港方面に向かう。かつて駅前にイカ墨ソフトクリームを100円で提供する店があったが、駅前の再開発で、それはなくなってしまった。
「駅二市場」へ入る。ここは新鮮な海鮮が売られているが、どうも観光客相手にボラれている気がして、買う気が起こらない。
店の中央にはイカ釣り場があり、生簀のイカを釣ってその場で食べられる。テレビで何度も紹介されている人気スポットだが、こういうのは大人数でワイワイやるのがいいのであって、一人旅でそれをやっても白けるだけだ。一人旅は行動が自由だが、はしゃげないところが不便だ。
レンガ造りの「はこだて明治館」に入る。むかしこの先の「金森赤レンガ倉庫」で、でっかいホタテの詰め合わせを5,000円で買ったことがある。あれは5,000円でもお得だったが、似た商品がまだ売られているだろうか。
だがいくら探しても、その類がない。ホタテも袋詰めにしたものが売られているのだが、だいぶ小さい。
諦めて、金森レンガ倉庫に向かう。その手前にある坂が絵になり、ここで記念写真を撮るのが定番のようだ。
ただ私はひとり旅なので、自分が写った写真はとんと撮ったことがない。
赤レンガ倉庫に入る。ここはだいぶ昔、閉店間際に入ったことがあるのだが、店員に英語で「もう閉店ですよ」と言われて気分を害したことがある。私は中国人に間違われたらしい。
店内を隈なく歩くと、ホタテは売られていた。ただしメーカーのものではなく、簡易的なパックに入れられている。刺身用で、大きいホタテが6つ入って3,240円。ちょっと高い気がする。
小さいやつは、20ヶ入って2,538円である。これ、どう考えても6ヶより20ヶ入りのほうが総量が重いのだが、大きいものは珍重されるのである。
迷った私は、どちらも1パックずつ取り、それとイカソーメンと秋鮭、それに「五勝手屋羊羹」という、いかにも名物そうな羊羹を買った。
海鮮物は宅配便で自宅に送り、あとは観光に専念できる。
(つづく)
チケットだが、12日の復路は1月21日に、新千歳空港からの空路をゲットした。だが10日の往路は飛行機の便がどうしても取れず、やむを得ず北海道新幹線を使うことになった。
2月7日、最寄り駅みどりの窓口で、室蘭本線回り・小樽までの切符をオーダーした。それと、新幹線の特急券と、函館―札幌の特急券である。
ところが、ANAカードで支払う段になって、異変が生じた。ANAカードが受け付けてもらえないのである。仕方がないからほかのカードで払ったが、この事態には心当たりがあった。
あれは1月31日、テレビ朝日の懸賞コーナーにスマホから応募しようとしたところ、なぜかページがクレジットカードの記載に進み、私はそのままカード番号を書いてしまった。
ところが、直後に「毎月7,900円の支払いとなります」と表示が出て、恐ろしくなった私は、その場で画面を切った。あれは、ヘンなサイトに誘導されてしまったのではなかろうか。
話を現在に戻し、私は駅から帰宅するや、ANAカードの発行会社に電話を掛けた。するとビンゴで、1月31日に外国から怪しい請求があったので、即時カードを失効させたという。
私はフィッシング詐欺に遭い、カード会社が阻止してくれたというわけだった。
のちにPCを見ると、カード会社から注意喚起のメールが入っていた。カードから3万円を引き出そうとした痕跡があったという。だがふだんメールボックスを確認しない私は、カード会社からのそれを、こんにちまで気付かなかった。あぁカード会社は、いい仕事をしてくれた。ありがたいことである。
カードはもちろん再発行の措置を取ってもらったが、送られてくるのは、旅行後である。
これは少なからず不便で、今回の旅行は新幹線料金も含め、支払い代金がマイルとなって加算される。だがANAカードが使えなければ、その特典はむろん「0」となる。いま私はマイルで無料往復券をゲットできるかどうかスレスレのところにおり、ここでマイル0は、大きな誤算だった。
そういえば前も、私が北海道を旅行する段になって、ANAカードが見当たらず、そのまま旅行に出たことがあった。私とカードは、相性が悪いのかもしれない。
それともうひとつ、私は函館から札幌までの自由席特急券も購入したのだが、半額になっていなかった。
JR北海道には「特急料金乗り継ぎ割引制度」というのがあり、新幹線も含めた特急列車を乗り継ぐ場合、特急料金の安いほうが半額になる。この場合、函館―札幌間のそれが適用されるが、なかった。
北海道新幹線は新函館北斗止まり。いっぽう在来線特急は函館から出ているので、同一駅での乗り継ぎにならない。それで、正規の特急料金を取られたようだ(註:この割引制度は、3月のダイヤ改正で廃止された)。
まあ仕方がない。気を取り直し、北海道旅行に出発である。
2月10日、06時39分の山手線に乗り、上野まで行く。北海道新幹線は07時02分発のはやぶさ51号である。
いまや新幹線は世界的に快適な乗り物として認知されており、大金を払って乗る価値は十分ある。だけど私にはガタゴト揺れながら各駅に止まる鈍行列車が似合っており、今回は非常手段である。
席は8号車の9B。3人席の真ん中だからリラックスできないが、この3連休では席があるだけ佳しとしなければならない。
列車からはさびしげな冬景色が続いていたが、岩手県に入ったあたりから、雪が目立ってきた。
日本一の地下の名所、青函トンネルを無事通過し、出発から約4時間後の11時09分、はやぶさ51号は1分の遅れもなく、新函館北斗に着いた。
北海道新幹線最大の欠点は、北海道陸の玄関口・函館駅に着かないことで、鉄道ファンとしては理解しがたい。地形上どうにもならなかったのだろうが、そこを何とかしてほしかった。
ともかくここから「はこだてライナー」に乗り換える。タイム15分で函館駅に着いた。
いまや北海道のメイン玄関口は札幌、というか新千歳空港になっているけれど、旧い人間にはやはり函館にテンションが上がる。
函館駅前に出ると、雪は積もっていなかった。寒さもほとんど感じない。もとより私はこの冬、寒風吹きすさぶ中を仕事してきたので、北海道の寒さなどなんでもなかった。
とりあえず港方面に向かう。かつて駅前にイカ墨ソフトクリームを100円で提供する店があったが、駅前の再開発で、それはなくなってしまった。
「駅二市場」へ入る。ここは新鮮な海鮮が売られているが、どうも観光客相手にボラれている気がして、買う気が起こらない。
店の中央にはイカ釣り場があり、生簀のイカを釣ってその場で食べられる。テレビで何度も紹介されている人気スポットだが、こういうのは大人数でワイワイやるのがいいのであって、一人旅でそれをやっても白けるだけだ。一人旅は行動が自由だが、はしゃげないところが不便だ。
レンガ造りの「はこだて明治館」に入る。むかしこの先の「金森赤レンガ倉庫」で、でっかいホタテの詰め合わせを5,000円で買ったことがある。あれは5,000円でもお得だったが、似た商品がまだ売られているだろうか。
だがいくら探しても、その類がない。ホタテも袋詰めにしたものが売られているのだが、だいぶ小さい。
諦めて、金森レンガ倉庫に向かう。その手前にある坂が絵になり、ここで記念写真を撮るのが定番のようだ。
ただ私はひとり旅なので、自分が写った写真はとんと撮ったことがない。
赤レンガ倉庫に入る。ここはだいぶ昔、閉店間際に入ったことがあるのだが、店員に英語で「もう閉店ですよ」と言われて気分を害したことがある。私は中国人に間違われたらしい。
店内を隈なく歩くと、ホタテは売られていた。ただしメーカーのものではなく、簡易的なパックに入れられている。刺身用で、大きいホタテが6つ入って3,240円。ちょっと高い気がする。
小さいやつは、20ヶ入って2,538円である。これ、どう考えても6ヶより20ヶ入りのほうが総量が重いのだが、大きいものは珍重されるのである。
迷った私は、どちらも1パックずつ取り、それとイカソーメンと秋鮭、それに「五勝手屋羊羹」という、いかにも名物そうな羊羹を買った。
海鮮物は宅配便で自宅に送り、あとは観光に専念できる。
(つづく)
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