80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

E353系の模型化を考える

2022-05-22 12:46:18 | 中央東線方面
まだE233系に着手さえしていないうちから浮気かよ・・・という声が聞こえてきそうです。汗

E233系同様、この先手元に置くことはまずないだろうと思っていたE353系ですが、先日撮影してきた臨時特急「信州」や富士急行線に直通する「富士回遊」のように付属の3両編成だけでもサマになるというところが琴線に触れてしまい、とりあえず紙主体で作れるかどうか考えてみることにしました。



車体側面は割とのっぺりしているので克服すべきはこの複雑怪奇な前頭部ということになります。



幸い「とれいん」2018年2月号に前頭部の詳細図面が載っているので、ひとまずこれを穴が開くほど眺めて戦略を練ります。できればオールペーパーでいきたいところですが、随所にある3次曲面はさすがに積層やムク材からの削り出しじゃないと難しそうです。



とはいえ、ずっと眺めていると直線、垂直、水平といった要素も少なくないことがわかってきました。例えば貫通路(図面では「ほろふた」と表示)は当然長方形ですが、その左右のヘッドライトもこれと平行であることがわかります。すなわち、この部分は床面に対して垂直な2次曲面でいけるのかな?と期待させられます。



「ほろふた」そのものをどうするかですが、いかんせん微妙な膨らみなので今回は試しにポリパテを使ってプレス成形のようなアプローチをしてみたいと思います。まずは図面と照らし合わせながら適度な球面が得られそうな「ビビンバスプーン」なるものを百均で調達。ちょっと大きめなのがいいかなと思って買ったのですが、よくよく見ると中央部の膨らみは普通の“大さじ”の方が似てたかも知れません。



タミヤのポリパテを練り、剥離剤代わりのアルミホイルの上に薄く延ばします。



2本のスプーンの間に挟んでギュッとプレス!曲率がやや足りないので半乾きの段階で取り出して曲面を微調整することにします。



そして完全硬化したのがこちら。あらーちょっとビミョー・・・、、いや、かなりビミョー笑。カメのプラモデルですかね?w
シワが寄るのでアルミホイルではなくクッキングシートかラップ、あるいはスプーンだけでもよかった気がします。まあパテ&研磨で十分修正できますが。。



そして、“ほろふた”にはデザイン化された「E353」のロゴや「JR EAST JAPAN RAILWAY COMPANY」の文字が書かれています。部分的にワンポイントカラー(Eの上半分に紫、JRのロゴに緑)が使われているためインレタだと版数が増えて不効率なのと、そもそも企業ロゴを外注するのはNGのはずなので、シールかデカールを自製することにしてPCで原画を起こします。



シールにせよデカールにせよ、自家製の場合は文字と文字の間を地色に合わせなくてはいけないので、“ほろふた”全体を地色のダークグレーにしてそのまま貼り付けてみることにしました。シーリングゴムも一応描き込みましたが、球面に貼ると当然歪むので、あくまで雰囲気づくりのためのダミーです。



スプーンに挟んでプレス・・・というか、もう指で押した方が早いので素手でグイグイ押します。笑



うーん、やっぱり紙は紙ですね・・・。熱を加えるとか蒸気を当てるとかすれば少しは馴染むかも知れませんが、たぶん糊が緩んでNGかなと。。



余白をカットすればシワも減るかなと思い、“ほろふた”部分だけにしてカメの甲に貼ってみました。ギリいけないこともないかな? デカールなら確実にいけそうな気がします。模型的には“ほろふた”の曲率をもう少し抑えても(扁平でも)いいかも知れません。グレーはもう一段濃くしないと。



キャブまわりもそれなりに面倒そうですが全く歯が立たないほどでもなさそう。なんだか面白くなってきたので、もう少し試行錯誤を続けてみたいと思います。

コメント (2)
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