80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

西武沼は深かった・・・E851の製作(1)

2023-08-07 20:33:27 | 機関車
また横っ飛びして新物に手を出しております。

私鉄界随一のF級電機として人気の高いE851形電気機関車。いいないいなと思いつつ指をくわえていたのですが、意外とハードルが低いことに最近気付き、ついに着工してしまいました。



10連の電車を作ってる最中に「今じゃないだろ」というのはありますが、501系の湘南顔をカッコよく作らなければ、というプレッシャーを跳ねのけるための気分転換が必要であります。。汗


なんでハードルが低いかというと下回りにEF81のパーツがそっくり使えるからです。実車はEF81やEF64-1000番台と同じDT138(両端)・DT139(中間)という台車を履いていて、これはKATOから台車モーター方式のAssyパーツが出ています。レッドベア(DF200)を作った時と同じ発想です。同車ではEF510用の台車をそのまま使ったため動輪がオーバースケールでしたが今回はドンピシャです。



ちなみにこの台車、「一般用」と「北斗星用」の2種類があって何が違うのかと思ったら、前者はボックス車輪で後者は一体圧延車輪でした。E851には前者を使います。品番が新しいからと後者を買おうとしていたのですがちゃんと調べてよかった。

車体はペーパー、床板はt1.5mmプラ板を使います。たまたま着工を決意したのが夜中で金切り音を出せなかったからなのですが、昼間に決意していたら床板は真鍮板になっていたはずです。笑 動力台車を逃げるための穴開け済み。



車体の補強材(3mm)分あけた内側に、床板の強度を上げるための帯板を「ロ」の字型に立てて接着します。



台車取付用の横梁(いわゆるボルスターに相当)を渡し、これも帯板で補強します。中央の穴に動力台車の頂上の突起がはまります。完成車では両サイドに設けられた突起にスナップフィットで床板をはめ込むようになっていて、センターピン相当のものが無い仮想心皿方式?になっていますが、とうてい同じ構造・精度では作れないので、お手軽に乗せかけるだけの構造にしました。レッドベアの時と同じです。



ウエイトは手持ちの電機用を2個載せます。かなり補強したためプラでも床板のたわみはほとんど見られません。



ところで、E851というと池袋線・秩父線のイメージしかなかったのですが、1976年に国鉄との貨物の授受が武蔵野線の新秋津駅へ集約される前は、池袋駅のほか国分寺駅にも顔を出していたということで、言われてみればそうだなぁと。。それなら「中央東線とその周辺」の仲間でいいよねということで安易に着工しておりますが・・・。



「まさか電機1両作って終わり・・・で済むと思ってないよな?」という西武沼の先人の皆様の鋭い視線は感じ取っております。
タキとかワフとか。。。要りますよね。。

なんて深い沼なんだ。。。

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ED76入線

2021-08-30 02:58:54 | 機関車
予約していたTOMIXのED76が入線しました。0番台後期型JR九州仕様です。



ユーザー取付パーツと格闘すること約半日。とりあえず営業できる姿になりました。
が、窓下の手すりの歪みが気になります。車体に合わせてカーブしているのに左右端の2点でしか支えられないのが原因。差し込み具合を調整すれば矯正できるかな??



国鉄形との違いはこの小さなJRマークとHゴムが黒色になっている点。機番は「85」にしました。中間台車の速度検知用ケーブルが良いアクセントになっています。説明書では上級者向けとされていますが、付属の治具を使って軸受に穴を開けてパーツを差し込むだけなので絶対付けるべきでしょう。



後年SGが撤去されたカマもあったようですが、85号機は存置されていたとのことなので、SG排気用ダクトと整風板は「有り」の姿としました。電暖を積まない50系客車も牽けます。



コックへの色差しやヘッドマークの取り付けなど、試運転へ向けて引き続きドレスアップを進めていきたいと思います。


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黄色ナンバーのかっこいいやつ

2021-05-23 00:40:53 | 機関車
80系もゴールが見えてきたのでお約束の浮気物件に手を付けています。なのでゴール前で5周ぐらいすると思います、、笑

コトの発端はKATOの20系寝台客車の再生産。いちおう若干数を予約したまではよかったのですが、九州ブルトレからの連想ゲームで色々な想いがぐるんぐるん頭の中を駆け巡り、出てきた答えがイエローナンバープレートで異彩を放っていた「ED73 1000番台」であります。中間台車付きの僚車ED72とともに「く」の字型の前面がこれまたかっこいい!

残念ながら全車廃車解体済みとのことなので形式図とネットの写真を頼りに模型寸法を求めます。参考にさせていただいといて文句言うのもナンですがやっぱり形式図は形式図だわ~けっこうえーかげんです。なので写真を見ながら補正していきます。ちなみに右上はED75の詳細図で断面はこれを参考にしました。下の薄い図はトラムウェイのED71の動力ユニットで、今回はなんとこれを流用しちゃいます。



ED72なら九州鉄道記念館に保存されているED72 1の写真があるので、前面から乗務員ドアあたりまではこれを見ながらそれらしく作れるかなと。。

(ED72 1@九州鉄道記念館,2004年6月撮影)


実は動力ユニットはもう買ってあるので後戻りできません。さすがにED71とはちょいちょい違いがあるのですが全長が同じところがミソ。走りも悪くありません。(あ、深い意味ないです、、)



車体が小さいのでプリンタ出力した型紙をささっと窓抜き。一見前後対称に見えますが、エアフィルターと明り取り窓の位置が左にズレてるんですね。実車写真でも確かにズレてるので間違いないと思いますが何ででしょ??



サーフェーサーを吹いて軽く研磨し、乗務員ドアや内貼りを貼って本日の作業は終了。



実はこのボディは2作目なのです。当初プラ板で作ろうとして窓抜きまでやったのですが、なんか幅が揃わなかったり、断面がグダグダになったりしたので思い切って断念し、扱い慣れたペーパーで再出発することに。ささっと窓が抜けたのは練習の成果と言えなくもありません。



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エアフィルターづくり(ひと筋の光明編)

2018-10-11 00:01:11 | 機関車
前回の失敗編で、Satokawaさんから「エバーグリーンで使えそうなのない?」とコメントいただきました。エバーグリーンの波板だと“Vグルーブ”か“クラップサイディング”で、いずれも市販されているアイテムでは溝ピッチが0.75mmが最小のようなので、「ないよ」と答えようとして再度検索したところ、“カーサイディング”の2020というアイテム番号の、0.5mmピッチのものがあることがわかりました。

写真をみると溝が浅くてなんとなく程遠い感じでしたが、ものはためしとばかりに在庫のあった静岡県内の某店へさっそく注文。ネコポスで今朝届きました。




実際に手に取ってみると、浅いなりに思ったより溝はくっきりとしていて、ひょっとしてこのまま使えたりしちゃう?みたいな錯覚に陥ります。ちなみにこの写真は陰影を強調して撮っているので、よりその感じが強いのではないかと思います。




しかし、「丘」と「谷」の配分でいくと「丘」が圧倒的に広いため波板という感じではありません。そこで、Pカッターを使い、溝を深掘りする作戦を試すことにしました。とりあえず成功してもいいように(なんじゃそりゃ)所定の大きさに切って裏打ち用のt0.5プラ板に貼り付けます。ちなみにエバーの板厚も0.5mmです。この時点では溝は下の板まで掘り下げる、すなわち、φ0.5mm真鍮線を並べたのと同等の断面にするつもりでした。




溝に沿ってPカッターで掘り掘り・・・




上から順番に掘ったのですが、「下の板まで達する深さまで掘る」はダメでした。右上あたりが破たんしています。Pカッターの刃厚の問題もあるかと思いますが、思った以上に溝が広がってしまいました。4本目くらいからは力を調整し、ソフトにそっと削り取る感じに改めたところうまくいきました。




ダメならさっさと切り上げようと思ったのですが、意外にいけそうだったので続行。縦に溝を掘って3列に分割し、四隅は半分の長さにカットしました。むむ、これは手応えアリだわ♪




調子に乗ってモックアップ的なものを作ってみました。これで十分いけそうですね。3列分割は貼ってから切るんじゃなくて、あらかじめ3ピースに切ったものを貼ったほうがすっきりいきそう。ただ、息を止めて溝掘りするのは結構しんどいので、型を作ってコピるか、観念して20組作るかはちょっと考えたいと思います。




ということでSatokawaさん、いつぞやのリードスイッチに続き、またもやブレークスルーな“ひとこと”有難うございましたm(_ _)m



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エアフィルターづくり(失敗編)

2018-10-08 21:07:17 | 機関車
3連休最終日なのにしょーもないタイトル掲げてます。。

十和田の電車の先が見えてきたので、いつもコメントいただいているこちらの方が絶賛製作中の超カッコイイED76に刺激されてウチのED77重連も重い腰を上げました。一応型紙は出力済み。明り採り窓の天地寸法がエラってますが・・・。




懸案のエアフィルターですが、試作1発目として光硬化パテによる造形にトライしてみました。出っ張る部分を白抜きにした反転マスクをプリンタで出力し、タミヤの光硬化パテを盛りつけて蛍光灯で露光。硬化しない影の部分をMr.うすめ液で拭き取れば美しい凹凸が・・・と構想だけはカンペキだったのですが・・・




凹凸のない真っ平らな板が出来あがりました。。。露光時間が長過ぎたかも知れないので短くしてみても同じでした。どうやら影になる部分が狭すぎて、左右から光が簡単に回り込んでしまうのが原因のようです。短時間で大量生産できると期待したのですがうまくいきませんでした。




次はオーソドックスに真鍮線を並べて波板状にする方法にトライ。ただし必要数が2両分20枚とハンパないので、原型を1個作って“おゆまるコピー”で量産することにします。真鍮線はφ0.5mmを使用。スケールどおりでいくならφ0.4mm×20列ですが、ちょと細かすぎてメリハリに欠ける感じがしたので、φ0.5mm×17列にデフォルメしました。治具を使って長さ6mmに切り揃えます。




四隅の1/2サイズも含めて51本を切り出しました。ここまでは以外にカンタン。ちなみに上に写っているのはφ0.4mm線で、4本切った段階で「あ、細かすぎ」となってやめにしたものです。




t0.8真鍮板にはんだメッキし、一番薄い部分に合わせてヤスリで表面を整えます。




最初は中央列から真鍮線を貼ります。ありあわせのt1.0ベーク板で3方を囲い、はんだ面にフラックスを塗ったらすぐに真鍮線を所定の位置に押し込み、真鍮線が浮き上がらないようにベーク板で押さえながら、はんだが溶けるまでコテを当て続けます。




デキター!と思ったら枠がズレて失敗しました。一見ちゃんと出来たように見えますが、よく見ると上から7本目以降が曲がってついています。バインダークリップは所詮事務用品。硬いベーク板を均一な力で保持するのは無理だったようです。




普通なら気を取り直してもうワントライ、となるところですが、苦手なはんだ付けでこのまま押し通すのも気乗りしないので早々に店じまいしました。どうせ1個か2個の型取り用なので、プラ板の上に瞬着で貼り付ける方法でいきたいと思います。




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