第37期竜王戦第6局である(主催:読売新聞社、日本将棋連盟)。
局面を見ると、藤井聡太竜王が銀を逃げ、佐々木勇気八段が端に角を打ち(王手)、藤井竜王が歩で受けていた。先手は1手しか指していないから、この角がいかに悪手だったかということだ。
この角、私レベルのアマは、つい打ちたくなる。この瞬間は気持ちがいいが、ふつうに受けられて窮してしまうのだ。よくあるパターンである。
それを佐々木八段がやっちまったことが信じ難いが、藤井竜王の歩は数手後の妙手ではない。王手の応手である。佐々木八段が熟慮した1時間6分の間に、当然この手も入っていただろう。だが、自ら飛車先を止めるだけに、軽視していたか。しかし藤井竜王は理外の理の手も平気で指す。持ち時間はたっぷり残っていたのだ。佐々木八段はここが勝負所と、もっと注意深く読まねばならなかった。
現実に戻り、佐々木八段はすでにこの罪に気付き、頭を抱えていた。将棋盤は目の前にあるのに、あらぬところを見ている。対して藤井竜王は盤上没我だ。これはもう、流れは藤井竜王である。
ここで封じ手。佐々木八段は封じたくなかっただろうが、巡りあわせだから仕方ない。
明けて2日目、12日。私だったら何はともあれ馬を出るが、開封されると、佐々木八段のそれは、香を打つ手だった。だが悪手は悪手を呼ぶがごとく、この手も問題だったようだ。ついに形勢バーは「佐々木35:65藤井」になった。
あんな混乱した状態で封じ手を指せ、というのが無理な話で、ここは冷静さを取り戻すべく、2~3時間を割くべきだった。だが関係者の手前、それもできなかったか。
消費時間は佐々木八段のほうが2時間32分多く残しているが、もう藤井竜王に、そんなに時間はいらない。ここから消費時間が詰まっていくだろう。
そこからしばらく経って局面を見ると、佐々木八段が角2枚を犠牲に、強引に飛車を取っていた。藤井玉は左辺に逃げているが、1四にいた遊び金がない。よく見ると藤井玉の上に乗っていた。あ、あのポンコツ金がしっかり働いている!
大山康晴十五世名人は、遊び駒をいつの間にか玉の守りにつけていたが、藤井竜王のそれもえげつない。この展開は佐々木八段にとってあんまりである。
佐々木八段には悪いが、あとは投了までの儀式を見るのみとなった。藤井竜王の急所の角打ちに、もはやこれまでと15時22分、佐々木八段が投了した。藤井竜王、4連覇なる!!
いやはや何とも、ドラマチックな展開だった。本局、明らかに藤井竜王が悪かった。佐々木八段も、最終局を意識した場面があっただろう。
しかし71手目の角打ちの王手が大悪手で、以降の佐々木八段は心ここにあらず、夢遊病者のようだった。
全6局大健闘で、竜王戦史に残る名勝負だったと思うが、タイトル戦はトータルで勝たねば意味がない。佐々木八段もモヤモヤしたものが残っただろう。再度の登場を期待する。
そして藤井竜王は、これでタイトル26期目である。とにかく強すぎて、何も形容できない。
打倒藤井の強力な刺客が現れないいま、藤井竜王の快進撃は、まだまだ続きそうである。
局面を見ると、藤井聡太竜王が銀を逃げ、佐々木勇気八段が端に角を打ち(王手)、藤井竜王が歩で受けていた。先手は1手しか指していないから、この角がいかに悪手だったかということだ。
この角、私レベルのアマは、つい打ちたくなる。この瞬間は気持ちがいいが、ふつうに受けられて窮してしまうのだ。よくあるパターンである。
それを佐々木八段がやっちまったことが信じ難いが、藤井竜王の歩は数手後の妙手ではない。王手の応手である。佐々木八段が熟慮した1時間6分の間に、当然この手も入っていただろう。だが、自ら飛車先を止めるだけに、軽視していたか。しかし藤井竜王は理外の理の手も平気で指す。持ち時間はたっぷり残っていたのだ。佐々木八段はここが勝負所と、もっと注意深く読まねばならなかった。
現実に戻り、佐々木八段はすでにこの罪に気付き、頭を抱えていた。将棋盤は目の前にあるのに、あらぬところを見ている。対して藤井竜王は盤上没我だ。これはもう、流れは藤井竜王である。
ここで封じ手。佐々木八段は封じたくなかっただろうが、巡りあわせだから仕方ない。
明けて2日目、12日。私だったら何はともあれ馬を出るが、開封されると、佐々木八段のそれは、香を打つ手だった。だが悪手は悪手を呼ぶがごとく、この手も問題だったようだ。ついに形勢バーは「佐々木35:65藤井」になった。
あんな混乱した状態で封じ手を指せ、というのが無理な話で、ここは冷静さを取り戻すべく、2~3時間を割くべきだった。だが関係者の手前、それもできなかったか。
消費時間は佐々木八段のほうが2時間32分多く残しているが、もう藤井竜王に、そんなに時間はいらない。ここから消費時間が詰まっていくだろう。
そこからしばらく経って局面を見ると、佐々木八段が角2枚を犠牲に、強引に飛車を取っていた。藤井玉は左辺に逃げているが、1四にいた遊び金がない。よく見ると藤井玉の上に乗っていた。あ、あのポンコツ金がしっかり働いている!
大山康晴十五世名人は、遊び駒をいつの間にか玉の守りにつけていたが、藤井竜王のそれもえげつない。この展開は佐々木八段にとってあんまりである。
佐々木八段には悪いが、あとは投了までの儀式を見るのみとなった。藤井竜王の急所の角打ちに、もはやこれまでと15時22分、佐々木八段が投了した。藤井竜王、4連覇なる!!
いやはや何とも、ドラマチックな展開だった。本局、明らかに藤井竜王が悪かった。佐々木八段も、最終局を意識した場面があっただろう。
しかし71手目の角打ちの王手が大悪手で、以降の佐々木八段は心ここにあらず、夢遊病者のようだった。
全6局大健闘で、竜王戦史に残る名勝負だったと思うが、タイトル戦はトータルで勝たねば意味がない。佐々木八段もモヤモヤしたものが残っただろう。再度の登場を期待する。
そして藤井竜王は、これでタイトル26期目である。とにかく強すぎて、何も形容できない。
打倒藤井の強力な刺客が現れないいま、藤井竜王の快進撃は、まだまだ続きそうである。
ハハ、独りのむなしい旅行ですが、せいぜいリフレッシュしたいと思います。
さて王将戦第7局の件ですが、将子さんらしくもない弱気です。
というのも、それは第7局があったらの話ですよね? でもいままで藤井先生は、「第7局」を指してないんですぜ。
第6局でシリーズが終われば、堂々と詰将棋選手権に臨めます。
若島先生、ホントに凄い才能ですよね。詰将棋も天才的だし、文章も素晴らしいし、カッコいいです。
それで、「詰将棋選手権」の話ですが、来年の選手権は、一応、3月30日となっていて、王将戦の第7局が3月29日30日になっているので、藤井先生の参加は無理そうです。
王将戦は宿泊があるから変更難しいでしょうが、選手権の日は変更してもらえないでしょうかね。
若島先生は詰将棋界の天才・奇才でして、もっともっと評価されていい方です。
詰将棋選手権、昨年は藤井先生は参加されませんでしたが、今年は参加されるということですね? 伊藤先生との対決、私も楽しみです。
藤井先生がまだ奨励会に入る前の詰将棋選手権で、若島さんは幼少期の藤井先生にお会いしていて、その頃を思い出したそうです。王座戦就位式でも、素敵な祝辞を述べられていました。
15日のサントリーオールスター将棋で、「来年したいこと」という質問に、伊藤匠先生が「詰将棋選手権に出たい」と言われましたが、それを受けて、藤井先生が「詰将棋選手権に出て、伊藤さんの優勝を阻止したい」とおっしゃって会場を沸かせていました。すかさず、Xでは、将棋情報局(マイナビ)が、「伊藤先生と藤井先生が詰将棋選手権に出たら激アツ!」と呟いていました。私も、二人の詰将棋対決、見てみたいです。
いつも、くだらないことを長々すみません。
まあ旅のスタイルは人それぞれですから……。
自分が最善と思う道を進むのが、いちばん後悔しませんね。もっとも私の場合は、自分で選んでも後悔ばかりですが……。
指宿、遠いですよね。
私は、一公さんや藤井先生とは真逆の面倒くさがり屋で、簡単に行けるところしか行きません。(遠回りでも、乗り換えなしで行ける方法を常に考えています。)
窓からの景色とかも全然見ないし、風情が全くないタイプなので、一公さんや藤井先生みたいな人に憧れます。
渡辺先生のお膝。そうですね、一公さんのおっしゃる通りです。
手術をして3〜4週間ぐらいすれば、まぁまぁ普通の生活ができるみたいですし、順位戦は大丈夫でしょう。(最近、親戚が手術しましたが、痛いって騒いでいたのは、術後4日間ぐらいでした。)
佐々木先生は▲9五角を砂に埋めましたか。
私は何回も砂風呂に入っているのに、後悔をちっとも埋められません。
渡辺先生は、手術をすればよくなるんでしょう?
A級7回戦は来月だし、そのときまでには全快しているんじゃないでしょうか。
「砂むし温泉」に入って、「取り返しのつかない9五角は、指宿の砂に埋めました」「藤井さんは強かった、順位戦、頑張ろう。」とおっしゃったそうです。
ところで、順位戦ですが、1敗の天彦先生。それを追うのが、永瀬先生、増田先生、勇気先生。3先生方は2敗なので、勇気先生も名人挑戦の可能性は十分ありそうです。
ただ、渡辺明先生が、今後、どうされるかによって、どうなっちゃうのか、、、。(渡辺先生、足が痛くて、大事な順位戦、途中で投了されましたよね。)
天彦先生と永瀬先生は、これから渡辺先生との対局がありますが、渡辺先生は手術もされるそうですから、不戦勝になってしまうのでしょうかね、、、。
佐々木先生は、一手でダメにしましたね。本当に将棋は恐ろしいです。でも全局を通じて、いい戦いでした。
藤井先生は、苦しんでも防衛するところが素晴らしい。向かうところ敵なしですね。
大地先生は、タイトル戦の対局者として戻ってきてもらいたいです。
勇気先生は感想戦で、やはり9五角を悔いていらっしゃいました。あそこで、もっと時間をかけて考えるべきだった、と。
勇気先生、他の棋戦でも活躍なさっているようですし、また、きっとタイトル戦に出ていらっしゃるでしょう。楽しみです。
あ、ABEMAの解説、佐々木大地先生と香川愛生先生、名コンビでした。お二人とも、とても素晴らしかったです。(とにかく、今日は出かけなくて、将棋を観れて、本当に嬉しかったです。)