九分から再び下ると海岸線の国道に出た
右手に海を見ながら走る、毎日毎日海を見て働いている私にとって
この景色は本当にホッとする、海は全てのわだかまりを解決してくれる
行けども行けども海、途中町並みもぽつりぽつりと過ぎる、台湾では木造の家は作らないとか
台湾にも地震が起きるし大きな被害もあった、とか台湾では北朝鮮に拉致された人はいないとか
台湾の原発は4基で一基だけ停止中だとか
山の上の建物は、テレサテンのお墓(メモリアル?)ですよとか、結構、張さんや呉さんのガイドで楽しませて
もらった。
そのうちに大きな施設が見えて鉄条網が張り巡らされている、「これは何ですか?」と聞いたら
原発だった、それで鉄条網かと思ったが、過日見学してきた日本最大の刈羽原発のセキュリティとは
全く比較にならないほど緩く見えた、立地も崩れかけている古い地層の山の中にあるし、安全性は
どうなのかな・・・。
そんなことを話しながら一時間ほどようやく漁港らしい町並みをいくつか過ぎて、ついに目的地の富基漁港に
到着、ここは台湾本島の最北端に位置しているらしい、だから海の向こうはセンガク諸島や沖縄列島と言うことになる
魚売り場には10数店舗が軒を連ねている、魚や貝を活かしたまま販売する
原発をイメージしているのだろうか
ウィークディのせいか、立地のせいか、お客の数は数えるほどしかいなくて、店員はたいがい暇そうで眠そうな顔を
していた、韓国のソウルのノリャンジン市場や釜山のチャガルチ市場などの賑わいとは比べようもない
だが魚屋で買って、魚屋直営か提携店の食堂で調理して食べる方式は同じだ、できたてのアツアツというのが
魅力、イカの刺身を食べたかったが呉さんがいきなり交渉を始めた店にはなかった
もう少し、あちこちの店を品定めしてからのほうが良かったのだが、もう2時みんな腹を空かしているから仕方
ない、アサリ、シャコ、大正えび、ガザミ(かに)などを買って、さしみは無難にカジキとマグロ
あまりパッとしない取り合わせだが、出てきた料理はなかなか美味そう、サービス品だと言って野菜料理なども
3品ほど出てきた。
私にとってはこれはみんな酒のつまみ、ビールを飲んでいるときが一番旅行気分だね
さて、食べ終わってまた一時間、台北までのドライブ開始だ