朝5時頃だったろうか、新聞を取りに玄関に出でたら、今年初の雪景色
水っぽい冷たい雪が地面に張り付いて、車もドア、ウィンドウ、タイヤ、ボンネット、ライト、屋根
かまうのも嫌な程張り付いている
とりあえず家の中に退散だ、長靴は店に置いてあるし、手袋はないし、雪除けで車の雪を落として
店に向かった
みぞれ雪は、相変わらず降り続き我が町の近くの山も、田も一面雪景色
道路は消雪パイプの活躍でほとんど雪は消えている
数少ない休みが大荒れの天気だなんて運が悪いのだろうか、愚痴を言っても始まらない
長野、新潟、群馬の雪の状況と、隠れた温泉地を探しにの二人ドライブ、連れは障碍を持った次男坊
ドライブには良い相棒なのだ、一人だととてもやってられない、休憩無しのハードな旅だ
コンビニで買ったサンドウィッチを「爽健美茶」で流し込みながら走る
北陸路をシャーベット状の8号線で走る、今日は最後の急ぐ時だけ高速を使うつもりで
ほぼ一般道を行くつもりだ、だからいくつか雪の峠道も走ることになる、
魚の町「能生」のあたりの海は風が強く大時化、海から蒸気が上がる
ところが上越市を過ぎたあたりからみぞれはなく、道路にも雪が無く、雨も小降りでこれは意外だった
山間部に入ったら、さすがに山の雪は多かったけれど走行に支障なし
拍子抜けしたのは、雪が多くて一番難所だと思っていた十日町、まるっきし雪が無い
そして今回のもう一つのお楽しみ、11月25日に3分の2が開通した国道253号の新)八箇峠トンネルとバイパス
を通ること、旧トンネルは爆発事故で交通止めになっていた、新バイパスが出来れば、冬の難所だった区間が
大いに安全便利で早くなる、このあたりやっぱり雪は多いなあ
新トンネル入り口、快適な道路だが飛ばすと危ない
バイパスの終点近く、六日町が見えてきた、後の大きな山は魚沼の「坂戸山」かな?
あのあたりのホテルで、各地の水産物関係者のゴルフコンペ打ち上げの宴会に参加したことがある
六日町からは関越道で群馬を目指す、最初の町は越後湯沢、これからスキーで賑わう
谷川連峰がわずかな晴れ間から顔をのぞかせた
全長10kmの関越トンネルを過ぎると、いよいよ群馬県だ
「国境の長いトンネルを抜けると、そこは青空だった」
この季候の違うまま、4ヶ月は暗い雪に閉じ込められた非生産的な越後、北陸、東北と活発な生産活動の表日本
ますます地域差は広がっていく
水上の温泉街を抜けて、奥利根、尾瀬、片品に向かう県道の山道を登っていくと藤原湖とダムが
再び高速に乗り一駅、月夜野ICで降りる、この月夜野という名前ロマンチックでスキだなあ
大きな赤城山が見えてきた、あの山も一度、大沼まで次男坊と行ったことがある
国道17号で沼田まで走り、そこから吾妻渓谷に続く国道145号に入った、この道で長野県に入る迄は長い
菱形の群馬県をほぼ横断するようなものだ、そして沼田から上田までの地域と言えば「はい連想ゲーム」
答えは六文銭の真田一族ですね、この街道沿いに真田家の領土が広がっていました
岩櫃城付近の岩櫃山は、垂直に高々と伸びた奇岩を国道から見上げることが出来る
前回、志賀高原、白根山から下ってきた嬬恋を通過、吾妻渓谷を行く、
相変わらず天気は良く、夕日に向かって走り続ける逆光の世界
時折、斜めの光が差す山と森がメルヘンチックだ
嬬恋田代を過ぎたところで、雪に覆われた浅間山の勇姿を一枚「パチリ」
アイスクリームみたいで美味しそう
そしていよいよ最後の難所1400m近い鳥井峠
夕方で冷えてきたため、道路が凍っている下りはもう緊張の連続だ
何年も前に夕方、マイナス5.5度の菅平の凍った道路を下り、事故って停まっていたトラックにぶつかりそうに
なった記憶が蘇り、菅平に上がらず、遠回りの上田へ降りた、そして上田ICから上信道で帰路についた