80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

ワフを組む(2)

2023-06-14 03:23:42 | 中央東線方面
このキットは補重用のウエイト板を貨物室内に敷き込むようになっていますが、重さが十分でないのと重心が偏ってしまうので、車掌室側の空いている空間にウエイトを追加します。

まずは台枠の隙間に手持ちのt1.0鉛板を2枚重ねにして敷き込みます。



まだ軽いので3枚重ねにしたものを車掌室のベンチの中に押し込みます。



しかし中央付近を持って持ち上げるとまだバランスが取れていません。



屋根裏の見えにくい場所に貼ってなんとか釣り合いました。この程度なので脱線するほどの重心の上昇はありません。



ステップを接着します。ステーが細いのでなんかイメージ違うなと思ったら、どうやらワフ21000をプロトタイプにしているフシがあります。ここは深入りせずこのままにします。



テールライトはこんなパーツが入っています。豪華なロストパーツも出ていますが、ここはオリジナルを尊重することにして、これをなんとかして点灯化します。。



手持ちのテールレンズに合わせてφ1.8の穴を開けると裏側の本体が無くなってしまうので、結局円盤だけ使うことにして、本体はプラパイプをスライスしたものに置き換えることにしました。



光源ですが、ワフ29500などと違ってデッキの囲いが鋼材を組み合わせたスケスケタイプのため目立つものは仕込めません。そこでIMONの配線済チップLEDを使うことにしました。1006サイズすなわち1.0×0.6mmという極小サイズで米つぶどころかゴマつぶぐらいしかありません。色は電球色しか選べませんが、実車も中に入っているのは白熱電球なので問題ないでしょう。



「柵」の一部に切り欠きを入れてチップLEDを仮置きしたところです。配線をきちんと柱の裏側に隠せばすっきりしそうです。というか、実車も配線(配管)は割とごちゃごちゃ露出しているので、あまり躍起になって隠さなくてもいいのかも知れません。この上に円盤付き本体を接着して裏側から照射することになります。



あまりに細かい作業で目が追い付かないので本日はここまで。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワフを組む

2023-06-10 13:01:24 | 中央東線方面
先日入線したED61に牽かせる貨車のことを考えつつ雑誌をぺらぺらめくり、ネットをふらふら徘徊していると、1970年代の中央東線をゆく黒貨車には車掌車又は緩急車を編成の両端に連結しているものが散見されることに気づきました。
例えばこんな感じです。
(アントンK様「趣味の履歴簿」ブログより)


ED61だけでなくEF64が牽く列車でも機関車の次位にワフかヨの姿が確認できるのでED61限定でもなさそうです。
こちらでは両方の例が写っています。
(故芝生將行氏HP「懐かしの国鉄列車・車両編 中央線-その4」より)


他線区への乗り入れの関係でしょうか?東京方面からみると小淵沢から小海線、辰野から飯田線、塩尻から篠ノ井線方面はいずれも“順方向”で入って行けますから、考えられるとすれば、身延線に入る列車は甲府で向きが変わるのでその関係なのかな?と。もし事情ご存じの方がいらっしゃいましたらご教示いただけると嬉しいです。

理由はどうあれ雰囲気は出そうなので両端に連結したいと思うのですが、手持ちですぐに稼働できるのがヨ5000とヨ8000。うーむヨ8000というのもナンだなぁ・・・、ということで“罪庫”になっていたホビーモデルのワフ22000を組むことにしました。「小海線の高原列車」向けに1年前くらいに買ったもので、当時のブログを見返したら「盆休みにでもツム1000と一緒に“イッキ組み”を・・・」などと書いてあって顔から火の手が上がりました。当然、ツム1000(ジュニア模型)も手付かずであります。。


車両と同じ素材?と思しきグレーの頑丈なプラ箱からパーツを取り出します。ホビーモデルのプラ貨車キット組みのワクワクする瞬間♪



一見すると色々なパーツが満載なように見えますが、こと車体関係のかなりのディティールはモールド済みなので粛々と組み立てるだけです。



テールライトやステップなど細かい部分を除けばおおむね車体は完成。



車掌室を重視した設計とのことで荷重は2tとコンパクトですが、“ワ”側の表情はまさに有蓋貨車のそれで思わずニヤついてしまいます。



さて、このキットの楽しいところは、室内がある程度表現可能なように椅子、机、ダルマストーブといったアイテムが入っていることです。組み付けるとこんな感じですが、1脚だけ椅子の向きを変えてみました。



椅子が高めで日本人のフィギュアだと足が床につかなかったので、欧州人の中でも特に大柄な人にモデルをやってもらいました。



ダルマストーブが恋しくてこの体勢・・・ってアンタ、まず長袖を着なさいヨ。笑



でも仕事するときは黙々とやってくれるいい人です。



※リンクを貼らせていただいたHP、ブログ管理者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

zugプラキットで作る西武赤電(701系編[7])

2023-06-04 03:10:24 | 私鉄電車
701系の車体を仕上げていきます。キットの新101系は雨樋位置が高い“張上げ屋根風”スタイルなので、車体を箱に組んだ状態でまず雨樋を削り取り、さらに自然な肩Rになるように削り込みます。側板と屋根板の合わせ目の隙間が大きいところはパテを盛り、#320の耐水ペーパーで凹凸をざっと均しておきます。下地整えは雨樋を貼ってから行います。



奥が削る前、手前が削った後です。801系にすればこの手間は省けますが、なぜそうしないかというと801系は模型仲間がブラス編成を持っているからです。前の運転会でその編成を見て触発されて「ウチも赤電欲しい!」となりました。分かりやすい展開でしょ?笑



新101系の前面パーツを土台にして701系顔に改造しているところ。オデコのRが全く違うので一時は諦めかけたのですがなんとかモノになりそうです。



アンドンなどがまだですがボディと組み合わせてみます。よろしいんじゃないでしょうか。



「くめがわ電車図書館」(クハ1150)の見学と撮影は大いに役立ちました。オデコのこのカーブの感じや・・・



フロントガラスの天地寸法、ヘッドライトの位置・大きさなど、図面には記載されていない寸法を把握できたのが大きいです。ただ、把握といっても実車の採寸はしておらず、唯一図面に示されたフロントガラスの幅(片側につき1,200mm)をもとに、写真で測った寸法から比率計算ですべて算出しました。



ヘッドライトの直径は見るからに微妙な太さです。「113系シールドビーム」よりは明らかに太い。。これだけは実車を測りましたが、メジャーも筆記用具も持っていかなかったので、ノートの紙を当てて折り目を付けるという苦肉の策で入手した寸法はφ265~270mm。1/80で3.3mmぐらいです。


これに合いそうなパーツを探したところ、エンドウの「ヘッドライトケース・レンズ-J」(#2621)というものが近いことがわかり購入しました。キハ40・58系等用とされ、ケース本体とは別に洋白のライトリムが付属しているのが特徴です。入り数が6組と微妙なのはナゼ??



仮に組み込んでみたところなかなかいい感じです。しかしアンドンが無いとイズッパコみたいね。早く作ってあげよう。。



ということで701系も徐々に形になってきました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ED61ペア入線!

2023-06-01 12:25:36 | 中央東線方面
「中央東線とその周辺」と言いながら最近は「周辺」の方ばかり走っているので、たまには本線の方を走りたいと思います。

マイクロエースのED61(中古)を2両購入しました。某店の委託に出ていたものを「買わない後悔より買う後悔!」と、なかば勢いで引き取ってきたかたちです。17時間ぐらい経ちますがとりあえず今のところ後悔していません。笑



18両しか製造されておらず、メインが八王子~甲府間の貨物牽引用という地味な存在だったのでオールジャパン的にみればマイナーな存在。自分も写真はおろか見た記憶もない(年代的には知らずにすれ違っているはず)のですが、カツミの入門用電機にも通ずる可愛らしさがあって好きなカマです。埃をかぶっていたレイアウト用地を久しぶりに整備して撮影。



とはいえ力もあって回生制動付きの、可愛いだけじゃない頼れるヤツです。まだ技術が熟成されていなくて回生失効には悩まされたらしいですけど。。



回生を積まないED60と基本設計を一にするため車長が長い当車では床下がスカスカですが、後年ED62に改造されて中間台車を装備して飯田線で生き延びることになるわけですから笑ってはイケナイ。あるいは設計当初から支線区への転用改造も想定していたのかも知れません。マイクロの模型としてのデザインも秀逸で見ごたえがあります。



“小さな山男”らしい引き締まった顔つきもカチッと表現されています。



あとは“走り”ですが、試運転レベルでは特に問題なくスローも利いて、短~中編成の黒貨車の運転を楽しめそうです。両方とも7号車なので、まずはナンバーの貼り換えから始めますか。♪


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする