80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

ワフを組む(3)

2023-06-18 01:12:18 | 中央東線方面
テールライトは極小のチップLEDを灯具の裏側に仕込むことでなんとか点灯化のメドが立ったので、次に室内灯を組み込んでいきます。

このワフ22000なる緩急車、生まれは戦後ということになっていますが見るからに古めかしいスタイルです。当然室内灯は裸電球・・・と思ったら、なんと蛍光灯を装備していたようです。

元国鉄職員(車掌)でいらしたこちらの方のブログ記事を読むと、「室内には非常に小さく暗い蛍光灯しかなく、蛍光灯が「ピー」と音を出していたのが印象に残っています。」と書かれています。1970年代末から1980年頃に乗務されたときの記憶ということで、この頃はすでに一般家庭にも蛍光灯は普通にありましたから、後年の改造であれば「ピー」と鳴るような蛍光灯にはならず最初から蛍光灯だったのでしょう。もっとも製造当初は「電気設備さえなかった」そうなので後年設置されたようではありますが。。


光源はいつものように格安テープLEDから1個ずつ切り離したチップLED(白色)を使います。荷物室の仕切板の上部からアームを伸ばして取り付けましたが、これはキットの「屋根板は接着しないでください」との説明に従ったためです。作っていくうちに結局接着してしまったので意味のないものになってしまいましたが、車体組み立て前の点灯試験には好都合でした。



車掌室内を照らすだけなのでLEDは1個とし、暗い感じを出すために計算値よりかなり大きい1KΩの抵抗をつなぎましたが、テストの結果まだ明るかったので680Ωの抵抗を追加してあります。さらに拡散と減光効果を狙って乳白色の梱包材でカバーしてあります。格安といっても最近のLEDは輝度だけはやたら高いので、このくらいにしないと「ピー」と鳴る蛍光灯は再現できません。



貨物室側にはブリッジダイオードと追加した680Ωの抵抗、そして280μFの大容量キャパシタ(コンデンサーアレー)を格納しています。テールライトと室内用で共用するため無極性かつ大容量のものということで使っていますが、280μF程度では2軸車ゆえの集電の悪さはカバーしきれず、ボタン電池など別電源方式にした方がスッキリするかも知れません。



配線はすべて床下で処理することにしたので、ブレーキ装置や空気配管の空間をぬって配線や電子部品が所狭しと並ぶ格好になりました。おかしい・・・貨車を作っているはずなのにこれはもうクハです、電車です。笑



点灯試験はOK。ぼんやり、とはいきませんがだいぶ暗くすることはできました。



車体にマットブラックを吹いたところでタイムアップ。



コメント (2)
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