80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

重連用DF50を作る(2)

2024-12-16 01:08:10 | 機関車
三角定規がガタガタになってきたので買い換えました。本格的な製図向けではなく学習用の文具に近いグレードのものですが、使いやすいので同じもので代替してもう5代目ぐらいになります。これで新しい年のケガキ初めもばっちりです。



フジモデルの窓保護棒を間引いたものとプラ波板を貼り合わせたラジエーター。ありあわせのパーツにしてはそれっぽい雰囲気は出せたのではないでしょうか。



車体にサーフェーサーを吹いて軽く研磨し、ラジエーターを貼り込みます。



内貼りとヒノキ材で車体を補強。



前面パーツを作ります。試作型は窓の天地寸法が大きいとされていますが、結局具体の寸法は分からなかったので形式図を測って得た寸法でとりあえず図面を起こし、実車写真やTOMIX(量産型)の窓と見比べながら微調整して決定しました。



窓の内側に0.25×0.5mmの極細プラ帯を瞬着で貼り込んでHゴムを表現。0.25mmがHゴムの幅になるように“立てた”状態で貼っています。このあと車体からの浮き出しが0.1mmになるようにペーパーで表面を削っています。



前面を“立体化”します。このDF50というのは横から見ると台形のブロックのような車体かと思っていたのですが、実は台枠の部分は垂直で、そこから「く」の字型に折れ曲がって傾斜前面が構成されています。さらに、水平方向にもわずかな後退角をもった三面構成となっているので、台枠との境界部分にテーパー状の切れ目を入れるなどして立体化しました。



断面形状を整えるため乗務員室と機器室との仕切板を入れます。接着する時に力をかけすぎてグチャっといかないようにヒノキ材で厳重に補強。



パーツを組み合わせて車体を箱にします。屋根の薄い電機をペーパールーフで作るとことごとく「おむすび型」になってしまう反省をふまえ、屋根の展開寸法を少し余分にとるようにしたところ寸法どおりのカチッとした車体になりました。もはや計算ではなくフィーリングの世界です。。



仮台車を組み合わせて記念撮影。TOMIXと比べてほんのわずか腰高なので要調整です。



仮台車といいつつ、実はコレ、実戦投入を予定している改造元のタネ台車です。両端が日光モデルのTR50、中間がTOMIXのTR230です。オークションなど探せばそのものズバリの台車があるかも知れませんが、今回は「超ローコスト」で重連用の個体を手に入れることにしているので、ストック品を活用してDT102(両端)とDT103(中間)をデッチあげていこうとの算段です。



いくらローコストとはいえ、これだけは避けて通れません。実車の1,000mm動輪に対応したφ12.5mmスポーク車輪。こんな中途半端な寸法の車輪はあるのか心配でしたが、幸い夢屋から出ているパーツが入手できたので意外と簡単に問題解決。ちなみに今回は重連用のカマということでトレーラーとするのでギヤの問題はありませんでした。



床板はちょうどW=33mmの床板用真鍮板があったのでこれを使用し、中間台車の保持方法が未定なのでとりあえず両端台車用にφ6mmの穴を開けて日光の金属床板用センターピンセットが取り付けられるようにしました。



TR50は全体のイメージが似ていたので採用したのですが、何はともあれホイールベースが2,000mmと2,300mmで全然違うのでフレームを切って延長する予定。その準備としてフレームのディティールを削り取った状態です。客車用なので軸箱守周辺が貧弱なのですが、ブレーキシリンダ、ブレーキシュー、砂箱といった装備を添加していけば機関車用台車に化けると期待。ちなみに軸受(旧製品につきメタルなし)はφ1.6ドリルでさらって“なんちゃってプレーン軸”改造済みです。



量産型は軸重配分に配慮して3台車の間隔が不均等ですが試作型は等間隔なのが目印。さーてローコスト台車は年内に姿を見せるのか?





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重連用DF50を作る(1)

2024-12-11 12:03:05 | 機関車
ED73、77、EF13、西武E851・・・仕掛り品電機の山を尻目に新プロジェクト勃発です。TOMIXのDF50の相方を作っていきたいと思います。

TOMIXの個体は量産型に属するタイプで、長野機関区に所属したカマでは9か33になります。そして重連の相方は試作型と言われる1~6のいずれかになりますが、個体差を調べるほどのパワーもないので機番は最後に決めることにしてまずはケガキをスタート。

いつものようにワードで型紙を作図してプリントします。形式図には全長、全幅、心皿間距離などわずかな寸法しか記載されていないため、ほとんどはTOMIXのDF50から採寸しました。



さくっと切り抜き。ラジエーター部分は思うところあって軽く切れ目を入れただけです。ところでこのラジエーター、天地寸法が小さい個体の写真が散見され、一瞬「やっちまったか!?」と焦りましたが、どうやら夏は大きく冬は小さいものに交換していたようです。TOMIXの個体はスノープラウを装備しながら大型ラジエーターというダウトなスタイルなのですが、スノープラウは外せてもラジエーターは小型化できないので、これに合わせて本車は夏Ver.としました。



ラジエーターは遠目に見ると太めの縦縞が入っているように見えます。スクラッチ覚悟でいたところ使えそうなパーツが思い浮かびました。フジモデルの荷物車用の窓保護棒です。別用途で買ってあったものを当ててみると寸法的にもいけそうだったので、プラの波板(左下)と組み合わせることにしました。



ピッチが狭いので間を1本おきに間引いて約2mm間隔とします。



天地が少し足りませんがかなりいいセンいってます♪ 車体の表面研磨をしたのちに保護棒と波板を裏側に接着する段取りです。




当鉄道のペーパー製ロコの中でも唯一奇跡的に完成に至ったDF200。こちらもDF50と同じ電気式ディーゼルロコということで、見ていると何となく仕掛りを回避できそうな根拠のない自信が湧いてくるので(笑)しばらく展示しておこうと思います。


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これが今年最後の散財と固く固く誓う

2024-12-07 01:06:45 | 中央東線方面
今週は体調を崩して臥せ気味の生活を強いられました。やはりバチが当たったのかなぁと思える唯一の原因がコチラ。

TOMIXのDF50(茶)であります。少し前に某店の委託に出てから暫く様子を見ていたのですが、さすがに好き嫌い・・・というか要不要?が出やすい形式・仕様だからなのか動く気配がなく(割安なのに。。)、それならば!と回収に走った次第。先日のオハネフ13は「今年最後の散財の始まり」だったのかも知れません。我ながらこわいこわい。。



ウォホホ・・・いい眺めですね。店頭の試運転では走行も全く問題なく、付属品も未取付で新品同様です。昇降ステップの位置間違いで初期品にリコールがかかりましたが、こちらもちゃんと対策済み品でした。



朱色よりもフィルターのシルバーがより目立つ感じがします。白線がビシッと決まってますね。台車は両端がDT102で中間がDT103。動輪径が1m(模型12.5mm)と電車に近いサイズなので腰が低い感じがします。スマートな車体に似合わずスポーク車輪を装備するアンバランスさも泣かせポイントです。



さて、満を持して当鉄道にも入線したDF50。管理人はこれをどうするかというと、はい、中央東線の甲府以西が非電化だった頃を再現します。DF50というと四国、紀勢、南九州というイメージが強いですが、1959年頃~1965、66年頃の短期間だけ長野機関区にも配置され、中央東線、篠ノ井線系統の無煙化進展に活躍したのだとか。甲府から先はキハ07に乗り換えて韮崎までしか行けなかった当鉄道ですが、これで松本、長野まで行けるようになりました。笑



いや、厳密にはまだ「行けるようになっていない」が正解です。DF50はディーゼル機関車黎明期の作で出力が低かったため、勾配線区の中央・篠ノ井線では常に重連で運用されていたようです。なので相方が必要です。いま、秘策を進めているところです。

あと、無煙化という割に煙が出る機関車が見当たらないので、来春発売予定のKATOのD51をカスタマイズてんこ盛りで長野型にして入線させるべく、2025年度の散財計画を審議しているところです。いやぁピークの見えないこの散財峠、困ったもんですなぁ。。
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お座敷運転会

2024-12-01 15:07:29 | 運転会
今年最後のお座敷運転会でした。今回は参加者が少なく5名のみなので、他メンバーの車両もチラ見せ程度になってしまいますがご紹介します。

いつもブラス完成品を優雅に走らせている幹事・T部長。今回もこだわりの車両たちが次々と本線走行するなかひときわ目を惹いたのがシャンパンゴールドに輝く四季島。一度は乗ってみたい列車です。



本線を行くユーロライナー(左端)をはじめとするY氏のカラフル客レ群。カマも多彩です。



Nゲージ参戦のぐりれ氏の山田線風キハ55系普通列車。近々発売予定のキハユニ26が入って完成だそうです。いいですねローカル気動車。今回は「15連対応」で線路を敷設したため、他にもE215系やE217系などが悠々と周回(4枚後ろに写真あり)。あと、写真はありませんがKATOの新作「どこでもリレーラー」を持参されており、コンパクトながら確実に復線する様子が興味津々でした。



で、山田線風気動車を横目に側線警備に徹する管理人のキハ07(甲)。レール敷設直後の試運転に活用しましたが、1527Dモーター+IMONギヤ+シリコンチューブの片台車駆動ながら非動力台車側への十分な補重も相まってギクシャクしない走行に改めて目を細めてしまうのでした。なお、かなり傾いて見えるのは畳と広角レンズのせいです。笑



今回は、恐らくお座敷運転会では初めてと思うのですが0系新幹線を持ち込みました。造形村の4両+ペーパー自作の中間4両です。長いこと出していなかったので虫干しの意味も兼ねて走らそうと思ったのですが、カプラー破損と、自作編成の外ホロがカーブ(R790)で干渉するので1周もせずに終了となりました。ん~・・・外ホロは前は大丈夫だったはずなんだけどなぁ~??(遠い記憶≒記憶違い)



一方こちらはちゃんと走って大満足。無事オールTOMIXで12連が揃った583系「金星」です。一部インレタ、方向幕未整備ですが、写真のR1500大カーブを優雅に通過するフル編成の迫力を堪能しました。ま、TOMIXの初期動力車は騒音が大きいのがタマにキズですが。。



そして、こちらも久々の新潟ローカル70系6連+クモニ83。サハ87のみペーパースクラッチであとはTOMIX完成品です。



本当なら西武のASカーこと101系が颯爽と走る予定でしたが果たせず。今年も残すところ1か月となったので、どの仕掛り品を年内に仕上げるか厳しい選別作業に入ったところです。(笑)

今回も会場を手配していただいたT部長そしてご参加の皆様ありがとうございました。



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