こいつが首を持ち上げると
心の扉が閉じて、口も閉まる
なぜなんだろう、持たなくてもいい感情が
あいつや、あいつや、あいつの顔を見る度に
得意顔でオレの心の中にズカズカと入ってくる
「頭が高い、額を地べたにつけろ!」
オレの中にある、お節介焼きの太鼓持ちが
オレの頭を押しつける
「おまえなど足下にも及ぶものか」
「弁が立つ、人脈がある、顔が広い、金持ちだ、学歴だって親戚だって地位だって
とてもおまえがかなうものか」
いったいなぜの劣等感?
劣等感が伴うのは悔しさ 力の及ばぬ悔しさ
そうか 白鵬に勝てない力士たちの気持ちなんだろうか?
「負けて当たり前」ってあきらめるよりは 悔しがる方がましなのか
いつか見てろ! って 糧にするのか