こんにちは、福祉保険委員会委員長の石井伸之です。
11月8日、9日の日程で福祉保険委員会は大牟田市へ行政視察を行いました。



視察内容は、認知症ケアコミュニティー事業についてです。
初日である8日は、国立市認知症の日のイベントで講演もいただいた、大谷るみ子さんを訪ねて、小規模多機能ホームえみあむに向かいます。
午前5時に起床して、午前6時40分谷保駅集合、8時55分の羽田空港発の飛行機に乗り込み、福岡空港からは地下鉄、JR、西鉄を乗り継ぎ、新栄町駅からは大牟田市のバスで午後2時過ぎに到着しました。
社会福祉法人東翔会のサンフレンズという施設にみえあむは設置されています。

まずは会議室で大谷るみ子さんより、みえあむ設置に向けた経緯を説明いただきました。
大谷るみ子さんは、医療法人東翔会東原整形外科看護部長を経て、平成13年社会福祉法人東翔会グループホームふぁみりえホーム長を務められています。

平成18年には福岡県グループホーム協議会会長、平成25年福岡県認知症施策推進会議副委員長、平成27年福岡県立大学大学院にて老年看護学研究科非常勤講師を歴任されています。
遡る事、16年前。
平成12年に介護保険が開始したことから始まります。
石炭を生産する炭鉱の町で栄えた大牟田市は、20数万人の人口が12万を切るほどになっています。
すると、高齢化率も上昇し、34.6%(国立市は23%)です。
その当時は、認知症となった方は施設に入れられ、徘徊しない様に手足を拘束することが当たり前のことでした。
しかし、介護保険法に、認知症になった方々の尊厳を守る旨の項目が入ることによって、これらの非人道的な介護体制の改善が急務の課題となります。
認知症となった方々を介護すると言っても、どうすればよいのか大牟田市としても暗中模索していました。
様々な情報を得る中で、デンマークでの取り組みが素晴らしいとの情報を得たそうです。
平成13年にグループホーム「ふぁみりえ」を開設した際に、デンマークから認知症ケアの専門家ミエアム・ゲーテさんを招きます。
3か月間「思いやりの哲学」と「認知症ケアの基本を学ぶ中で、ミエアムさんの素晴らしさに感動し、小規模多機能ホームを「みえあむ」と名付けたそうです。
その後もデンマークとの交流は続き、毎年職員が訪問して、開設時の哲学を再確認しているとの話がありました。
大谷るみ子さんが生き生きと今までの経緯を話される中で、入所者の方が緊張した表情で、ゆっくりゆっくりとした歩調ですコーヒーを持って来られました。
明るく元気に微笑みを絶やさず、コーヒーを持って来ていただいた嬉しい気持ちを率直に伝えられていました。
すると、入所者の方が大谷さんの喜びに対して、嬉しい気持ちを隠し切れません。
入室した時の緊張した表情は嘘のようです。
その際の対応が、国立市の地域包括ケア担当課長の姿と重なって見えました。
この一瞬で、このグループホームが素晴らしい場所であると感じました。
その後は、小規模多機能施設内を回ります。
設備が素晴らしく、一つ一つの施設が広いというのが率直な印象です。
一つの工夫として、共用スペースは極力少なくして、個人スペースを広くしています。
こうすることによって、家族が訪問しやすくすると共に、プライバシーを守ることに繋がります。
先程コーヒーを持ってこられた方が入られているグループホームを訪問しました。
美味しいコーヒーをいただいたことに対するお礼を述べると「どこから来たの」「雨は大丈夫」など、普通の会話が繋がります。
正直な所、認知症とは思えません。
認知症となっても、周囲の方々による温かな支えや見守りが病状の進行を遅らせるのではないでしょうか?
「問題を解決するには、現場を見るしかない」との言葉を、現場監督時代に当時の現場所長より教えていただいたことが甦ります。
大谷るみ子さんもおっしゃっていたように、入所されているかたにとっては、この場所が楽しく過ごせる素晴らしい場所だと感じました。
事業者の立場として、ここまで素晴らしい施設運営がされている大谷さんを始めとする職員の皆様に様々なことを教えていただきました。
宿泊したビジネスホテルからの景色です。


11月8日、9日の日程で福祉保険委員会は大牟田市へ行政視察を行いました。



視察内容は、認知症ケアコミュニティー事業についてです。
初日である8日は、国立市認知症の日のイベントで講演もいただいた、大谷るみ子さんを訪ねて、小規模多機能ホームえみあむに向かいます。
午前5時に起床して、午前6時40分谷保駅集合、8時55分の羽田空港発の飛行機に乗り込み、福岡空港からは地下鉄、JR、西鉄を乗り継ぎ、新栄町駅からは大牟田市のバスで午後2時過ぎに到着しました。
社会福祉法人東翔会のサンフレンズという施設にみえあむは設置されています。

まずは会議室で大谷るみ子さんより、みえあむ設置に向けた経緯を説明いただきました。
大谷るみ子さんは、医療法人東翔会東原整形外科看護部長を経て、平成13年社会福祉法人東翔会グループホームふぁみりえホーム長を務められています。

平成18年には福岡県グループホーム協議会会長、平成25年福岡県認知症施策推進会議副委員長、平成27年福岡県立大学大学院にて老年看護学研究科非常勤講師を歴任されています。
遡る事、16年前。
平成12年に介護保険が開始したことから始まります。
石炭を生産する炭鉱の町で栄えた大牟田市は、20数万人の人口が12万を切るほどになっています。
すると、高齢化率も上昇し、34.6%(国立市は23%)です。
その当時は、認知症となった方は施設に入れられ、徘徊しない様に手足を拘束することが当たり前のことでした。
しかし、介護保険法に、認知症になった方々の尊厳を守る旨の項目が入ることによって、これらの非人道的な介護体制の改善が急務の課題となります。
認知症となった方々を介護すると言っても、どうすればよいのか大牟田市としても暗中模索していました。
様々な情報を得る中で、デンマークでの取り組みが素晴らしいとの情報を得たそうです。
平成13年にグループホーム「ふぁみりえ」を開設した際に、デンマークから認知症ケアの専門家ミエアム・ゲーテさんを招きます。
3か月間「思いやりの哲学」と「認知症ケアの基本を学ぶ中で、ミエアムさんの素晴らしさに感動し、小規模多機能ホームを「みえあむ」と名付けたそうです。
その後もデンマークとの交流は続き、毎年職員が訪問して、開設時の哲学を再確認しているとの話がありました。
大谷るみ子さんが生き生きと今までの経緯を話される中で、入所者の方が緊張した表情で、ゆっくりゆっくりとした歩調ですコーヒーを持って来られました。
明るく元気に微笑みを絶やさず、コーヒーを持って来ていただいた嬉しい気持ちを率直に伝えられていました。
すると、入所者の方が大谷さんの喜びに対して、嬉しい気持ちを隠し切れません。
入室した時の緊張した表情は嘘のようです。
その際の対応が、国立市の地域包括ケア担当課長の姿と重なって見えました。
この一瞬で、このグループホームが素晴らしい場所であると感じました。
その後は、小規模多機能施設内を回ります。
設備が素晴らしく、一つ一つの施設が広いというのが率直な印象です。
一つの工夫として、共用スペースは極力少なくして、個人スペースを広くしています。
こうすることによって、家族が訪問しやすくすると共に、プライバシーを守ることに繋がります。
先程コーヒーを持ってこられた方が入られているグループホームを訪問しました。
美味しいコーヒーをいただいたことに対するお礼を述べると「どこから来たの」「雨は大丈夫」など、普通の会話が繋がります。
正直な所、認知症とは思えません。
認知症となっても、周囲の方々による温かな支えや見守りが病状の進行を遅らせるのではないでしょうか?
「問題を解決するには、現場を見るしかない」との言葉を、現場監督時代に当時の現場所長より教えていただいたことが甦ります。
大谷るみ子さんもおっしゃっていたように、入所されているかたにとっては、この場所が楽しく過ごせる素晴らしい場所だと感じました。
事業者の立場として、ここまで素晴らしい施設運営がされている大谷さんを始めとする職員の皆様に様々なことを教えていただきました。
宿泊したビジネスホテルからの景色です。

