80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

JR九州305系の製作(7)

2020-06-27 18:48:33 | 九州・山陽方面
通電ドローバーの現車試験を実施し良好な成果が得られましたのでご報告します。

まずは先行試作車以外の床板を作ります。4両分が並んでますが、この他にもう1両、床板だけ先行させたものがあるので合計5両分です。基本的な構造は変えていませんが、床下機器取付板は鉛板の上に直接貼るようにしました(写真ではまだ貼っていません)。試作車ではプラ板で空洞を作ってその中に鉛板が収まる形になっていたのを簡略化したものです。



動力車モハ305-100番台の博多寄りにつながるモハ304-100番台の床板です。左側が動力車のためエンドウのドローバーを装着、右側に自家製通電ドローバーを装着します。台車と引き通し回路は結線済みです。



床下左右に走る引き通し回路(真鍮板)と、オス側の通電ドローバーの配線はこの写真のとおりですが、ドローバーの首振りがぎこちなかったので、この後ビニールコードを約2倍の長さのものに変更しています。



そして試験用にはもう1両、モハ304-100番台の隣につながる博多寄り先頭車のクハ304の床板を用意します。引き通し回路は設置済みで、ここへテープLEDが仮配線してありますが台車は未配線。すなわち、まずは隣の車両から電気がちゃんと送られてくるか、純粋に通電ドローバーの性能試験を行います。



こちらには、床板に立てたステーに真鍮線を通すことで上下可動するようにメス側端子を固定してあります。予定では、連結していないときは接点全体がだらんと下がる構造にしたかったのですが、ビニールコードが太すぎたため任意の角度で止まるようなシロモノとなってしまいました。(笑)まあ連結後の性能に支障はないので良しとします。



この状態でドローバーを連結して通電。LEDが光って通電機能が正常に稼働していることが確認できましたが一定のチラつきが発生しています。集電している左の車両を押さえてやるとチラつきは減少するので、予想通り車重が軽いことがハンデになっているようです。



次にクハ304も台車まわりの配線を施し、2両を電気的に引き通してみます。



結果は次の動画のとおりで、見事、チラつきなく安定した点灯が実現しました。念のため600μF程度のコンデンサアレー(大容量キャパシタ)も買ってあるのですが、この感じでは引き通しだけでもいけそうですね。
<JR九州305系通電ドローバー試験>



動画の最後に一瞬こする音が聞こえるかと思いますが、これは、どうやらメス側端子が大きすぎて車輪と接触しているためのようです。幸いベーク板部分に当たっているためショートはしていませんが、当たっているということはこれ以上曲がらないということですので改良工事は必至。なので、オス側も含め、量産品では全体をもっとコンパクト化しようと考えています。




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JR九州305系の製作(6)

2020-06-27 02:50:11 | 九州・山陽方面
実車では4号車となるモハ305-100番台を先行試作車として組み立てていますが、主な仕様固めの最後として室内灯を組み込んでみます。走行・点灯試験後は下回りはもう分解しないため、梅雨の晴れ間を利用して台車を塗装しました。クレオスのジャーマングレーです。
なお、2両分は手持ちのDT61を改造する予定でしたが、気温と湿度が急上昇していていささか改造意欲が削がれているため新たにエンドウのDT64を購入しました。万一パワー不足が判明した場合に動力化できるよう、1両分はプレーン軸としています。「台車があるから作る」はずだったので本末転倒ですが、当工場ではよくある話です。



モーターとウェイトは黒で塗装します。EN22+電車用ウェイトAの組み合わせは非常にボリューミーなため、床下の塗色の濃淡に関わらず黒にしておく方が目立たず無難かと思います。



今回、室内灯には、最近通販で入手したテープLEDを採用します。当鉄道では初の試み。50mm当たり3個の白色チップLEDが直列接続された非防水タイプの廉価版でです。電圧が低い低速では点灯しないと言われていますが、当方、パルス制御(PWM)のKATO KC-1しか持ち合わせていないので検証のしようがありませんww。ちなみに試験点灯したところ低い目盛から煌々と光りました。。



で、車体への組み込みなんですが、5組15個では250mmとなって窮屈かつ明るすぎるため、1組減らして4組12個とし、バラしてポリウレタン線で繋ぎました。何のためのテープLEDなんだか・・・w



取り付けは簡単。天井裏に貼り付け、センターピンから拾った電気をポリウレタン線で端部のブリッジダイオードまで送ってやればOKです。黄色の〇で示したものがリン青銅板から切り出した接点で、車体を被せるとこの先端がセンターピンの頭に接触して通電する仕組みです。



部屋を暗くして走行&点灯試験。おお、さすがPWM!走り出す前からこの明るさよ。



走行性能も問題なし。あれ?屋根の薄い部分から光が漏れてますねー。苦労して貼り合わせた“雨樋ランボード”のところは1枚紙なのでしっかり遮光せねば。。



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