おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
「人生100年時代:70歳からできること」シリーズの第6回目です。
今までの5回は、次のとおりです。
・6月17日付けブログ 人生100年時代:70歳からできること(1)
・6月19日付けブログ 人生100年時代:70歳からできること(2)― フォロワーシップを育てよう!
・6月20日付けブログ 人生100年時代:70歳からできること(3)― 出口治明氏のケース
・6月25日付けブログ 人生100年時代:70歳からできること(4)― 夫婦の会話と夫の家庭的自立
・6月27日付けブログ 人生100年時代:70歳からできること(5)― 「炎のマエストロ」78歳のコバケン
75歳と77歳で影響力を保ち続けるお2人のことをご紹介します。
昨日(6月28日)の新聞で 株式会社 ビジネス・ブレークスルーで 柴田 巌氏が7月1日付けで社長に就任するのに伴い大前研一氏が代表取締役会長に退く旨の報道がありました。
大前研一氏は、1943年2月21日生まれで、現在 75歳。
大前氏は、1975年に32歳で『企業参謀』の本を出版。
私も影響を受けました。
マッキンゼー・アンド・カンパニーではディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務めた方ですが、その後は平成維新を立ち上げたりし、今では、経営コンサルタントの枠を超えて大学院の経営ばかりか各方面で世界規模で活躍している人です。
ここで、10年以上前から「アドラー派」も自任していた大前氏に関する裏話をご披露しておきます。
◆2008年11月12日付けブログ 大前研一氏がアドラー心理学を絶賛
続いて、経済学が専門でありながら「超勉強法」「超整理法」などで一世を風靡してきた野口悠紀雄氏のケースを取り上げます。
まずは、回り道から。
早稲田大学エクステンションセンター八丁堀校で私が講師を務める 「オープンカレッジ」 の受講生でもあられた 千葉 進さん(63歳、下の写真の一番右)は、驚嘆すべき情報検索・発信力の方です。
アドラーカフェちはら台勇気づけの会、アドレリアン千葉、アドラーグループ を主宰するだけでなく、タイムリーに私たちの目を引く情報を教えてくれます。
最近のその1つが「大人の学び直し」に必要な3つの習慣(6月25日 プレジデントオンライン)
野口悠紀雄が文字どおり「大人の学び直し」に必要な習慣を教えてくれている記事です。
その骨子は、次のようです。
■「独学では勉強できない」という思い込み
を捨てて、
■社会人の勉強は「焦点を絞って」、
■飛躍的に改善された独学のための条件
を満たしながら、
■独学をスタートさせるための3つの提案
を勧めてくれます。
そして、独学をスタートさせるための3つの提案を教えてくれました。
【第1の提案】新聞を見ていて分からない言葉があったら、検索で調べる
【第2の提案】新聞の見出しを、毎日チェック
【第3の提案】検索サイトではなく、SNSで検索してみる
最後は、次の言葉で結んでいます。
独学の対象は、目の前にいくらでも転がっています。
少なくとも出発点においては、系統立った勉強でなくともよいのです。
断片的なことの独学であっても一向に構いません。
これが、重要なことの手がかりになる場合が多いのです。
ところで、野口悠紀雄氏は、1940年12月20日生まれの 77歳。
元大蔵省(現・財務省)官僚、経済学者。
専攻は、日本経済論、ファイナンス理論。
一橋大学教授、東京大学教授、青山学院大学大学院教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学教授を経て、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。
というきらびやかなキャリアです。
70歳を過ぎてからも次のような本を続々と出版されています。
『大震災後の日本経済―100年に1度のターニングポイント』(東洋経済新報社、2011年)
『大震災からの出発―ビジネスモデルの大転換は可能か』(東洋経済新報社、2011年)
『消費増税では財政再建できない』(ダイヤモンド社、2012年)
『「超」説得法』(2013年、講談社)
『金融政策の死 ―金利で見る世界と日本の経済』(日本経済新聞出版社、2014年)
『ブロックチェーン革命』 日本経済新聞出版社、2017年1月
大前研一氏も野口悠紀雄氏も「枯れた」という言葉が無縁で、まだまだ影響力を保ち続けています。
◆ペルグリーノ博士から「人生100年時代」にふさわしい「いかに素晴らしく年齢を重ねるか」についてしっかり学べるワークショップ(通訳:埴原由美さん)のご紹介です。
エイジング ~いかに素晴らしく年齢を重ねるか~
日 時:8月1日(水)10:00~17:00
受講料:会員27,000円、一般32,400円
会 場:ヒューマン・ギルド研修室
内容は、次のとおりです。
A.本日のワークショップの最終目標は、現代社会における個々のエイジング(加齢)の「心理社会体系的/アドラー派」の視点を提示することです。このワークショップには、個人のエイジング過程の、楽しく充実した生活のために必要な概念、活動、スキルが含まれています。
B.ワークショップの目的は以下のとおりです:
(1)加齢に伴う変化や挑戦への準備をしている人への支援。
(2)自分自身が加齢の途上にあると感じている人の人生とそれにまつわる諸問題を、加齢に伴う変化や挑戦、人間関係、つながり、可能な活動などによって、現実的な視点から俯瞰することによって円滑にすること
(3)高齢者に起こる問題に取り組む高齢者自身やその家族と共にある専門家や素人に、効果的なカウンセリング知識を提供すること
心理学、社会学、保健、教育などの研究によれば、全ての個人は尊厳と自己実現感覚をもって、「良好で、健康で、有益で、貴重で、優雅で、かつ創造的に加齢していくこと」を目指す、とあります。
C.このワークショップはアドラー心理学を基本とし、以下の関連した側面を含みます:
(1)アルフレッド・アドラーとアドラー派の、勇気づけ、共同体感覚および個人的関与、道徳的倫理、現実的楽観主義と個人的可能性を通じた日々の生活や活動
(2)エリクソンのライフステージの段階の理論
(3)マズローの欲求段階説
(4)ライアン&デシの心理社会的調査
(5)ペリグリーノの心理的欲求のグループ
(6)個人のエイジング生活、概念、高齢化における特定期間での楽しく充実した生活のために必要な活動および技能、高齢者または家族のカウンセリングのために必要な一般的な準備を含む、エイジングに関する最新の研究
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<お目休めコーナー>6月の花(28)