こんにちは、開いている時間には極力他市の状況を視察して様々なことを吸収したいと考えている石井伸之です。
本日は自然と文化を考える会において、町田市の各施設を視察するという事から私も会員の一人として出席しました。

午前10時に谷保天満宮を出発し、最初は「まちだリス園」に向かいます。


こちらのリス園にはタイワンリスが200匹ほど放し飼いになっています。


リスのエサとなるひまわりの種を、国立市在住の佐伯さんが毎年200キロ寄付されているそうです。

また、こちらの施設は「障がい者が働ける場所を作る」という考えの元で作られており、本日も多くの障がい者が様々な作業をされていました。



さて、私もヒマワリの種を持って、リス園に入ると待ってましたと言わんばかりに、リスが寄って来ます。

最初は微笑ましいリスの姿に頬を緩めていましたが、リスにとってこちらは単なるエサの運び屋にしか見えないようです。



リスは両手を上げて、エサが欲しいと言わんばかりに、じりじりとにじり寄って来ます。
何故か、その圧力に大きな人間が圧倒され、後ずさりしてしまうのは不思議です。
そう思ったその瞬間、数匹のリスがスーツのズボンから、右手に持ったひまわりの種が入った袋目がけて勢いよく駆け上がります。
私の心に隙があったのかもしれません。
係員の方から「無理矢理振り落とそうとすると、爪を立ててひっかかれるので、大人しくしていてください」とのことです。
1分と立たず右手にあった数十粒のひまわりの種を食べ終え、リスは飛び降りて行きました。
それでも、手に乗って一生懸命ひまわりを食べる姿を見ると可愛いものです。
ちなみに野生のリスは寿命が4年と言われていますが、園内のリスは8年生きるとの説明がありました。
エサはヒマワリの種、穀類、フルーツ、木の実などバランスよく与えられています。
その後は、薬師池周辺を散策しました。




薬師池周辺では、蓮や菖蒲などが育てられています。


薬師池です。灌漑用の貯水池として活用されていました。

続いて、自由民権史料館です。
明治維新前の多摩地域は、徳川幕府のおひざ元という事から、旧幕府軍を支援しており、維新政府から目を付けられない様、ひっそりと暮らしていたそうです。
その当時は納税や徴兵などの義務ばかりが先行し、権利を得る為に自由というものを希求する活動が自由民権運動の元となっています。
そこで、この地域は板垣退助の自由党と大隈重信の立憲改進党が勢力を伸ばしました。
ようやく国民議会が開かれ、維新政府の開明的な政策により、自由や民権というものが是とされる風潮が広がります。
現在当たり前となっている、自由や平等、権利というものは、人類が長い年月を掛けて築き上げたものであることを再確認しました。
当たり前のものを、ただ当たり前と考えず、先人たちの血と汗と涙があったことを忘れてはなりません。
こうやって、当時の事を知ることのできる史料館を大切にせねばならないと感じました。
最後に野津田公園内にある「ばら公園」を散策して国立市に戻りました。












